NSP20200215Japaneseのコピー

令和2年2月時事解説・時局分析/第49回NSP時局ならびに日本戦略講演会

私たちNPO法人日本再生プログラム推進フォーラム(NSP)が毎月開催している勉強会・前半/藤原直哉理事長による時事解説・時局分析のテキスト版(口語体)を、令和元年11月開催分より共有しています。
私たちの暮らしに関わる「生命・生活・経済」について、世の中では今どんなことが起きているのか、ぜひご活用いただければ嬉しいです。

はじめに

皆さん、おはようございます。こうして東京で集まることができるのも今週が最後じゃないかと思うんですね。今日明日くらいが多分最後で、来週は多分本格的な日本国内のパニックモードだと思いますから。まぁ、おかげさまでインターネットとかブロックチェーンとかありますから、これから日本もどんどん進化を遂げると思います。せっかくこうやって本日は皆さんお集まりですので、名残行く平成の余韻を楽しみながらやっていきたいと思いますが。

ウィルスの件もありますが、今非常に大きな問題がいくつかあります。まず1番が、このウィルスです。コロナウィルスですね。今のところ終息の目処が全くたちません。中国もどんどんと拡大しています。拡大の感染のピークがいつになるかもわかりません。したがって、全く予断を許さない状況です。2つ目が、バッタの大発生です。バッタの大発生がアフリカで起きまして、今中東に来て、パキスタンに来て、これから中国北西部に行こうとしています。これは食料を全部食っちゃうのです。草をみんな食っちゃうので、これもまだ全然終わりそうにないのです。

こういう2つのことがありまして、もう経済は止まり始めているのです。経済停止で、金融大恐慌に伴う産業恐慌、生活恐慌がすでに始まっています。これ以前から、金融は大きな問題を抱えていましたから、これは致命傷でありまして。すでに経済は、止まっています。止まっているということを皆が知るまでには、ちょっと時間がかかる話で、世界の金融も貿易も基本的には停止状態です。だから今年はですね、ジタバタしても始まりません。前から言っているとおり、1番が命、2番が生活、3番が経済ですから。東日本大震災のときのことを考えていただいて、この順番を間違えないようにやるしかないと思います。

ウィルス、バッタの大発生、経済停止で、それからやはりもう1つは、政治の激動ですね。日本では、安倍内閣だけでなく、役所も完全に腰が抜けちゃっているし、与野党も自民党もないですよね。例えば、アメリカでは、いわゆる社会主義が本格的に台頭してきています。民主的社会主義ですね。だから、このウィルスとか終わった後、ものすごい変動が起きることは間違いないです。政治の極端な変動ですね。

それから、5つ目がですね、中東のハルマゲドンです。これは、本気でやっています。中東の最終戦争は、本気で皆が準備をしていますから、止めようと言う人もいるのですが、やっぱり中々止まらないですよね。結構みんな聖書を読んでいるので、「まぁ、こんなものだろう」と思ってやっているのでしょうから。止まりそうもなくて。だから、おそらくこの5つは、今年たぶん来るんですよね。そこで、6つ目を言うとですね、大地震があちこちで起きていることを知っていますか。世界中で今、大地震と火山がすごいんですよ。火山噴火がですね。まぁ、こういうのも間に挟まってきますから、令和という元号を最初にご紹介しました通り、令和の令の字ですが、人が跪いて神の声を聴くという字なのです。本当にそのような感じに、今なっているように思います。

「この先、大変だ、大変だ」と言う人もいるのですが、「大変だ、大変だ」という呪文を唱えながら終わりになっちゃう会社や国や政府はよくあるのです。本当にそうで、最後に「大変だ、大変だ」と言って終わっちゃう企業は結構あって、あるいは政府とかですね。「大変だ」と言ってもあまり効果はないのですよ。気休め程度にしかなりません、「大変だ」という言葉は。それで、どうするかなんです。ウィルスは簡単で、逃げることですね。ウィルスがいそうな所に近づかないことですよね。でも、それよりももっと大切なことは、自分の免疫力をこれまででどこまで高めてきたかが、一回テストされます。普段、免疫を高めていく生活の工夫をどこまでしていたかが、ここで一回試されます。これは、一人ひとりです。それで何か問題があれば、改めて免疫を高めるという風に変えていくしかありません。

バッタの大発生は、オーストラリアの山火事と同じで、自然の生態系が極端に今変わってきているのです。そうすると食料のことを含めてですね、大規模にやることは危険ですよね。自然の生態系に脅威を与えるようなことは、大変危険だから。やっぱりこれは、自分たちで混沌なく暮らせるように。すなわち、環境の混沌なく暮らせるように、やっぱり土地の利用から、生産の体系から、全部作り替えないとなりませんよね。もっと、いわゆる持続可能的なかたちに。

経済停止となりますから、日本でいえば昭和2年の金融恐慌、昭和5年の経済恐慌、昭和恐慌と同じ状況です。そうすると、まずは命・生活・経済で、中国なんかはすでに食べ物が不足しています。不足していますから、ここから先が地獄になっていきます。だから、やっぱり食糧危機は必ず、もう来ています。そうすると、この後ですね、いわゆる生活恐慌といって、生活に必要なものが揃わなくなってきます。武漢なんかは、すでにそうですよね。生活に必要な最低限のものが揃わなくなってきています。東日本大震災のときと同じで、政府や企業に頼っていても手に入らないから、そこをどうやってヨコのつながりで確保していくのか。餓死者をいかに出さないかということです。感染者と同じように、餓死者をいかに出さないかということが、これから大きな課題になってくるでしょう。

それから、この経済停止の後に再起動するかどうかについては、それっきりのものも結構あると思います。ここで終わるものも結構あって。だから、このあと再起動する企業とか、国とか、政府というところは、やっぱり新しい時代に適応できるところだけです。ですから、今の段階で評価してください。今の自分たちのいる組織の上がですね、「大したことはない」という言葉しか言わないとか、「大変だ」という言葉しか言わないとか、それしかないところは、それでもう終わりだと思います。最後まで、
大変だ、大変だ」と言い続けるのですよ。「大したことはない」とか、「大変だ」とか言うのは、それで終わりますから。今の段階でトップがそのようなことを言っているところは、もう諦めた方が良いと思います。それで、自分でやることです。生き残る道は、自分でやるしかありません。自分で考えていくことです。それ以外に方法はないので。

個人で開業しろと必ずしも言っているわけではなくて、自分の道は自分で見つけて、良い友達を自分で探して、自分なりにちゃんと情報を分析して、自分でしっかりと行動することです。この力が欠けているから、「大変だ」と「大したことはない」という言葉しか言えなくなっているのですよね。もう、これそのものが生きる力を失っていることですから、令和の時代に。そうではないところへ行かないと、次は起動しません。

政治の激動ですが、穏やかにいくかはわかりません。日本の場合は、どうせグズグズですから、メルトダウンするだけですよね。例えば、オリンピックももう中止でしょう。そうなったら、内輪揉めが始まるだけですよね。「誰が悪い、誰が悪い」と言って。別にそれ以降何かあると思いますか。結局あそこにいる連中はですね、お互い「あいつが悪い」と言いながら、全体が沈んでいくだけですよね。何もできないままね。

しかし、問題は中国ですよね。共産党はもう保たないですよね。そうした場合、あそこは国家管理の国だから、崩壊した場合にインフラが止まっちゃうんじゃないかと思うのですよ。インフラが止まると、餓死者が続出するんじゃないかと思うのですよ、あの国。悲惨な情報を外に出さないようにみんな止めているんだけれども、悲惨な状況なのですよね。毛沢東が死んで文化大革命が終わりましたよね。今度は、国家の力も限界を迎えているわけで、いわゆる革命になってくる可能性がありますよね。

アメリカもそうですね。アメリカはですね、トランプは右翼ですね、バーニー・サンダースは左翼ですしね、この秋の大統領選挙では、右翼と左翼の激突になるかもしれません。激突の可能性がありますね。金融はですね、所詮経済と同じですから、今パニックを起こした連中が、株を買っているだけのことだから。特に根拠があるわけでなく、ものすごい不景気で経済は止まってきていますから、どっかで落っこちますよね。でも、落っことしちゃうとですね、トランプも危なくなるから、みんなが支えていますよね。しかし、ダメなものはダメで、秋までまだ十分時間はあります。武漢だって、ロックダウンしてからまだ3週間しか経っていませんよ。ものすごく感染力が高いのですよ、あれは。ものすごい威力で。ですから、秋までまだ時間がありますから、まぁどんな風になりますかね。アメリカの政治変動も、世界の政治変動も。でも、大きな流れは、右から左ですね。要するに、一部の権力者やお金を持っている人たちが何かできる時代は既に終わっておりまして。これからは、やっぱりお金に関係なく、自分たちで何かやっていくという風にやっていかないとダメで。やっぱり、左ですね。労働組合も出てくるでしょうし。

それから、中東の最終戦争ですけれども、アメリカ上院議会は、戦争を止めようと決議をしました。大統領の戦争権限を制限する決議をしましたが、トランプは止むなしと思っているんじゃないかと思いますね。要するに、狂犬病みたいなものが流行っているわけですよ、米軍の中に、イスラエルの中に。もう止めようがないわけですよね。もうこれは、聖書の預言通り、私は覚悟をしているんだと思いますね。だから、ロシアはしっかりとそれを見ていて、トルコがちょろちょろチョロチョロしていますから、下手したらトルコは巻き込まれちゃいますよね。というか、もう巻き込まれていますけれども。時期的には、年内だと思いますね。来年までは、無理だと思います。イランもアメリカもロシアも、いわゆるテンパっている状態にありますのでね。ですから、おそらく年内ですよね。3月にイスラエルは総選挙をやりますから、これから1ヶ月、2ヶ月くらいが、一つの山場ではないかと思うのです。それで、もうこれはアメリカの負けです。

だいたい経済が停止したのもですね、去年の9月からですよね。去年の9月14日に、サウジの石油精製施設にイランのミサイルとドローンが飛んできました。アメリカの武器は、全く迎撃どころか探知すらできなかったのです。その翌週の月曜日から、金融危機が始まったわけですよ。そこから半年間、FRBの流動性供給量が4千億ドルを超えているのですね。即ち、44兆円ですよね。これって、リーマンショックのときに、ブッシュ政権が投入することを決めた47兆円に匹敵しますよね。だから、もう既に恐慌なのですね。取り付け状態です、世界は。最近ですと、春節明けですよ。2月3日くらいからですよ、FRBが猛烈なお金を入れているのですよ。やっぱり、止まってきちゃっているのよ。それで、もう最後の輸血ですよね。最後の輸血で持たしているだけだから、こんなのを見てもアメリカの負けははっきりしていますよね。勝ちようがないわけよ。だから、トランプは前々から、「撤退、撤退」と言っているわけですよ。大統領になる前から。ところが、狂った連中が、「いや、まだ勝てる」と言ってやっているわけですよ。日本陸軍の最後みたいですよね。まぁ、その決着がおそらく年内だろうと思うのですよ。それは帰ると、それは皆が撤退ですわ。負けてやられちゃうわけだから。だいたい韓国だって、9千人ほどいるでしょう、基地の従業員が。4月1日以降は、無給休暇ですよ。韓国の米軍基地の韓国人は。4月1日以降、無給休暇で、ということは韓国の米軍基地は3月末までということですよね。どんどん動いているわけですよ。それは、どんどん加速しますよね。

