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人を1面だけで判断してはいけない理由
人は、それぞれ独自の基準で他者を解釈したり、物事を判断しているからです。これはパーソナル・コンストラクト理論と呼ばれます。
あなたは次の人たちを見て、どんな人だと思いますか?
・店員に料理はまだか!と怒鳴る人
・信号無視をする人
恐らく、感じが悪く、思いやりがない。自分勝手のようなネガティブなイメージを持たれると思います。
しかし、前者の人は1時間も料理を待っているかもしれません。後者の人は大事な人の危篤で、信号どころではない可能性があります。ですが、普通はそんなこと考えないですね。
一方で、自分の場合はどうでしょうか?
たとえばレストランで生焼きのステーキが出たら、焼き直しを頼むと思います。食中毒になりたくないですもんね。
しかし、あなたはそう思っていても、他の人はわがままだなとか。文句の多い人だと勝手に決めつけているかもしれません。
このように、人は他者の行動をパーソナリティー(特性)で、自分の行動を状況で考える傾向があります。
自分の場合は行動の原因として、急いでいた。イライラしていた。だからこの行動をしたという状況で考えます。
ところが他人の場合はその人の性格など、内面的に判断してしまう傾向があるのです。
つまり、その人の1面だけで判断するのはあてになりません。
一度も怒ったことない優しい人の、人生で初めて怒ったとします。その場面に遭遇したとき、短気な人と決めつける可能性があります!
また、自分のイメージとその人のギャップが大きいほど危険です。
たとえば優しいしずかちゃんが、いきなりジャイアンのように暴力的になったら、今までにない恐怖を感じます。そして、実は怖い人だったんだと、パーソナリティだけで決めつけてしまう負の連鎖になります。
もちろん逆手にとることもできます。普段は怖いジャイアンが、映画のとき急に優しくなると、イメージは好転しますね。
柔軟に考えよう!
怒られたときに、あの人はもしかしたら昨日フラれたのかもしれない。今日の占いが最下位だったのかもしれないと、仮説をたててみましょう。
思考が柔らかいほど、うまく対処できますよ!
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