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30年目を迎える美容師の過去、現在、そして未来 ⑱
美容師4年目〜5年目、この頃が色んな意味で最も荒れていた。
練習もせず毎日飲んではカラオケ、休みの前の日は六本木のクラブで朝まで。
※当時は「ガスパニック」という木曜の夜はドリンク300円になる超人気クラブがありまして・・・。今もあるのかな・・・
所謂、「クズ」だったと思う。
酒と音楽が好きなだけのクズ。
そんなクズだからまともな女性とも出会えませんでしたし・・・。
なんか知らんが、なんでも「ノリ」で乗り越えようとする毎日。
田舎から出てきてダメになる典型的なタイプを見事に体現。
六本木から始発で帰り、寝てしまい起きたら東武動物公園。
そこから乗って寝てしまい起きたら満員電車で北千住。
そう、クズである。
二日酔いでサロンワークすることも珍しくはなかった。
このぐらいから気がつく。
結局自分が思っているより、酒が弱いってことに。
それまでは青森県民だから強いと錯覚していた。
お酒は正常な判断基準を狂わせる・・・。
その頃につるんでた仲間、田舎からこっちにきてルームシェアした同級生、
いまでもみんな大好きだし、良い思い出でもあるのだが、
きっと本当の意味で大切にすべき友達は、ダメなことを「ダメ」と言ってくれる友達なんだろうなと、今になって思う。
自分がそうではなかったように、どこか空気に流されて、快楽へと走ってしまう。
きっと会社の社長や先輩たちも、軌道修正してもらうべく助言してくれていたのだろう。
それに私は耳を塞ぎ、素直に聞き入れず、生意気に跳ね返していたのだろう。
そりゃ、売れないし出世もせんわな・・・
この立場になって、
その当時の自分がいかに愚かだったかを実感する・・・。
だから自社スタッフにそんなやつがいたら、この私が正しい道に導いてあげなければ!
まあ、そんなクズいないんですけどね。けっこうみんな真面目・・・。