そして、最後は大地震や火山、津波も来るかもしれませんけれども、これは本当に多いのです。本当に多くて、どうしちゃったのというくらい世界中で大きいのがよくあります。要するに、ここで代が替わるということですよね。例えば、幕末も随分経済の危機から感染症からですね、政治の激動や戦争、安政地震とか、ものすごいのがあったでしょう。だから、実はこれそのものは、そんなに変わったことではないのです。こういう現象が起きるということは、大きな時代の変わり目の真上に、我々がいるということを意味しているだけであって。逆にいうと、生きるか死ぬかはわかりません。誰にもわかりませんから。でも、生き残った場合は、次を継がなければなりません。だから、この先元気に生きていきたいと思ったら、この先どうするかをしっかり考えて準備しておくことです。他に方法はないと思いますよ。だから、「大変だ」とか「想定外だ」とか言っていたって、何の足しにもなりませんので、少し先のことを考えることですね。ですから、それくらい物事が同時に重なってきています。

ではですね、まずはこのウイルスの話なんですけれども、前のスクリーンを見ていただきまして。このサイトがですね、今中国国内の感染者の数とか死者の数を一番早く出していると言われているものです。私の知る限りですね、去年11月末くらいには、武漢で変なウィルスが発生していました。海鮮市場でですね、色々なものを売っている市場があって、そこから感染が広がっていったという話があって。去年12月後半には、もうかなり広がっていました。今の日本政府と同じで、政府が知らん顔をしていたのです。武漢政府が知らん顔をしていて、その時から言われているのは、政府が発表している数字は、実態とだいぶ違っていて。実態は、政府の発表の10倍〜100倍
ではないかと当時から言われているのです。政府発表の10倍〜100倍が、本当の数字だろうと言われていて。

そうすると、感染者が66,576人と言っていますから、実態は66万や660万人かもしれないと。死者は約1,500人と言っていますから、1万5千人から15万人。それくらいですと、辻褄が合うのではないかと思うのですよ。これがしかしですね、全然おさまる気配を見せていないのです。武漢市をロックダウンかけて、3週間が経ったのです。この赤色が感染者の数で、ここから減り始めたのですが、嘘をついたんだよね。嘘をついて減らしたから、統計を元に戻せと言われたらしいのですよ。そうしたら、こんなに増えたんだよ。ロックダウンをかけても増えているということは、いくつか理由が考えられますよね。即ち、近いところから感染しているケースですよね。地域内とか家庭内からの感染。それから空気感染で、ずっと遠くまで飛んでいくのではないかということですよね。

私は、最初からこのウィルスの地図を見ていたのですよ。この地図ができた最初の頃から見ていて、非常に不思議に思ったことがあって。これが湖北省ですね、武漢があるところ。この黒龍江省が最初から患者が多かったのです。感染者が。一番北東の端ですね、黒龍江省の感染者が最初から多かったのです。それから、武漢に続いて、浙江省の温州というところからものすごく感染者が出ましたよね。みんな東なんですよ。西の方は、チベットの方が、最後の最後まであまり出なかったのです。チベットは、今患者がゼロになったのですね。1・2人いたのですが、治ったか死んだか、どちらかでしょう。黒龍江省といのは、興安嶺山脈ってありますよね。偏西風にでも乗って、東に飛んでいるのではないでしょうか。なんかね、怪しいのですよ。東側が感染濃厚なの。

まぁ、四川省から上海くらいまでは揚子江が走っていますから、この辺に感染が広がるのはそうでしょうし、南北の交通もありますから人工的なものもありますけれども。どうもこの黒龍江省で最初から感染者が多いのですよ。風でも影響しているのかなと。それから、海南島ですよね。最近一気に患者が増えたのです。軍が感染したというのですよ。中国海軍が感染したというのですよ。どうも最近見ていると、中国空軍は共産党のメディアによく出てくるけれども、海軍は出てこないのですよ。クルーズ船ではないですけれども、海軍の船で感染が始まったらもうお手上げですよね。でも、そういうニュースもあるのですよ。空母が感染しちゃったという。中国軍の空母で感染が起きてしまったと。だから海南島にいるのですよ。それで海南島の一般の市民も急激に今感染が増えているのです。ですから、この感染の広がりがどうなるかですね。

それから、国別で見ると、ダイヤモンド・プリンセスの感染まで入れると中国に次いで多い国が日本です。253人です。あのダイヤモンド・プリンセスの患者、閉じ込めていたらどんどん感染しちゃったんですよね。あれは、空気感染でしょう。あれは、日本の責任になっちゃいますよね。そうすると、日本人は海外に行けなくなるのではないでしょうか。要するに、日本は防疫失敗の国ですよね。感染止めることを失敗した国だから、そこら中に感染者がいる国ってことになりますよね。そうすると、日本人が海外に行けるのはもうほんのわずかかもしれませんね。

今ほら島国はですね、ミクロネシアとか南の方は日本人の入国を止めているのですよ。実はね、船が大変なのと同じようにね、島が大変なのです。感染って、伝染病って、島で感染するとですね、下手すると全滅することがあり得るわけですよ。だから、島は取り分け大変なのですよ、これ。だから、例えばですね、沖縄とか、宮古島とか、石垣島とか、本当に注意しないとですね。島の中で広がっちゃったらね、本当に大変なのです。だから今、ミクロネシアと太平洋の島は、日本人の入国禁止ですよね。これ、アメリカやヨーロッパも時間の問題じゃないかと。だから、来週以降ですね、どんな風になるかですよね。まぁ、先ほど言ったように、命・生活・経済の順ですから、しばらくじっとしていれば良いのですよ。何処にも行かないでさ。般若心経でもあげてさ。

日本の次に多いのが、シンガポールですね。まぁ、ダイアモンドプリンセスの患者が多くて、そこを除くと今は韓国とタイの間くらいになりますね。そんな状況ですが、日本はとにかく疫学的な調査をしていなかったのです。「大したことはない」くらいに思っていて。ただのインフルエンザとは違うのですよ。ただのインフルエンザと違って、肺炎になっちゃって、いきなり死んじゃうことがあるのですよ。いきなりバタッと。それから、肺炎になったときに、他の臓器の病気を誘発しちゃって、免疫も衰えていますから、ありえない病気になっちゃって、あっという間に亡くなることがあるのですよ。そんな甘くないですよ。たかがインフルエンザだと思っていたらとんでもない話で、これは危険なウイルスですよね。だから、中国ではバタバタ倒れて死んでしまっていますよね。

だから、これは日本政府が甘く考えたのですよ。オリンピックをやりたかったのでしょう。森喜朗氏は、「オリンピックを予定通り」とか言っていましたよね。そして、明日は青梅マラソンもやると。あれはね、自己責任じゃないんですって。参加しますよね、参加した人が家に帰ってまた感染するのですよ。帰りの電車の中から、全部感染させるのですよ。爆発感染になるのですよ。ですから、はっきり言って、月曜日からみんな出社しないのが一番良いのですよ。しばらく家にいると。東日本大震災のときに、原爆が吹っ飛んだときに、東日本の人たちが出なかったですよね。あれが一番良いんだって。とにかく、他にあまり有効な方法はないのですよ。猛威がおさまるまで家にいると。本当に冗談抜きでそれが一番良い方法で、生き残ればですね、会社をなんとかする道もあるわけですよ。でもそれが、バタバタと出回っちゃって、バタバタと死んでしまったら話にならないわけですよ。そいうところが、正常性バイアスが一番危ないというところなのですよ。「大したことない」と呪文のように唱えていることこそ、一番危ないのですよ。「大したことない」という呪文は何の力にもなりませんよ。仏の真言でもないしね。そんなことを言っていても始まらないし。それから、「大変だ」と言っても、誰も助けてくれませんからね。その前に、全部自分で考えて行動することですよ。

それから、病気の進行ですけれども、これはよくわからない部分が多いのですけれども。少なくとも、この武漢でね、ロックダウンかかって3週間目ぐらいですけれども、10日ぐらい経った頃だと思いますね、武漢の医者が色々な報告をしているのですよ。今我々が聞いている話とほとんど合っていて、まず病気が発症して1週間は軽症だと。2週目になったときに治るか、危篤化するかの分かれ道があるんですって。2週間目に重症化して、そこで免疫の強い方はそこで治ると。免疫の弱い人とか、あるいは色々な合併症を出しちゃった人は、危篤化に向かうんだと。ですから、重症してひどくなるわけですよ。この間は、肺の病気ですから、酸素を吸入するんですって。酸素吸入をして、とにかく容態が悪くならないようにすると。

3週間が生き死にの分かれ道で、免疫が機能しなくなっちゃうと、もうそのまま多臓器不全で、もう手の施しようがなくなって亡くなると。最後に免疫でくいとどまればま、快復の道があると。でも、その2週目以降は対処療法をやらないと非常に危険なんですって。例えば、もう肺が苦しくなっちゃったとかね、腎臓がおかしくなっちゃったとか、心臓が弱くなっちゃったとかあるので、対処療法でしっかり治療しないと難しいと言うのですよ。だから、「重症になったら必ず病院に来てくれ」と。それは、武漢の医者がね、言っていたのですよ。だから、本当のことを言えば、軽症のうちから行って、ウイルスだと思ったらしっかりと監視すると。管理するという状況ですよね。だから、軽症のうちから管理することが良いわけで。

でも要するに、これは対処療法ですから、ものすごく手間がかかるのですよ。ものすごく手間がかかるから、最初の10日目ぐらいから、完全に武漢は医療がパンク状態なのです。もう10日目ではなくて、ロックダウンしてから数日ですよね。なにせ、朝病院に行って、その日に治療してもらえるかどうかわからないのですよ。診療してもらえるかどうかわからない状況になったのは、ロックダウンから数日ですよね。その後どうなったかっていうと、地域ごとに出ちゃいけないって話になって、今の武漢では病院は自分の地域の病院にしか行っちゃいけないのです。だから、治療されない人がたくさんいるのですよね。だから、正直言って、早くかかった人の方がまだ良かったんですよ。治療してもらえたから。後からかかった人は治療どころじゃないんですよね。この辺りが非常に難しいところで大変なところで、ウィルスでありますから、二つ道があるのですよ。治すか、駆除するかと。

豚コレラとか、今ちょっと別の言い方にもなっていますが、昔の言い方ですと豚コレラや鳥インフルエンザが発生したら、皆さんどうしますか。殺処分ですよね。ああいうこともあるのですよ。要するに、治療ができなくなったらもう死んでもいいから広げないということを最初に考えることがあるのですよ。ですから、武漢を見ているとですね、春節明けからそんな感じじゃないかと思うのですよ。というのは、例えば病院を作りましたよね。10日間で作ったという病院。武漢の水源地のすぐ脇に立っていて、あれもよくわからないのですよね。あれは病院というけれど、外来がないのですよ。全部軍が管理しているわけ。鉄格子がはまっていて、部屋は中から開かないように鍵がかかっていて、不思議な病院ですよね。1週間ぐらい前になりますけれども、内部の医者が内部告発でネットにある記事をあげたのですよ、写真入れて。あそこは、1日200〜300人が死ぬんですって。だから、あそこに入った患者は、ほぼみんな死ぬんですって。どんどん軍が来て、運び出しちゃうんですって。その表現が、生きたまま運び出す表現でもあるんだよね。死んでから出すとは、言ってないもんね。だから、生きたまま出している可能性があって。それで、いなくなるとまた全部いっぱいになるまで、患者が入ってくるんですって。

