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トリートメント

初めまして。こんにちは。

唐突で申し訳ないが、私は疎い。
何に疎いというわけではなく、あらゆるものに疎い。

まず人の名前がわからない。
わからないし覚えられない。
一緒に住んでいる友人は映画が好きで、よく好きな映画監督の話をしてくれるのだが「奥山さんの新しい映画が…」と言われてもその人が何者なのか思い出せない。
なので勘で「花束みたいな恋をしたの人だっけ?」とか言ってみると、大体間違えていて怒られる。「それは坂元裕二!脚本家だし」とか言われる。
わからない。何度も聞いているのに、その人の映画も観たことがあるのに覚えられない。
映画監督と脚本家の何が違うのかもよくわからない。

また、地名や観光名所も覚えられない。
有馬温泉が何県にあるかわからない。
厳島神社のことを最近知った。
これ以上書くと私のなけなしの自尊心が底をついてしまうので割愛するが、とにかくあらゆるものに疎いのだ。
なので、もう良い大人なのにも関わらず子どものようだなと自分でも思っている。平和すぎる家庭で育ったのに、異例のアダルトチルドレン爆誕である。恥ずい。

そんな私は自分の身体についても疎い。
まず、髪の毛のことがよくわからない。髪の毛がパサついてるのかどうかもわからない。
この前美容師の方に「前髪はいつも右分けですか?左分けですか?」と聞かれて、わからない、と思った。いや厳密に言うと左分けなのだが、これが髪の毛の流れ的に正しいのかわからなくて、「えーーーーーーーーーーと」と長すぎる相槌を打っていると「ではこのまま分けないでまっすぐ下ろしますね」と助け舟を出してくれた。
恥ずすぎる。正しいとかないのに。髪の毛の分け目に答えなどないのに。

肌のこともよくわからない。
友人が「この化粧品が肌に合わなくて…」と言っていた。肌に合わないという感覚がよくわからない。肌が乾燥してるのかオイリーなのかもよくわからない。どうでもいいとさえ思っている。

ところで関係ないが、大人になってできるニキビは「吹き出物」とよく言われる。
私は最初、「いやニキビはニキビだろ」と思っていた。
しかし最近あまりにもニキビができるので鏡でよく観察してみたところ、オイリーな角質が吹き出していたのである。
紛れもない「吹き出物」だった。
こんなことで大人になったことを実感したくなかった。まだわからないことだらけなのに。

そしてなぜこの記事のタイトルが「トリートメント」なのかというと、今日シャワーを浴びながら新しく買った洗顔のことばかり考えていたら、なんとトリートメントを顔に塗ってしまったのである。
咄嗟に「間違えたっ!」と小声で叫んでしまった。
キモすぎやしねぇか?

お願いだから引かないでください。
お父さん、お母さん、落ち込んだりもしたけれど、私は元気です。

そんな自己紹介でした。
自己紹介のつもりで書いてました。
キモすぎやしねぇか?
この言葉便利すぎやしねぇか?
ありがとう、カゲヤマ。

さようなら、カゲヤマ。

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