まぜすぎ検知器がほしい
いちはらさん
ぼちぼちと出張が復活しつつあるようでおつかれさまでございます。
こちらは梅雨まっさかり…というほど高湿度な日が続くでもなく。晴れたりやんだり,暑かったり肌寒かったり,強い風が吹いたりモワモワしたり。
季節の変わり目はなにかと不安定だなあと思いつつ,なんだかついこのあいだも「春のお天気は不安定」と耳にしていたような…? まあ,お天気は「きほん・ふあんてい」と思っておけば,少しは気が楽になりますでしょうか。
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いちはらさんが「三密回避が懐かしい」とおっしゃっていたのを拝見し,先日出勤途中に流していた英会話ラジオを思い出しました。
ビジネスシーンを主に扱う番組で,その日はとある著名な米国人指揮者へのインタビュー回でした。
インタビュワーが
「さまざまな公共施設がコンサートホールを"埋める"ことにに頭を悩ませていると聞きますが,ポスト-パンデミックの時代,クラシック業界は集客のためにどうすればよいと思われますか?」
と質問します。
対する指揮者の回答(下記,一部のみ抜粋)
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会場での体験を,いかにそのままオンラインで届けるか。多くの施設がそこに焦点を当てていました。
でも,それは失敗でした。
これは音楽を聴く人口を「増やす」ことに,何一つ貢献しません。今までコンサート会場に足を運んでいた人々に,現地で聴くかオンラインで聴くかの選択肢を増やしたにすぎないのですから。
クラシック音楽に関していうなら,クラシックコンサート未経験の聴衆に「オンラインでしかできない体験」を届けること。つまり,「クラシックコンサートの新しいカタチ」を模索し,提供すること。感染症禍という1つの大きな節目において,われわれアート/文化を担う人間は,そこにこそ注力すべきだったのです。
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この発言のあと,件の指揮者が「今後どうすべきか」について語っていたように思うのですが,はて,どうもぼんやりしています。
こんなときは,よぅし,検索だ。
さっそく,当該番組のリスナー有志によるblogが引っかかりました。どれどれ,当日の記事を読んで確認…
あれっ。
語ってないわ。
というか,上に書いた回答より先に「まず第一に」ってどうすべきか語ってたわ。
ぜんぜんおぼえてなかったわ。
あちゃー(あちゃー?)
軽い「しくじり感」を覚えつつ,blogに掲載されている指揮者氏のインタビュー(英文)を改めて読みながら,わたしが記憶を頼りに前述した,氏の「回答」を眺めます。
うぅむ,これは…大意としてはおおむね合ってるけれども,直訳からはかなり遠いし,だいぶ「わたしっぽい言い回し」な…?
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日頃から,ミルク多めにして飲みがちかもしれません。
摂りすぎるとふとりそうだし,己の傾向には自覚的であらねばな,と白湯をすすりながら,このおてがみを書いています。
(2023.6.23 西野→市原)