そうすると、もしそれが正しければですよ、あれはナチスドイツの収容所と同じですね。死ぬまでの間、置いておく場所なのですよ。ナチスドイツは、最初からユダヤ人を虐殺しようと思っていましたから、言ってみれば、死ぬまでの間に少し働かせたり、順番待ちをするんで入れたのが収容所ですよね。だから、人によっては収容所に着いた途端にガス室に送られた人もいたわけですよ。あれがだから、究極の防疫ですよ。要するに、もう治療ができないから、殺してしまうのですよ。外に出られないようにして。それをやっている可能性は、大いにありますよね。軍医が最初から来ていることが、怪しいと思ったのですよ。軍医は、治療と駆除を両方やるわけですからね、怪しいと思ったんですよ、私。その病院は今そこだけではないのですよ。たくさんあって、中には体育館とかなんかを使ったものもあるんですよね。もうね、一面にベットが置いてあるのですよ。医療従事者は、あの白いのを着てゴーグルかけているのですよ。入院患者は、小さなマスク1つだけなんですよ。これは死ぬのを待っている場所だよね、だって医療がないもの。医療はやっていないのですよ、一切。看護師もいないし、医師もいないのですよ。管理人のような人たちが白いのを着て、色々やっているだけなんだよ。あーこれはすごいなと思いましたね。

だから、本当にですね、伝染病って怖いのですよ。そんな甘く考えちゃいけないですよ。その中国もですね、その頃から何が起こってきたかというと、不思議なことがたくさん起こっているのですね。ほとんどの人は健康なんですよ、実は。でも家に閉じ込められているわけ。暇でしょう。仕事にも行けないから、皆ネットには書き込みますよ。それから動画も撮ってアップしますよ。だから、もうこの話は、共産党が何を言おうがですね、もう下からどんどんどんどん情報が流れ出ていっているのですよ。それで、今私が知る話をアトランダムにご紹介するとですね。食料は足りなくなっています。必需品も足りなくなっています。というのは、経済が止まってしまったからです。農家は、農作物が出荷できなくなっています。都市は、食べ物がなくなってきています。これは、昭和5年の昭和恐慌と同じですよね。アメリカの大恐慌とも全く同じで、経済が止まってしまったのですよ。だから、株が暴落して金融恐慌から経済停止というのはあるけれども、今回は疫病で経済停止なのですよ。

それから、輸入品が中国では止まっているのですよ。港も飛行機も止まっているから。これは諸外国にも影響していて、日本でもアメリカでもヨーロッパでも部品が入らないとか、物が入らないと大変な問題で。でも中国国内も大変なのですよ。物が入らなくて。それで、この数日ですよね、共産党の発表を色々と見ていると、空軍が大活躍なのですよ。空軍が大活躍で、人と物資を運んでいると。それで、武漢と湖北省のトップはクビになって、上海の市長が代わりにやっていますよね。要するに、国家直轄で戒厳令状態なのです。軍が管理すると言っていて。だから、それは行政が崩壊しているってことですよね。湖北省と武漢は、行政が崩壊したわけですよ。要するに、行政の崩壊というのは、一応検疫はやっているのだろうけれども、減らないですよね、患者が。食料をはじめとした物資が足らなくなってきたのではないかと思うのですよ。それで、空軍が運んでいるのではないかと思うのです。

船が出てこないのですよ。揚子江があるのですから、船でどんどん運べばいいんだけど、船が出てこないってことは、船も何か感染があるのかな。それは、よくわかりません。とにかくだから、もう経済停止による命に関わる危機が、人道的危機がすでに武漢と湖北省に来ていることは間違いないです。これもおそらく、広がりそうです。と言いますのも、上海辺りでですね、場所によっては完全にロックダウンです。北京もそうです。したがって、北京政府は無茶なことを言うのですよ、「早く生産を回復させろ」と。でも出られないわけよね。滅茶苦茶になっていて、北京政府はパニックですね。だから、こういうときはしょうがないから、命第一で、何もしないのが一番なのですよ。原発事故のときと同じですよ。やたらに職場なんて行かないこと。感染を防ぐこと、免疫力を下げないことが一番ですから、こういうときはね。食料とか必需品が足りなくなってきているということ。軍にも感染しそうだということ。それから、防疫で、言ってみれば治療しないで死を待つとか、場合によっては殺すということをやっている可能性があるということ。

衛星写真でですね、二酸化硫黄の濃度が上がったことがあるのですよ、湖北省で。武漢のまわりで。二酸化硫黄が異様に濃度が高くなったことがあるのですよ、夜間にですよ。あれは、遺体を野焼きしているのではないかと言われたのですよ。火葬場が間に合わないから。そういう可能性はありますよね。それで、ネットで大騒ぎになったら、二酸化硫黄が出なくなったのですよ。今度は、埋めたのではないでしょうか。だから、もうこれはとんでもない人道的危機だと思った方が良いですよ。それで、快復の目処は立ちませんよね。それから、気が狂う人が出てきているのです。放火が多いんですって、武漢は。自分の家に火をつけちゃうの。さらにはですね、検疫されていて、部屋から逃げようとして、マンションのずっと上の階の窓から出て、下の階に移ろうとしたら落ちて死んじゃったとか。あるいは、悲観した若者が、突然窓から飛び出して飛び降り自殺をしちゃったとか。100元札、30センチ以上も100元札を持っている人が、「もう私は死が近づいた」って言って、これをいきなり窓の外に撒いたりとか。それから、100元札を1枚1枚、紙飛行機にして飛ばしているとか。凄まじいですよ。

それから、検疫もそのうちも精神的に参っちゃうんだよね。出て行っちゃうのよ。出て行っちゃうと、今度は警察が捕まえてぶん殴って、ひっくり返して。あるいは、マスク。マスクに効果がなくても、「マスクしろ」と法で決まっているらしいのですよ。マスクをしていないと、警察でなくて周りの人たちがリンチをしちゃうのですよ。湖北省出身者は、何処へ行ってもリンチなんだって。湖北省出身者が、ほとんど親父狩りのようになっているのですよ。親戚なんかに隠れていると、引きずり出されちゃうのですよ。それから、治癒した人もいますけれども、治ったからといって家に戻ってくると、村の人が入れてくれないんですって。「そんなものは、信用ならない」って言って。それから、ロックダウンは突然来ましたよね。だから、家に帰れない人がたくさんいるのですって、中国全土に。家に帰れない人は、本当に着の身着のままで、ホームレス生活なんですって。食料も水も、何の物資もないまま。暖房もないままのホームレス生活なんですって。すごいことになっているようですよ。でも少なくとも、本当に言えることは、そこまでやっているのに感染は減っていないのよ。感染は減っていなくて、やっぱりすごいウイルスだってことですよね。一応今のところですね、死亡率が公式統計ですと2%台前半ですけれども、本当のところはわからないですよね。死亡率は、もっと上がるかもしれないし。だからそういうの考えると、免疫を保つ以外に方法はないだろうと私は思います。

日本政府もいろいろなことを言っているのですが、要するに「大したことない」という言葉と、「大変だ」という言葉は大体揺れ動くのですよ。何もできない人たちは。「大したことない」か、「大変だ」か、2つの言葉しか言わないのです。結局何もできないのです。安倍内閣も厚労省もそうでしょう。「大したことない」と「大変だ」という、この2つの言葉を行ったり来たりしていて、こういうところにはできる限り近づかないことです。こういうリーダーの下にいると、最悪のことになりますから、限りなく自分たちで行動することです。例えば、中国ではですね、ここでいよいよブロックチェーンの登場なのですよ。あちらこちらでブロックチェーンの登場で、これですね(China Turns to Blockchain as Coronavirus Spins Out of Control)。一般人も民間もですね、学校もですね、皆でブロックチェーンを使って、生活や経営とか人々の救援を支えるとか、あるいは援助をブロックチェーンでやるとか、猛烈な勢いで広がっています。中国は、ものすごくブロックチェーンが進んでいたのです。助かりましたよ、だから。日本なんか、何もありませんからね。

だから、政府が止まると何もないのですよ。でも、もともと中国は共産党だから、誰も信用していないから、しょうがないから言うことを聞いているだけで、そういう意味では、「自律しなきゃいけない」という考え方は、アメリカ人もヨーロッパ人も中国人もすごく強いのですよ。だから、こういったことをやっているわけで。はっきり言って、日本政府がどこまで止まるかはまだわかりません。と言うのも、政治が必ず蕩けてきますから、政治が蕩けたあと、この混乱を治める、即ち、「大したことない」「大変だ」以外のことを言える人がいるかどうかなのですよ、正直なこと言って。今の役所にしろ、それから政治家にしろ、非常に私は悲観的なのですね。だから、明治維新のときよりも酷いかもしれないのですよ。昭和20年よりも酷いかもしれないと思うのですよ。ですから、この1ヶ月くらいでだいたい見えてくると思うのですよ。即ち、まともな人がいれば、この1ヶ月くらいで出てくるのだと思います。「大したことない」「大変だ」以外のことを言える人が。そうすれば、少しは何とかなると思うのですが。そうでない場合には、もうそれっきりだと思いますね。会社も同じで、この1ヶ月間が日本では組織の勝負だと思います。

ブロックチェーンなんかは、一生懸命みんながやっていて、たくましい人たちはたくましいのですよ。上海では、5月1日まで学校が休みと決まったのです。とりあえず、5月1日までなのです。だから、今上海では、オンライン授業をやると先生たちが準備を始めました。オンライン授業です。要するに、集まってくるのが一番危ないのですから、家の中でオンラインでできることはいくらでもあるわけですよ。ブロックチェーンは管理のシステムですよね、ですから別に出勤しなくても良いわけですよ。誰か中枢に出勤しなくても管理できるのがブロックチェーンだから、こういうときに最高なのですよ。分散型システムでありますからね。私は、これは広がると思います。ですから、中国を含めてですね、アメリカでもヨーロッパでもこういうものは広がるわけで、日本もそのうち誰か始めるのだと思いますが。

東日本大震災の経験がありますから、ブロックチェーンと言わなくてもですね、それなりにヨコのネットワークがあるわけで。ですから、イメージとしては、東日本大震災のときと同じ状況だと思いますよ。とにかくあのものすごい地震とですね、津波とですね、原発事故が同時に来てですね、日本政府は機能停止したわけですよ。日本政府から、何の情報も入ってこないし、何の物資も入ってこないわけですよ。それから政府につながっている、さまざまな地元の役所だとか商工会とか商工会議所とか、ほとんど機能しなくなったでしょう。当時いたいわゆるピラミッドのリーダーのほとんどは、機能不全に陥って、何もできなくなったでしょう。じゃあ、誰があの被災地を支えたのかというと、下から湧き上がってきたリーダーですよね。実は今日午後やるシミュレーションゲームは、それを体感していただけるゲームなのです。たまたまそういうことになりましたけれども。ここでリーダーはまた改めて交代になります。ですから、まだまだこのウイルスがどっからいつまで、どこまでひどくなるかまだ分からないんですね。

