みんなで考えようプラスチックのこと🌱『その6』『その7』
シリーズでお伝えしている
札幌市小学校の給食食器についてのレポートの
今日は『その6』&『その7』です😊
(他のSNSで2回に分けて投稿したものをこちらではまとめてお伝えします😌)
札幌の給食用食器において
現在使われている強化磁器製のものに代わり
プラスチック製のものが採用検討されていて
市内4校でどんぶり1点の試行が行われました。
詳しい内容は『その1』~『その5』をご参照ください。
6回目の今回は
プラスチックリサイクルの最新情報についてのレポートの予定でしたが、
先日、札幌市のうるしはら市議にプラスチック食器のその後を
お聞きしてきましたので
先にそちらのご報告をしますね!
今年度の1学期、2学期に行われていた試用期間が終わり
対象の小中学校ではプラスチック製の食器(どんぶり)の使用感などについて
アンケート調査が行われました。
3月中には集計が終わると教育委員会の給食課長さんにお聞きしていますが
詳しい結果などの情報開示はもう少し先のようです。
うるしはら市議は元給食の調理員でいらして
この件にはとても深く関わっていらっしゃいます。
試用期間中の小学校も視察されていて
子どもたちの様子を写真を交えながら、聞かせて下さいました。
このレポートのシリーズを読まれている方はご存じと思いますが
そもそも、
なぜ強化磁器からプラスチックへの移行が検討されたかと言いますと
主には
強化磁器の重さによる扱いにくさと割れやすさが問題になったからです。
低学年の子供たちが片手で持つことの出来ない重いどんぶりは
犬食いの原因になったり、
手を滑らして落として割ってしまうことも多かったといいます。
今回の試行中のプラスチック食器を使っている様子を市議がご覧になったところ
子どもたちは片手で食器を持つことが出来て、
配膳もとても楽になり、犬食いしている子はほとんど見受けられなかったようです。
先生たちにも評判がよく、
子どもたちにもインタビューしたところ
割れるストレスがなくなったことがとても良かったと
嬉しそうな声が聞かれたそうです。(^-^)
割れる心配をしなくてよいことで、配膳や片付けの効率は格段にアップ!
その分食事に充てられる時間は増えますし、先生たちの負担も軽減されたそうです。
もちろん、調理師さんたちの身体的負担軽減にもなったことでしょう。
このコロナ禍において、
子どもたちがマスクを外してお互いの顔を見れるのは
一日のなかで唯一、給食の時間だけ…
この事実はとても悲しく、
本当にいろいろと考えさせられることがありますが
それでも、だからこそ
この貴重な時間を子どもたちにはより楽しく、美味しく、
ストレスなく過ごして欲しいですよね。
一番大切にしたいのは子どもたちの笑顔。
そして先生たちや栄養士さん調理員さんなど現場で関わる皆さんの笑顔。
その思いは
今回の検討をして下さった関係者のみなさまも同じく持ってらっしゃいます。
私たちはこのレポートをし始めた時
せっかくの磁器の食器を(食育的な観点からはとても評価が高い)
なぜ今の時代にプラスチックに変えなければいけないのか?
環境問題が深刻化するこの時代の流れに逆行しているのでは?
と大きな疑問を感じ、リサーチを始めました。
できればプラスチックは避けて欲しい気持ちでした。
問題の根本を探り、そして代替案も探しました。
(詳しくはシリーズの4,5を読んで下さい)
そして分かったことは
問題解決のためにプラスチック食器は現時点ではベターな選択であり
それは子どもたちの笑顔を願って
多くの関係者が知恵を絞り、リサーチし、
よくよく検討したうえで成された選択だということ。
もちろん問題がまったくないわけではありません。
安全性やリサイクルのトレーサビリティのことなどは
きちんと確認し、情報開示をお願いしたいところですし
今後技術の革新によって、
より良い素材、製品が選択肢に入ってきた場合には
速やかに再検討、変更していくことをお願いしたいです。
それから
今回の食器の入れ替えは一度にすべての食器を入れ替えるのではなく
数年かけて進んでいきます。
前回のステンレスから磁器への移行の完了には8年の時間を要しています。
今回も同じくらい時間がかかることでしょうし
その間には新素材が市場に現れてくるかもしれませんね。(期待!)
プラスチック食器に移行した学校の磁器食器は無駄に廃棄せず
まだ磁器食器を使用中の学校へ割れた際の補充用に回されるそうです。
また、誤解のないように再度お伝えしておきたいのは
プラスチックに移行されるのは
重さや大きさの問題になっている今回の『どんぶり』と
将来的には『大皿』の2点のみで
使用頻度の高い、お茶碗やカップ、小皿は
今までと変わらず強化磁器食器が採用されます。
ここまでのレポートを読んでくださった皆さんは
こうした経緯についてどのように感じ、
どのように考えられましたか?
今回の問題に携わらせて頂いたおかげで
私たちは非常に多くのことを学びました。
ここから先は私の個人的な感想、意見なので
興味のない方は読み飛ばしてください!(笑)
学んだこと、
まずは、出来うる限り一次情報を集め事実確認をすることの大切さ。
思い込みや、憶測で物事を判断するのではなく
関係者のお話を直接聞き、問題の根本をよくよく理解すること。
その上で解決策が適切であったのかを考察し
足りないと感じる部分があったなら、
そこを掘り下げ、質問し、より適切な対応をして頂けるようにお願いすること。
社会に対して不満や疑問を感じた時
その社会を創っているのは、
創ってきたのは自分たちなのだと自覚すること。
無関心、無協力が今の世の中を創ったのなら、
まずは関心をもって知ること、そして何かアクションをしなければ!
なんでも人任せにして、
ちょっと思ったのと違うことが起きたときに文句をいうだけ…では
より良い世の中にはなっていかないですよね。
そして
何よりも『他者の靴を履く』ことの大切さ。
一方的な価値観の押し付けをしていないだろうか?と
よくよく自分を顧みること。
お互いの立場を尊重しあい、相手をおもいやることが
平和的な問題解決には必要不可欠だなぁと
つくづく感じました。
まさに
『こだわりじゃなくておもいやり』
です。(^-^)
皆さんもなにか感じたことがあったらぜひご意見を聞かせてください♡
次回はプラスチックリサイクルの最新情報についてのレポートをお届けしますね!
#こだわりじゃなくてもおもいやり
#エシカル給食
#札幌市 #給食食器 #強化磁器
#プラスチックフリー #プラスチックごみ
#プラスチック食器 #プラスチックごみ問題
#マイクロプラスチック #海洋プラスチック
#ナチュラルスクールランチアクションさっぽろ
#オーガニック給食 #有機給食 #食の安全
#有機農業 #自然農業 #アグロエコロジー
#生物多様性 #生態系 #SDGs #持続可能 #サスティナブル