(1)新型コロナウイルスの脅威

・今までわかっていること、わかっていないこと
・人道的危機が拡大中
・生活、経済、政治への甚大な影響

それで、お手元の資料にありますけれども、とにかく一度全部止まるっていうことですね。今もう止まり始めているのです。かなり止まってきたのです。生活・経済・政治が、止まってきていて。だから、世界中が今、東日本大震災のときみたいになっているのですよ。だから、当時の福島の原発がですね、今でいったら武漢ですよ。あっちこっちに、ホットスポットを作っちゃっているのですよ。あのときもそうだったでしょう。あちこちで放射能が流れ始めて、あちこちでホットスポットを作っちゃったでしょう。ああいうことですよ、今は。困った話ですよ。ですから、今年はもう物は動かないし、製造も販売も無理だから、こんな状況だと。まぁ、とにかく頭を切り替えて、大震災と同じようにサバイバルだと、とりあえずそう思うことから、無理しないことですよね。だから、物の値段はだいぶ下がってきていますよ。油も下がってきているし、鉄も下がってきているし、みんな下がってきていますよ。銅も下がってきていますよ。海上運賃なんか、大幅に下がっていますよ。

(2)日本政府の漂流 

・ウイルス、五輪、スキャンダル
・次をどうするかは人事の話しか聞こえてこない
・ドルと米軍の撤退がもたらす日本の帰結

それから、日本政府ですけれども。ウィルス、五輪、スキャンダルと。話にもならないですよね。桜を見る会のことから始まって、安倍氏と菅氏で大喧嘩やってんでしょう。じゃあ、安部氏がダメだから菅氏にしようって言ったって、石破氏ですよね。替えるのなら替えてもいいと思いますが、要するに、私が言いたいのは、その2番目にあること。次をどうするかは人事の話しか聞こえてこないのです。「大したことない」と「大変だ」としか言えない人達は、人事の話しかないのです。次を誰にやらせるかなのです。今そういうところがすごく多いのです。言っちゃ悪いけど、日産をみてくださいよ。人事の話以外に何か聞こえてきますか。次の社長は誰にするかとか、次の役員はどうするかとか、他に何か聞こえてきますか。日産の前向きな話が聞こえてきますか。だから、この期に及んで、人事の話しかしない組織は、もう終わりなのですよ。徳川の末期と同じですよ。十五代将軍をどの家から出すか、それがずっと議論の的だったでしょう。だから、何もできないのですよ。

だから、今の自民党も正直言ってね、安倍よりは良いかもしれないけれど、人事の話しかないのよ。どんなポストに就きたいとかだけで。国会700人くらいいますよね、必ず感染者がいますよね。官邸の中だって、役所の中だって、必ず感染者いますよね。どうなるかですよ。ああいう人たちって、そうなると黙りこくります。黙っちゃいますから。いよいよ足元に何か始まったら、黙っちゃうんですよ。一人も頼りにならないですよ。だから、「大したことない、大変だ」の後は、黙っちゃうんですね。だから、この1ヶ月くらいは、そんな様子が一つ見えるのではないでしょうか。山本太郎氏に頑張っていただいて。頑張ってもらって、政界再編で。他にいないのではないでしょうか。でも彼一人では何にもできないし、やっぱりヨコのネットワークだよね。各階層でのヨコのネットワークで。日本の場合は、ブロックチェーンは全然ダメだけれども、東日本大震災の経験があるのです。あのときに、みんながヨコにつながってさ、下からの救援とか色々やったから、あれは活きてくるのですよ。あれは、ものすごい経験になりましたから。

だから、まぁ日本はアナログ型だよね。アナログ型で、ここは下から湧き上がったかたちでやっていくと。会社もそうですよ。そういう社員がいると、会社も次の道がある。そういう社員がいないところは、それでもう終わる。ここで会社を再生させようと思う人がいるかどうかだよね。悪いけど、地震の被災地もですね、そういう人がいるところは、今何とかやっているのよ。いないところは、もうそれっきりですよ。何にもない、まだ津波の来た荒地のままのところもありますよ。誰もいなくなっちゃうというところもあるんです。それは、だからその地域が決めることって言ったら、その通りで、外からではどうしようもないです。そこの人たちが、「もう、ここはいい」と言っちゃったら、直しようがないんですって。周りが何を支援するって言ったって。住んでいる人たちが、「もういい、出ていく」と言ったら、それっきりでしょう。会社も同じなのですよ。「もういい、他所へ行く」と言ったら、それっきりなのですよ。だから、中にいる人たちが、立て直そうと思えば、まだ支援の仕様もあるけれども、「もういい、他所へ行く」と言ったら、それっきりで。だから、そのあたりの見極めがね、これから1ヶ月ぐらいだろうと私は見ていて思います。

それから、ドルと米軍の撤退ですよね。この先ほどの話の中での中東の最終戦争は、これは非常に大きな話です。これは、トランプの公約の1番ですよね。米軍の撤退ということは。その最後のポイントが、この中東の最終戦争なのですよ。イラン・イスラエルの戦いですね。もう勝負はついているんだよね。だから、「本土決戦します」みたいなことをイスラエルが言うわけだよ。イスラエルやアメリカの戦争屋は、「本土決戦します」みたいなことを言うわけですよ。だから、こういうことになっているわけよ。トランプの言う通り、早く全部置いて帰ればいいんだよね、勝ち目がないんだから。それでも、まだ何かと言っているわけですよ。そうすると、はっきり言って、昭和20年の日本軍みたいなものですよ。あれもしね、昭和19年8月に、例えば、戦争が終わっていれば、原爆落ちないでしょう。満州の悲劇は起きないでしょう。それから、空襲もないでしょう。日本全土の大空襲もないでしょう。随分多くの人が助かったのですよ。もし1年前に戦争が終わっていれば。少なくとも昭和19年末、フィリピンの陸戦と海戦で大敗を期した段階で、即終わりにしていれば、まだだいぶ助かった。昭和19年末で、完全に戦闘能力を失っているわけですから、日本の海軍も。陸軍もフィリピンで負けちゃったんだから。

ところがですよ、「まだ満州がある」とか言って、松代大本営まで掘っちゃってさ、それで挙げ句の果ては原爆を落とされてえらいことになったわけですよ。満州も酷いことになって。樺太なんかも酷いことになって。だから、こういうのは一番最後が悲惨になるのですよ。気の狂った軍部がやっている戦争って、一番最後が悲惨なのです。級数的に悲惨なことが増えていくのです。まぁ、ロシアが色々やって、「戦争屋を追い出そう」と色々やっているけれども、ロシアもあまり深入りはしたくないようだよね。深入りすると、昔のアフガニスタンみたいになっちゃうから。深入りはしたくないようで、紛争の真ん中には、どうも行きたくないようだよね。やっぱり、トランプの意志に反してやっている連中は、帰るしかないよね。どうもなんか、私は見ているとですね、アメリカ軍もですね、いよいよ厭戦勤務じゃないかと思うのですよ。この間のイランにミサイルを喰らったときね、最初は「死傷者ゼロ」って言っていましたけど、最近は「負傷者が109人」とか言っていますよね。国防総省が言っていますよね。要するに、防げないのですよ。

だから、偽装攻撃もするかもしれないし、実はこの間、事件があったのですよ。シリア上空で、イラン航空機があわや撃墜されるという事件があったのですよ。それは、またイスラエルが偽装攻撃をやったのですよ。イスラエル機がですね、前にあったのと同じように、シリアへ攻撃に行くのですよ。シリアが当然迎撃ミサイルを撃ってきますよね。そのときに、ちょうど民間のイラン機が飛んでいるところの後ろに隠れるようにイスラエル機が飛んでいたもので、下から上がったミサイルが、あわやこのイラン機に当たりそうになったわけですよ。去年か一昨年に、イスラエルはそれをやったのですよ。ロシアの偵察機が飛んでいるところ、イスラエルの空軍機がシリアに入って行って、下から応戦してきますよね。このときも、イスラエルの空軍機はパッと逃げて、ロシアの偵察機か何かにミサイルが当たって、ロシア人が死んじゃったのよ。ロシアは、カンカンに怒って、「お前らに殺されたんだ」って、大騒ぎになったのですよ。あれをまたやったのですよ。

だから、あれがもし成功していたら、シリアがイランを殺したって話になって、シリアとイランを裂くことができるわけよ。あのマレーシア航空370便の事件と同じことをやろうとしていたわけですよ。悪い国ですよね、イスラエルって。でも、あれで諦めている様子は、全くないのですよ。イスラエルの中に、ものすごい強硬派がいるのですよ。猛烈な強硬派がいて、トランプの提案ですら嫌だと言うわけ。トランプの提案って、相当酷いもので、パレスチナは剥奪みたいなものだよね。でも一応、国は認められるのですよ。パレスチナ国家は認められるのだけれども、それすら嫌だと行っている連中がいるのですよ。イスラエルの極右には。これがだから、「もうグダグダ言うなら軍事占領だ」って言っているのですよ。でもこれには、イスラエル軍も慌てているみたいで。「ガザ地区の占領はできません」と言ってみたり、結構びびっていますよ、今は。イスラエル軍とかアメリカ軍は、狂信的な戦争屋に地獄に突き落とされようとしているから。大変なことですよね。だから、彼らはビビっている感じありますよね。色々な発表文とか表現を聞いているとね。

だから、これはもう中東も終わりになれば、日本も全部終わりですよ。帰って行きますよ。言った通り、韓国は4月1日以降、基地にいる9千人の韓国人従業員に給料を払いませんから。だから、在韓米軍基地は3月で終わりでしょう。それで、沖縄だって、辺野古はもう工事ができませんから。沖縄の保守も完全に腰砕けになっちゃっていて。だから、もうあれも終わりだよね。IRも終わりでしょう。今のこの状態で、IRを受け入れる自治体があると思いますか。無理だと思いますよ。トランプにいくら約束したからって、受け入れる自治体はないよね。だから、だいたいこれで終わったのではないでしょうか。アメリカとの腐れ縁にもとづく色々な関係というのは。だから、外務省だって防衛省だって、色々なこういうことが起きていても、「大したことない」「大変だ」の繰り返しなんだと思います。「大したことない」「大変だ」の繰り返しで、何か起きれば黙ってしまう。

米国の属国で20年以上やってきて、村山総理からですよ。自社政権の村山総理が初めて、アメリカの年次改革要望書をそのまま実現するとやった首相ですから。20年以上やっていることだから、役人だってそこで入れば、もう一番上でしょう。だから、今の役所は、属国であるという前提で役人はやっているよね。それから、小選挙区の議員もそうですよ。20年以上そういう国ですから、日本は。アメリカの属国を最大の国益とすると、実際にアメリカの言うことを聞いて、年次改革要望書を実現することが政権だとやっているわけですから。これがダメだとなったら、他に何かあるわけがないじゃないですか。「おかしい」と言う人は左遷されるか、辞めているかしているわけで、残っている連中は、「大したことない」「大変だ」と、そして黙り込むと。他に何かあると思いますか。ですから、ここはそのような状況で。これで、アメリカが日本を厳しく非難すると、「お前のところは、全然危機管理がなっていない」と言われると、これでトランプが日本を見放すかたちになって、サウジ・イスラエル・日本が斬られて、一件落着でしょう。アメリカは、帰るわけですよ。

でも、アメリカはこの秋が大変だと思うよ。要するに、左翼と右翼の戦いだけではなくて、米軍が負けて帰るということになると、ロシア革命みたいになると思うのですよ。戦死者は、負け戦と勝ち戦で扱いが違うのですよ。勝ち戦の場合、戦死者は英雄になりまして、次の戦争をする大きな力になるのですよ。負け戦で戦死者が出ると、「この戦争はやめよう」と一気に平和気分で盛り上がるわけですよ。それどころか、負け戦で大敗を期すると、それを戦争指揮した為政者は、殺されるのですよ。ムッソリーニ氏は、逆さまズリされたでしょう。イタリアで。チャウセスク氏は、撃ち殺されましたよね。日露戦争のときの日本海海戦でぼろ負けを期した当時のロシア皇帝ニコライ二世は、親族共々全員銃殺されましたよね。ああいう風になるのですよ。ですから、米軍の最終戦争の大敗による敗北というのは、すごい事態なのですよ。これがですから言ってみれば、アメリカの分断を最後に押す可能性があるのですね。今も既に、右と左とか分断していますよね。ここにこれがあると、もうトランプだろうが誰だろうが、連邦政府・米軍はもうたまらないと。ですから、アメリカは内乱状態になる可能性もありますよ。もうそれは手がつけられなくなる可能性があるから、この行方はすごく要注意なのですよ。中国のことを言うならばね、中国政府の発表が一番信用ならないですから。中国共産党が言っていることが一番信用ならないから、そうするとういろいろと見なきゃいけませんよね。例えば、これも中国の学者の色々な動画もありますけどね。まぁ、こんな様子も参考にしなきゃなりませんわね。

それから、バッタです。日本の報道ではあまり言いませんがね。2013年のマダガスカルよりも、今回はもっとすごいのですよ。National Geographicがやっていますが(A plague of locusts has descended on East Africa. Climate change may be to blame.)、規模が大きいのですよ。今度は規模が大きくて、すごいですよね。今アフリカの東側からソマリア辺りを通って、サウジの方に入って、パキスタンに入って、それからもっと北東の中国の方へ向かっているのですよ。行ったり来たりするのですよ。なぜ、こんなに大発生したのかはよくわかっていなくて、でもすごいことになっているのですよ。イナゴ(渡りバッタ)の大発生らしいのです。こういったのも日本の新聞を見ていても全然わからないし、やっぱり規模とかも、向こうの書き込みを見ているとわかりますよね。例えば、こんなのもTwitterが一番良いのですよ。Twitterが一番良くて、こうやってバッタとやったら出てくるわけですよ。(#Locust #Locusts)色々なニュースが出てくるわけですよ。便利な世の中ですよね、武漢と入れたら出てくるし、バッタと入れたら出てくるしね。バッタの大きさも凄まじいのです。そうすると、食糧が足らなくなってくるわけね。食糧が足らなくなると戦争が始まるのですよ。食えないとみんな食糧を襲いに行くでしょう。だから、大変なことになるのですよ。少ない食糧の取り合いが起きるのですよ。信じられない時代ですよね、正直言ってこんなことが起きてくると。

(3)金融と経済の地殻変動

・グローバル経済の解体は一層加速
・FRBの激しい流動性供給が唯一の命綱
・急激な不景気と供給途絶がもたらす帰結

それから、レジュメの3番目ですけれども、金融と経済の大変動なのですが。グローバル経済の解体は一層加速せざるをえませんよね。ちょっと、日本のことも見てみますとですね。これは、帝国データバンクの資料でして、中国から輸入する日本企業は約2万社です。輸入元は上海や大連などに集中しています。自動車向けの素材や機械から食品分野まで多岐に渡っています。北京市は、昨日ですね、検疫が始まりました。外国人だけではなくて、国内の人も北京市に入ってくる場合は、2週間の検疫だそうです。もうこれは、仕事にならないですね。それで、港も止まっているんですって。公安の人たちも出勤できないでしょう。港も止まっているから、輸出入が止まっているのですよ。確かに沿岸部とは付き合っていないように見えるけれども、武漢には200社くらいいるのですよ。内陸で作ったものが沿岸部から輸出されているわけで。鴻海精密工業だって、旧正月明けで工場を再開したと言っているけれども、深圳の情報だと1割しか出勤しなかったと言うからね。なかなか難しいですよ。そうすると、とりあえずみんな止まりますよね。ほとんど停止で、不動産取引だって全部停止ですから、今は。だって、動けないのですから。

その後、再開するときですよ、問題はね。何ヶ月後か1年後かわからないけれども、再開したときに、やっぱりこの教訓は大きくなりますよね。ですから、その間待てなければ、自分たちでやることになりますよね。要するに、供給途絶となったら、自分たちで作ると。だから、中国の輸入再開を待っていられないと。自分たちで作るとか、自分たちで客先をみつけるとか。自律の動きが必ず出てくると思うのですよ。トランプにしてみれば良いでしょうね。アメリカ復活だものね。中国からの輸入は止まりますわね。でも、結果的にそういう時代なのですよ。結果的に、もう一回自分たちで何事も考え直す時代になったことだけは間違いないですよ。したがって、グローバリゼーションはヘタすると、昭和20年の満州みたいになりかねません。もう、「ウィルスだ、ウィルスだ」って、みんなが逃げ出すことになっちゃうわけですよ。さすがに、あのときみたいに鉄砲玉は飛んでこないかもしれないけれど、「ウイルスが大変だ」とか、「暴動だ」という話になっちゃって、もう帰ってくるしかないということは、あり得ると思うのですよ。だから、やっぱりこれは、ウイルスがどこまで感染が広がるかにも、かなり依存するのですよね。

これが、ウィルスの感染が大きく広がると、日本国内でもどんどん広がって、世界に広がった場合にはですね、ほとんどお手上げになるじゃないですか。その可能性も大いにありますから。ですから、危機管理といったことで言ったらですね、甘いことは考えてはいけないですよね。だいたいこういうときに失敗するのが、大したことない前提で物事を考える人ですよね。「そんなことは、起こるはずがないだろう。大したことない」ってやっていると、大したことが起きたときに黙っちゃうのですよ。最悪のことになっちゃうので。ですから、ここは命大切で、しばらくはじっとしているのが一番だね。私はそう思います。

だから、中国のことを考えると、改革開放から始まった一連のグローバリゼーション、中国が世界の製造基地として活躍するその裏側で貯まったお金を金融で回すというのは、ほぼこれで一旦終わりでしょうね。次をどうするかは、一国経済にもう一度戻るということですよね。振り子の要領でね。同時に、中国もさすがにですね、昔に比べれば民度も上がっているし、ネットも通じているから、まぁ今は共産党が随分と弾圧をしているけれども、ああいうものもいつまで続くかという話になりますから。そうすると、やっぱりこれからはネットワーク社会でしょうね。同時に、武漢だとか湖北省の人たちとか、地域の対立は、しばらく直らないでしょうね。ああいうことが始まっちゃうと。それって、中国の分裂そのものだと思いませんか。あれはね、言葉でわかるんだって。アクセントが違うんだって。武漢の人たちはアクセントが違うから、言葉でわかっちゃうんだって。ですから、こういうことが始まると、統一国家どころではないですよね。特に、汚染の少ないところですよね。汚染の少ないところは、汚染の多いところと付き合いたいとは思わないですよね。だから、本当に中国の分裂は、決定的になるのではないでしょうか。

そうすると、我々も考えなくちゃ。どこと付き合うかですよ。アメリカだって、仮に例えですよ、連邦政府が、米軍の大敗北を契機として、アメリカの連邦政府が吹き飛んだ場合、まず国債を返してもらえませんよね。でも、アメリカというのは、州と連邦国家の2階建てですから、連邦政府が崩壊したって、州は残っているわけだから、外国人はねそれはお金を返してもらえないかもしれないけれども、一般の州の人間は、再起動しようと思えばできないこともないですよね。相当大変だけども。そうすると、やっぱり日本なんかも、世界最大の債権国なのだから、このウィルスが一旦収まったあとはですね、日本が相当出て行くしかないですよね。債権国として出て行かないと、世界の再建もできないし。やっぱり、東日本大震災のときのように、ここで古いリーダー達が全員消えて、新しいリーダーに入れ替わったところで、立て替えると。世界との関係も結び直しだという風になるだろうと思います。それは、必然的にそちらに向かって行くと思います。その間、多少紆余曲折あるかもしれませんけれども。

したがって、社会主義であり、即ちそれは助け合いの時代だよね。でもそれは、国家というよりも、ネットワークであって、友達のつながりなのですよ。それでやっていって、ブロックチェーンやその他の新しいテクノロジーをどんどん利用すると。仮想通貨も地域通貨として使えますよね。紙の地域通貨ですと、そこに住んでいる人たちしか使えないけれども、仮想通貨の地域通貨だと、全く遠隔地の人たちと取引できますよね。ですから、十分できるのですよ、こういうときでも次のことが。ですから、こういうときは、下から芽生えてくるのですよ。中国もアメリカも日本もヨーロッパも、下から芽生えてくるのですよ。

全部これが終わった後ですよ、しばらくしたら新しい繁栄が来るでしょうね。20世紀までの国民国家が主導する時代と全然違うシステムを入れた新しい時代が来ると思うのですよ。10年なのか、20年なのか、30年なのか。でも、30年経てば完全にひっくり返っていると思いますけども。私は、この10年くらいで結構決着が着くと思うのですよ。要するに、ロックダウンしたところから、まだ3週間で、武漢もこれだけ中国も変わってきましたよね。たった3週間ですよ、武漢のロックダウンから。実際にウイルスが広がったのは12月だから、12月・1月・2月とまだ3ヶ月は経っていないのよ。3ヶ月経っていなくてもこれだけ変わっているのだから、10年待ったら相当変わるわけで。ですから、その先のことをよく考えて行動するってことでしょうね。

それから、金融の話ですが。FRBのこともちょっと書いてありますけれども、これがFRBのTerm Repoの数字なのです。Term Repoというのは、NY連銀が資金繰りに行き詰まった金融機関に特別にお金を貸してあげるのですよ。他からお金を借りられないところに、特別にお金を貸してあげる特別のオペレーションです。去年9月14日が言ってみればイランによる“真珠湾攻撃”で、その週明けの月曜日から金融危機が始まったんですけれども、あれからずっと続いていましてですね。今回、この2月の春節明けから、またものすごい金額なのです。やっぱり、春節明けから更に危機が深まりましたね。中国が止まっちゃって、玉突き状に色々な金融危機になっているのだと思いますよ。今ですね、銀行も大変だけれども、ファンドが大変なんですって。ファンドに直接FRBがお金を貸そうかという話があるのですよ。すごいですよね。孫正義のところだって、ビジョン・ファンド2とかいうのをやるのだけれども、半分にも満たないというじゃない。集まっているお金が。半分にも満たないと書いてありますよね。ですから、ファンドは資金が出る一方で、これで中国はアウトだよね。中国の投資家達もこの先は資金繰りですよ。資金繰りだよね、中国の投資家も企業経営者も。そうすると、皆売りますよね。売れるもの売って、資金繰りつけなきゃいけないし、とりあえず彼らはだからゴールドとビットコインを買っているんだよね。

ゴールドとビットコインしかダメなのよ。なぜかっていうとですね、本当の大混乱の真っ最中になったときに売れるものって限られているのですよ。普段じゃないですから、パニックが始まって、9.11事件みたいな大パニックの最中でも売れるものって、限られているのですよ。そのときに本当に売れるのは、金塊なのです。金の現物です。先物市場はですね、例えばアメリカがロックダウンしたら、マーケット止めたら、もう売れないでしょう。金の現物は売れるのですよ。ですから、昔から皆がゴールドの現物を買うのですよ。いよいよというときのために。そうすると、地球最後の日みたいなときでも売れるのですよ。変な話ですけれども。最近は、そこにビットコインが入ってきているんだよね。ビットコインも随分と価格が上がったのよ。ですから、仮想通貨にみんな逃げているんだよ。法定通貨は、国がどうなるかわからないから。法定通貨の中で言ったら、円とスイスフランが値上がりしているのですよ。何かあると、円とスイスフランが買われるのね。でも、まぁそれで進むと日本で円高になって困るから、みんな円安で止めているんだけれども。お金を入れてね。ですから、法定通貨で残るのは円とスイスフランだよね。

もう中国は物価が上がっちゃっていますよね。物価が上がっちゃっているから、もうハイパーインフレだよな。アメリカも、これ中国が倒れたらハイパーインフレへ行くんじゃない。物が入ってこないからさ。ですから、必然的に法定通貨だと、円とスイスフランだと思うのですよ。「藤原さん、ウイルスが大変なことになったら、円安に決まっているでしょう」って言いますがね、正反対ですよ。ウィルスで日本経済が止まるでしょう、資金繰りに困るでしょう。日本人は、海外に置いてある資産を日本に戻しますから、円高になるのですよ。東日本大震災の後は、円高に行ったでしょう。ここなのですよ。日本は、債権国なのです。日本国内で有事が発生すると、お金が足りなくなりますから、海外にある資産を売って、国内に戻してくるのです。ですから、日本の場合ですと、国内有事=円高なのですよ。東日本大震災のときと同じで、円高なのです。

したがって、円高は加速しますよね。スイスフラン高も加速しますよね。それを止めようというのが、それをされると困っちゃうのが、輸出企業だとか、中央銀行だとか、民間の銀行ですよね。日銀とかね。それを止めようとしても、国内有事ではしょうがないでしょう。いくら介入したって止まらないですよね。ですから、やはり流れは円高だと思うのですよ。それで怖いのは、このFRBのTerm Repoの数字なのですよ。これはもう半年もやっているわけ。今回の金融危機は1回目の取り付けに40兆円くらいのお金を入れたわけね。去年の9月から始まって。この後、具体例が出てくる事件が起きるわけですよ。例えば、ソフトバンクの名前も出ていますよね。お金が集まらないと言って。それから、中国の会社が潰れるという話は、どんどん出てきますよね。そうした場合に、潰れた会社の赤字を誰が補填するかという大きな政治問題が生まれるのですよ。これが大きいのですよ。例えば、孫正義が経営に行き詰まったと、税金で救済すると言ったら、皆さん賛成しますか。しないですよね。孫正義のところへ大口融資をしている日本の銀行、メガバンクの経営が傾いたら、皆さん税金を入れますか。難しいでしょう。そうするとですね、この問題は決着がつかないから、全部先送りになるのですよ。先送り先送りで損失処理が全部先送りになって、全部資金繰りだけつけていくことになるのです。

ところがね、もうそこまで来るとね、皆わかっているわけ。これ潰れるなって。だから今のうちに逃げようと言って、まだ資金繰りをつけているときに資産を投げ売りして逃げちゃうのですよ。株を売る、証券も売る。要するに、名前がもう出た後は、骸骨みたいになっちゃうのですよ、はっきり言って。みんな削げ落ちちゃうわけ。でもね、逃げたらまだ助かるのよ。逃げなかった人たちが、一緒に万歳をするわけよ。ある日突然ね、もう救援ができなくなるわけ。要するに、そこまで酷くなったら、もう救援はできないというラインがあるのですよ。生きている状態と死んでいる状態で企業は全然違いますから。もうだめだという話が広がって逃げた後は、どうやっても救援ができなくなります。優秀な社員が先に辞めるでしょう。それから、資金調達が益々難しくなるでしょう。だから、「あそこはダメだ」という話が広がったら、本当に時間とともに立て直しが難しくなるのです。でも先送りしかできないから、先送りをしますよね。そうすると、やがて空っぽになるのですよ。ですから、一番最後は政治が面倒をみることになるのです。大抵そういうときには、政治も万歳しちゃいます。総辞職です。だいたいどこでもそうです。何もやりません。そんなことをしたら、次の選挙で自分が落ちてしますから。だいたい、そういうところから、金融危機は本格化するのですよ。

昭和2年の金融危機がそうだったのですよ。日本は、昭和2年に金融危機があったでしょう。当時、立憲民政党と立憲政友会ですね。あの政治のゴタつきがあって、立憲政友会が破綻の救済をわざと拒否するのですよ。それで、本格的な危機になっちゃったわけよ。さっき言った、まさかの世界ですよ。あのときも、名前がいろいろと出ていたのよ。台湾銀行のこととか、鈴木商店のこととかが出回っていて、そうなると救済はできないのよ。そうすると、潰し合いの結果になるわけよ。ですから、25年前もそうですけれども、具体名が出てくると金融の救済は非常に大変なのですよ。極めて重大な政治危機で、今みたいな政治が保つわけがないから。日本でも中国でもどこでも。資金繰りを半年つけてみたけれども、中国が最後のとどめを刺しちゃって、このFRBのTerm Repoの数字、救済金額は増えていますよね。ですから、このまま状況は進行中です。それから、急激な不景気と供給途絶がもたらす帰結です。先ほど申しましたように、もう一回地元経済中心に、アナログ・デジタルどちらでも良いですから、ネットワークの組み直しで、作り直すということですね。他に方法はないと思いますよ。皆さんね、地球が終わっているわけではないですからね、人類が終わっているわけではないですからね、そこだけはね誤解しないでください。あるものが終わり、あるものが生まれてくる局面なのですよ。

(4)大混乱から生まれる世界の未来

・ブロックチェーンやヨコのネットワークが大活躍
・体制に依存しない分散化インフラが命綱
・時代の先頭と最後は10年の差では済まない

先ほど申しました1〜6、大変なことだと思うでしょう。でもね、ローマ帝国の末期について、皆さん教科書で読んだことあると思うのですよ。鎌倉幕府の最後とかね。あるいは、江戸幕府の一番最後とか。どんな風になったのか。昭和20年前後にどれだけの大地震が日本に来ていたのか。あのくらい当たり前に起きるのですよ。本当に時代の転換期というのは、これくらいのことが平気で起きるわけ。だから、それで地球は終わらないの。日本も終わりませんよ、そのくらいのことでは。要するに、新しいものがここから生まれるのですよ。今まで古いものの整理が長引いちゃった分だけ、激しくなるのですよ。その次のことを考えるとですね、前にもいろいろ言いましたけれど、少し改めて整理をしてみましょうか。まず、テクノロジーの前を言うならば、哲学ですよね。一言で言ったらECOですよね。循環型ということですね。循環型とはサステナビリティとも関係しているのですよ。要するに、持続可能であるということですね。2 waysということですね、行きがあれば帰りがあるという、循環していることがすごく重要なことですよね。Ecosystemになっているということですね。考えてみてください。水も酸素も地球という中に閉じ込められているのですよ。地球という惑星の中に閉じ込められていて、ずっと循環しているのですよ。ずっときれいなのですよ。これを我々が自分たちの文明の中で実現しようということが、ECOですよね。

地球全体としてみれば、水も空気もずっときれいなわけ。使っても、またきれいになっていくわけ。それをやっているから、地球は持続可能としてやっているわけですよ。これを我々の文明で実現しようということが、今みんなが考えている哲学でしょう。まずは、ここですよね。そうすると、このECOと言ったときに、次に出てくるのが、サステナビリティもそうですけれども、文明の中のSocietyが出てくるよね。社会です。個人ではないのですよ。優秀な個人に任せて何かやろうというのが大きな問題を起こしてきたわけだから、社会というものが出てくるのですよ。ECOだから、1つ1つではなくて、集団をみんなで考えるわけよ。これは、社会主義・独裁主義の社会ではなくて、環境の多様性みたいな、いろいろな人がいることで社会ができるわけですよ。ここにくるわけだ。ですから、ここはもう揺らいでないと思いますよ。こういうものに沿って動くわけで、これに合わないものはだから全部排除なわけよ。投機的な金融市場だとか、一方的な搾取だとか、誰かの独占だとか、市場の独占だとか、あるいは毒物を人に食わせるとか、注射するとか、全部ダメですよ。

それから、自然の力も活かしますから。やっぱり自然のリズムというものがあるのですよ。自然の時間軸ってあるのですよ。自然の物の溶解というのは、燃やしたりするとだいぶ時間が違いますよね。ですから、こういうものの時間軸に合わせるから、Time is money.も違うのですよ。Time is money.ではないのですよ、この世界では。自然の時間軸に合わせていきますから。全部そこが変わっていきますよね。これを実現する手段として、いろいろなものがあるけれども、例えば微生物ですよね。微生物は、実際にECOを司っている本人でしょう。いろいろなところで応用すると思いますよ、これから。今回のウィルスも最後は微生物とか何か出てくるんじゃない。あるいはですね、微生物の本当の働きを見ていくと、宇宙とのつながりが見えてくるんだよね。さっき言ったように、地球は誰に支えられてこのEcosystemを持っているかなのです。なぜ、地球はいつも水も空気もきれいになるのという話ですよね。一体誰が管理しているのという話だよね。そうすると、やっぱり大宇宙が見てくるわけだよね。大宇宙のエネルギーが地球に普段から注がれているわけだよね。他の惑星だって、同じですよ。ですから、この世を司っているものは微生物だということが、わかってきますよね。そうしたら、我々の生活から生き方から、全部変えていきますよね。

それから、テクノロジーは前から申し上げている通りで、ブロックチェーン・AI(人工知能)・IoT(もののインターネット)・ロボットと。ブロックチェーンは、管理のシステムですよね。AIは判断ですよね。IoTは報告のシステムですよね。ロボットは作業ですよね。こうやって新しいテクノロジーがどんどん出来てくると、車の自立運伝だけではないですよね。要するに、我々が今産業としてやっていることのほとんどは、機械がやってくれるわけですよ。だから、我々はこれから脱産業人になっていくわけですよ。逆に産業というのは、ほとんど機械がやるから、この世界での人というのは、ものすごい高度なものを要求されますよね。これからの産業人は極めて高度な能力を要求されるわけですよ。管理・判断・報告・作業、この4つのことをほとんど機械がやると。機械ができないことをやる、機械に物事を教えるのが人となりますから。それで、今度はそういう人をどう養成するのかという話になりますけれども、産業界の外側で養成しなければなりません。即ちそれは、生活だとか、地域の運営だとか、コミュニティの運営だとか、そこにエネルギーを作ったり、食料を作ったり、物を作ったりと産業の外側で地域を支える人たちが生まれてきて新しいSocietyをつくっていくということになってきますよね。

土地の利用の仕方も当然変わってきますよね。土地の利用の仕方も今のようなECOでないやり方をやると、先ほどのイナゴの発生みたいななことが起きるわけですよね。前にも私はこの絵を出したかと思いますけれども、50~60年前の日本の景色でありますけれども。これは、50年前の私が持っていた社会科の図鑑の絵です。町は町らしく、村は村らしくなっているでしょう。ここの戻るのでしょうね。ここに戻るのですよ、おそらく、皆こんな風に暮らすのですよ。町は町らしく、村は村らしく。まぁ、これは戦後のことだから乱開発の部分が一部あってね、津波のことなど考えると、もう少し高台の方が良い部分もありますけどね。もう1回、地方都市も再生してですね、町は町らしく、村は村らしく暮らすんだね。それで、「あなた、どうやって飯を食うのよ」となったら、特産物ですよ。特産物をつくって、これを世界に売るのよ。特産物は、一人のキーマンがつくるのではなくて、その町全体で作るのですよ、それが特産物で。町全体が有機的になってつながって作るのが特産物で。これを皆が作って世界中に売っていくんだよね。

それから、家なんかも今よりももっと少ないエネルギーでまわそうと。例えばですね、原発はもうできないでしょう。もう政治的にも無理ですよね。「そうした場合に、エネルギーは足りるの?」という話になるんだよね。エネルギーは足りるのですかと。それは、少ないエネルギーで運営すれば良いのですよ。少ないエネルギーで運営すれば、人間はもっと健康になりますからね。我々はエネルギーを使い過ぎて無駄にしているのでね、余計なことばかりやっているんだね。お金払ってエクササイズするとかですね。なんか、ハツカネズミみたいな世界だよね。なんか、おかしいわけよ。そりゃあ、スポーツ選手になろうとなれば、ちょっと話が違うけどさ、普通の人が熱心になっているのは、ちょっと変ですよね。要するにさ、生活の中にさ、そういう健康があって良いはずでしょう。エネルギーを使い過ぎですよね、どう考えたって。ですから、やっぱり目標はこうやってちゃんと特産物を作ることよ。これはしかし産業だから、この最後に長期で作るところは、ずば抜けた人でないと難しいわけ。ほとんどを機械がやって、そこにズバ抜けた人がやると。そうすると、「他の人は、何をやっているのか」というと、こういう町や村の中で地域とともに暮らしているのですよ。そして、こういうのを支えるために、ベーシックインカムがあるわけ。

今、例えば65歳以上の人で年金をもらっている。年金をもらいながら地域に貢献している人たちがいますよね。その方々がもらっている年金は、本当の意味でのベーシックインカムですよ。こういうお金を若い人たちにも渡せば良いのですよ。それだけのことですよ。別に何も高齢者だけに渡す必要はないよね。若い人でも地域のボランティアで頑張っている人たちにも、ちゃんとお金を渡せば良いわけよ。そうすると社会がまわりますから。ですから、1つは自給的に動いてくる部分がありますよね。自給自足で動く部分。でも、これはなかなかすごく行動的なもので。昔の家を見たって、みんな地域によっていろいろとかたちが違うように、自給自足でやると知恵が働くのですよ。地元の良いものをどんどんどんどんピックアップできるのですよ。それは、今度は逆に特産物の強みにも変わってくるのですよ。全然悪いことはないですよ。そして、昔と違うのは、こういった新しいテクノロジーがありますから、縄文時代に戻るみたいなことではないのですよ。石器時代に戻るみたいなイメージではなくて。今の問題を克服する新しい文明になるわけですよ。昔に戻すわけではないですよ。

ですから、管理の仕事から人は解き放たれているし、高齢者ばっかりになっちゃったらね、ロボットを上手に使うのよ。自立運転とかロボットとか、そこは上手にカバーすれば良いわけでしょう。全然悪くないですよ。その下はやっぱり地域で。ですから、最初に、冒頭申し上げたように、今まさにここから来週以降の地域や政府、中央政府や地方政府、それから会社のリーダーよ。大したことない、大変だ、黙るの3つしかないリーダーは、もうこれで終わり。その組織は終わり。それで、未来を考えて行動できるところが、今度は出てくるわけですね。ボトムアップですよね。しかし、我々の理想は、昔とあまり変わっていないのですよ。これが同じ社会科の図鑑に出ていました未来の都市という絵でありまして。これは、50年前ですよ。私が子供の頃は、この絵を見て、「これが未来だな」と教わったわけです。高速道路に高速鉄道に。ちょっとヘリコプターは形が違うけど、今のドローンみたいな。でも自然とも調和してゾーニングしてありますよね。電線もないよね。でもこれ、緑が中心でしょう。あまり理想も変わっていないのですよ、今の我々と。緑は大事にし、自然の調和として、汚染がないようにと言ってみれば、姿形に変わりはないですよね。

材料は変わりますよね、ナノテクも入ってくるし。エネルギー源が違う。目に見えない通信とかもだいぶ違いますよね。その他、インフラはだいぶ変わってくるし、家の中も変わってくるし。今は、君密性の高い家が皆さんお好みでありますが、必ずしもそれが続くかどうかはわからないですよね。やっぱり、家もいろいろな形があるでしょうし、働き方改革じゃないけれども、毎日朝夕通勤するというライフスタイルが中心とも限らないよね。しかし全体の絵としては、こんな感じでしょう。あまりこれが変わるということはなくて、おそらくこんな感じだと思うのですよ。ですから、そういう意味で言ったら、極端に何か全部変わってとは思えなくて、ECOとかSocietyとか、あの辺がしばらくキーワードですよね。地球が循環型でずっと続いているように、我々の文明も循環型にして続けるようにしましょうということだから、非常に良いことで。ですから、そういう風に変わっていくところが出口でしょう。ですから、終わりと出口ね。終わりと始まりが今まさに真上にあるということですね。そういうことを考えて、しばらく暇になるでしょうから、動けなくなると思いますからね。とにかく、命・生活・経済の順番ですからね。もうウィルスが蔓延しちゃったらね、動かないことが一番。話にならなくなっちゃうので、先々のことは考えていった方が良いと思います。東日本大地震と同じでないかと思うのです。

質疑応答

質問:コロナウィルスの死亡者や感染者の数字が出ていますが、治った人や快復された人の数字はあまり多く報道されていません。ワクチンなどの情報が全然流れこないのですが、その辺はいかがでしょうか。

中国では、感染者が約66,000人・治癒が約8,000人ですね。(2月15日時点)軽症で治る人と重症で治る人といろいろいますから、一応これくらいの公式統計は出ているのですよ。ですから、この治った方達から抗体みたいなものを取り出そうという話は出ていましたね。ただ、病気そのものを治すワクチンには1年以上かかるらしいですよね。試験が要りますから、1年では間に合わないですよね。ですから、実験的にいろいろなことをやるとは思いますけれども、医師にとってもこれはリスクですよね。証明されていないことをやるというのは、すごいリスクですから、正直言ってどうなりますかね。

質問:アメリカの大統領選挙の話ですが、前回は戦争屋と脱戦争屋、今度は右派と左派と思いますが、ニューハンプシャー州での民主党予備選挙では、Bernie Sanders(バーニー・サンダース)が勝利となっていますが、Pete Buttigieg(ピート・ブティジェッジ)は、どの位置になる人なのでしょうか。

一応、穏健派ということで、民主党の中の言ってみれば、お利口さんの真面目な民主党員が一番好きなタイプだと思いますよ。お利口さんと言うと言い方が悪いですから、わりと都会で生活していて、今までの常識の中で真面目に仕事と生活を積み上げてきた人たち、よく勉強するような、ああいう人たちが好きなタイプではないでしょうか。もともと、若くて力がないからバイデン達にコントロールされていると言う話もあるのですよ。それは、よくわらかないの。ただ、彼の人気というのは、やっぱりありまして。公約(PETE’S PLANS)を見てみましょうか。彼は、こう言っていますね「EQUAL JUSTICE FOR ALL」。すべてにとって平等な司法、中産階級を強くしましょう、より安全なアメリカにしましょう、誰でも受けられる教育にしましょう、健康について新しいアメリカを迎えましょう、環境問題については戦いましょう、環境の課題に注目しましょうと。総じて言うならば、この方も内向きですね。内向きで、外国にはほとんど関心がないのでしょう。いわゆる今のアメリカをモラルで支えている真面目な人、民主党の一番代表ですよね。ですから、一番穏健な人たちは、彼を好きじゃないでしょうか。戦争屋云々ではなくてね。

では、バーニー・サンダースはと言うとですね。よく似ているんですけれども、彼の公約(Bernie Sanders on the issues)は、Green New DealやWorkplace Democracyを入れているでしょう。この辺りですよ、これが左なのですよ。ですから、戦争屋はもう難しいね。ただ、私はですね、知名度から言って、バーニー・サンダースだと思うな。と言うのも、今のアメリカは穏健派で治るような甘いものではないと思いますよ。政治というのは、国民が苛立ってくるとですね、真ん中には行かないのですよ。右か左に振れるわけ。本当は、政治は中庸が一番だよね。本当は、中庸でやるようなピート・ブティジェッジ氏のようなところが一番上手くいくのだろうけれども、割れると中庸ではおさまらないのよ。ですから、私はもしアメリカが中東で大破するということになったら、エリザベス・ウォーレンだと思うよ。もっと左だから、彼女は。ですから、結局今年は、右と左の対立じゃないかな、そう思います。

質問:衆議院の解散ですが、早くて年内後半だと思うのですが、野党統一はするのでしょうか。

まず、自民党内の話ですけれども、先ほど話した通り、安倍氏と菅氏の弾の撃ち合いになっていて。世論調査をやると、自民党ボロ負けだって出ていますよね。だから、やりたくないのですよ。これ、ウィルスでまた支持率が下がったでしょう。彼らは辞めたくないのだけれども、内輪揉めだけをやっているから、いつ投げだし解散が起きるかはわからないですよね。ですから、投げ出し解散という可能性はあると思うのですよ、ここまで来ると。その場合ですと、菅グループと安倍グループは、本格的に対立しちゃって、選挙区に2人出ちゃうんじゃない。双方がそれぞれ候補者を立てて。そうすると共倒れですよね。ですから、そういうことは起きうると思います。ただ、彼らも所詮辞めたら、ただの人ですから、解散だけは踏み止まる可能性もあって。それは、わからないですね。彼らは、もう厳しいということは知っているのです。

野党のことは、全くおっしゃる通りで、立憲民主党は裏に組合が入っていますよね。電力労連が入っていますよね。電力労連は原発反対でしょう。ですから、国民民主党とも合併はできませんよね。ですから、枝野氏は自分の世界を作って立て籠もっていますよね。「俺の言っていることは、俺の言っていることなんだ、あとは知らない」というような雰囲気だよね。そうすると、国民の期待ということになると、山本太郎のところしかないですよ。そうすると、今の政治は自民党と山本太郎しかいないのですよ。ですから、山本太郎のところは、これから大きくなる可能性はありますよね。選挙のタイミングによりますけれども、彼のところは日本中に候補者を立てると、自民党は共倒れ選挙になったと、安倍氏と二階氏との激突コースになっちゃって、安倍・岸田と二階・菅、それから石破の激突になっちゃって、各選挙区に二人候補者が出たと、そうすると間違いなく圧勝しちゃいますよね。圧勝しますよね、山本太郎の方が。可能性としては、ありますよね。今年だから、野党もこの状況でどうするかですよね。自民党の話、桜を見る会の追求の話も大事だと思いますが、もう少し未来に向けて、もう1・2歩踏み出していただくとありがたいのですけれどね。そう思っています。

質問:今日のようなお話をされている動画などで見ていて、私はしっくりくるのですが、周りの人と話をしていると、みんなポカンとしています。こういう変わり目というものを、突然みんながわかるようになるのか、徐々にわかるようになるのか、どうなのでしょうか。

良いお話ですね。今から約25年前、私が今のように独立したのは1993年なのですね。だからもう27年ぐらいやっているのですよ。私は、アメリカの金融を辞めたときに、間違いなく金融は潰れると確信していました。中で見ていたから。「これは必ず潰れる、アメリカも潰れて日本も潰れる」と、私は見てわかっていましたから、いろいろな人たちに言っていました。しかしね、誰も信用していませんでした。「おぉ、元気なことを言うね」とかね、あとで潰れた会社の役員とかに言われたこともありますよ。「あなたの会社の話をしているんだけれどな」と思っていましたけれど。「うーん、若いのに元気があって良い」とか褒めてもらったこともありますよ。ほとんど信用しませんでした。それから、みんながハッとしたのは、やっぱり山一証券の倒産だよね。山一の倒産は、本当の素人さんでもみんな行列を作りましたね、東京でも。あれから、みんな黙っちゃった。ところがその後にすぐ追っかけて来たのが、製造業をはじめとした金融以外の会社の大リストラだったのですよ。他人事だと思っていたら、自分の会社がなくなるとかの大リストラで、そのまま混乱に入っていっちゃったのですよ。

あのときは、何回かありましてね。1990年から株の暴落が始まったわけ。一番賢かった人は、1989年の段階で売り抜けていました。ゴルフ場でも不動産でも。大正解。これは、ほんのわずかにいました。ですから、暴落前に売り抜けた人たちがほんのわずかにいたのです。そこから、1990年に暴落したときに、ほとんどの人たちが黙って見ていました、株についてね。39,000円台から半年で32,000円台になったのです。ここで、たくさん買った人たちがいたのです。一番損した人です。一番損したのは、39,000円から32,000円台になって、「もうこれは買い場」なんて言って、買った人たちが一番損したのです。そのまま2万円台前半まで突っ込んじゃったのです。パーです。あれで潰れた会社が結構あったのです。法人でも結構それがあったのです。それから、その後1992年に14,000円まで行ったのです。そのときは、パニックが広がっていました。政府も銀行も。「潰れる。潰れる。」とみんなパニックを起こしていました。そのときのパニックを救ったのが、大蔵省だったのです。年金資金投入です。年金の資金の管理は、当時大蔵省がやっていて、年金の資金で株を買い上げたのです。これでみんなが「助かった」と思ったのです。

ですから、それ以来現在に至るまで、1992年から28年間、ほとんどの日本の株式投資家は、株価は政府が支えるものだと信じて疑っていない、信仰があるのです。信仰のある人は、なかなか救われません。「政府が必ず救ってくれる。アメリカが救ってくれる」と思っている人は、今に至るまで救われないから、暴落があるたびに損をしています。1992年の段階で、見切った人も中にはいました。だから、私もそうですけれども、もう辞めちゃって出てきました。「日本の会社にいたって同じ。アメリカも酷いし、日本も酷い」と、ですから私は1993年に辞めましたよね。あの頃に出た人も結構いました。そのときは、まだみんなはおかしいと思っていないから、随分と楽に自由にできました。まだパニックではないから。それから、今度は1995年ですよ。1995年には、小さな銀行が潰れ始めるのです。それから、阪神大震災が起きましたよね。あれで雰囲気も一変に悪くなったわけ。これは元に戻らないのではないかと。1985年の段階で、株や不動産やバブルが元に戻らないと判断して、あそこで売り切った人は助かりました。1995年が、たぶん最後でした。1995年で全部売り切っちゃって、頭を切り替えて、古い商売をやめて立て直しをした人たちは、だいたいその次、暴落した後のチャンスにちゃんと巡り会えましたね。

ですから、1995年が最後でしたね。そこで踏ん切りがつかない人たちは、1997年にもういきなり金融津波に押し流されてしまったのです。金融津波に押し流されて、大混乱になっちゃったのです。ところが、1997年の段階で次を考えていた人たちもいたのです。不動産なんかは、1997年までに暴落に次ぐ暴落で、下がっても下がっても誰も買い手がつかなかったのです。1997年の山一證券が潰れた大混乱の頃に、当時の私の事務所は渋谷にありましたが、渋谷駅のセンター街の入口のところに、ワシントン靴屋があって売りに出したのですよ。いつものことなら、誰も買い手がないまま暴落するはずが、あのワシントン靴屋が、確かケンタッキーとマクドナルドとあともう1・2社ですね、外食チェーンがキャッシュで買いに来たのですよ。それで、パッと売れたのですよ。渋谷にいて、「あ、売れた」という話を見聞きしていて、「あぁ、不動産は大底を打った」と思いました。ですから、片一方で一番最後までわからない人たちが金融津波で流されるその瞬間に、次を見ていた人たちが、パッと買いに来たのです。あれが不動産の大底で、そこから東京の不動産が上がっていったのです。そんな感じなのです。したがって、周りが何も言わないことは、まだチャンスなのです。言い出したら大変です。本当にいい出してからの1997年以降は大変だったのです。職安には人が溢れちゃって、どこへ行ったって採用はしてもらえないしさ、もうみんなが大混乱で。要するに、自信を失っていった人たちもたくさんいたのね。

ですから、今ならまだ何かできますよ。時間も何でも余裕があるでしょうから。あまり人に言ってもですね、わからないものはわらかないのです。こういうときは、言うタイミングが大事なのです。ハッとしたときに言えばわかります。「そんなはずはない」と思っているときに言っても全然わかりません。ハッとしたタイミングで言うとわかるから、そのときまで見ていたら良いと思います。どこでハッとするかを。例えば、ウイルスの話は、一昨日くらいからでしょう。日本で感染者が出始めたのは。でも、ほとんどの人たちが、「大したことはない」とまだ思っていますよね。あと3日ぐらいするとだいぶ変わるんじゃない。結構変わるときというのは、数字で変わるのですよ。要するに、皆がちゃんと情報を見て知っているわけではないから、テレビとかなんか見て判断していることだから、あまり根拠はないのですよ。ですから、気持ちでしょう。気持ちで皆がやっていますから、変わるときは早いのですよ。気持ちで変わるときは早いから、数日で変わるから、パッと広がるようにもなりますから、こういうときはそういうメカニズムだと思ったら良いかと思いますよ。だから、あまり無理強いしてもどうしようもないです。

質問:これからのエネルギーに関してのお考えを伺いたいのですが、IoTや風力などが将来本当に支えるのか、やっぱり思えないのですが。

例えば、化石燃料も二酸化炭素貯留という技術がありますよね。あと、自然エネルギーもバッテリーの能力が日進月歩でしょう。バッテリーの能力が上がれば結構できるかもしれませんよね。フリーエネルギーも、いきなり手品みたいに、コンセントを差して送り出すとか、そういうのはたぶんないですよね。微生物などを上手に使えば、暖房なんかあまりエネルギーがいらないとか、工夫ってありますよね。ですから、総じて言うと、省エネが加速してエネルギーの供給源が分散化してくる。問題は、大量に電気を使っている部分をどうするかですよね。電車の運転とか、大都市の運転とかね。これはやっぱり、今のところは化石燃料をいかに汚染少なく使うか、今のところはそういうことなのではないでしょうか。それをやりながら、革新的な技術の到来を考えるという、そういうことはありますからね。ロシアは、まだ原子力をやっているのですよ。この間は、原子炉を積んだ船を作ったのですよ。北極海の方の電気が全くないところに持って行って、引っ張って行って発電しているんだね。しかし、いつ弾けるのかわからないですよね。ですから、私はそれは少し無茶だと思うのですよ。やっぱりそういった大破局をもたらすようなことは、やらないという上で、しばらくはボチボチ色々とできたものを組み合わせてやっていく時代がしばらく続くと私は思っています。

質問:今後の日本の国債発行は、抑制も含めてどうなっていくのでしょうか。

今の政治状況では、抑制は難しいのではないでしょうか。それこそ民間の銀行も日銀も全部を国有化して、山本太郎氏の言うように、どんどん出しちゃと、私はそっちだと思いますね。やっぱり何だかんだ言って日本はね、中国やアメリカと違ってね、「治療できないから、お前ら死ね」ということは出来ない国だと思うのです。やっぱり、島国ですよね。お金は出るだけ出ちゃって。でもその分、今度は逆にですね、お金持ちから取るんですよね。社会主義だから。大企業からお金を出させるとか、お金持ちに累進課税をするとか、それはやると思うのですよ。でも、しばらくは国債は増発じゃないかな。少なくともこの数年はね。ですから、その間に銀行も中央銀行も国有化の議論になるのではないかと思いますが。とりあえずそこまで持っていって、ウイルスや戦争の終わりの見通しが着いてから、次をどう作り直すかという議論になると私は思います。

質問:テクノロジーの発展は、5Gが基本になるかと思うのですが、電磁波がすごくて人体に影響があるという話を聞いたことがありますが。

必ずしも5Gとは限らないですね。5Gというのは、無線通信の1つの方法ですから、5Gなしでも十分にいけますから。おっしゃった通り、5Gとかは危ないですよね。私もアマチュア無線とかやりますから、極小短波の無線機を耳に当てると頭が痛くなることはよくわかるのですよ。ですから、私自身は5Gについては、あまりしない方が良いと前から思っていて、クエスチョンだと思っていますよ。あまり人に影響のないところで使うのは良いかもしれないけれど、健康を考えながらやるべきだと私も思っています。安く安くやっているから、たくさんセンサーをばら撒くわけですよね。本気でシールドしようと思えば、まずは人が近づかないことが一番で、そこから始めてやり方は色々ありますから。その辺をこれからみんなが考えると思います。こう言ったことはですね、逆に厳しい規制を作った方が良いのです。そうすると、技術が対応してくれるのです。規制が緩いとですね、技術が止まるのですよ。厳しい基準を最初に作っちゃうと、その基準に対応できるように技術が進歩するのですよ。排気ガス規制もそうでしたよね。まず厳しい基準を作っちゃうのです。その方が絶対に正解なのですよ。だから、電磁波の健康への障害なんかもね。本来はそうやるべきだと思っています。これからSocietyの時代ですから、意外とそうなっていくかもしれませんよ。

質問:ブロックチェーンの選挙において、個人情報と有権者の情報の紐付けに日本ではマイナンバーの問題もあると思います。実現に向けた情報の紐付けはどうなのでしょうか。

自治体でやることですよね。マイナンバーは無理ですよね。出口としては、スマホ選挙ですよね。スマホ選挙が出口だから、これをどう可能にするかということで自治体と組むと。ですから、自治体選挙から広げていっても良いんじゃない。スマホ選挙をね。住民投票ぐらいであれば良いですよね。国政選挙は、法律を変えて順にできるでしょうから、自治体だと思いますよ。

質問:コロナウィルスの深刻さについて、人それぞれ温度差があるのですが、危機感をどう伝えたら良いのでしょうか。

日本の場合、本当のことを言う人がどんどんと出てきたら、システムの変わりどきなのですよ。本当のことを言う人たちが出てきていますから、変わりどきだと思いますね。人々の雰囲気って、マスコミの報道でだいぶ変わるじゃないですか。ですから、そのタイミングだと、来週だと思うのですよ。もちろん、どれくらい広がるか死亡率にもよりますから、なんとかなるかもしれないとは言えるけれども、すごい重症者が続出したこともありますから、今は動かない方が良いですね。とにかく、動かないことが良いですね。今日現在では、それしか言えないですよね。ちなみに、武漢からアメリカに特別機が出ましたよね。あの飛行機はですね、カリッタ航空という会社の飛行機で、米軍の遺体を運ぶ航空会社なのですよ。ですから、待っていた人たちは、魂消たと思いますよ。デルタ航空が来るか、アメリカン航空が来るかと思いきや、カリッタ航空が来ると。客室乗務員は、酸素マスクを吸っているのですよ。ボンベの酸素を吸っているわけですよ。それくらいしなければいけないのですよ、本当はね。

音声・動画は、NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム(NSP)サイト内のアーカイブページをご覧くださいませ。


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