プリキュアにハマったという話【ネタバレ注意】
プリキュアとかいうコンテンツがあるらしい。ここ3年のコンテンツを一通り見たので、感想を「見終わった順」に書いていこうと思う。(ネタバレ注意)
①トロピカルージュ!プリキュア
2021年2月〜2022年1月放映作品。
後述するが、トロプリを見始めた時点でヒロプリを途中まで見ている状態だったので、「プリキュアのてにおは」的なのはわかっているつもりだったが、かなり破壊された。
まず、一話で主人公の「まなつ」がお母さんから貰った化粧品を海に落としてしまい、それを人魚の「ローラ」が拾ってくれる、というシーンがある。
自分が一番感動したのは、それが「リップ」であるという点だった。
タイトルにルージュって入ってるのにそれがルージュじゃないんか〜い!その明らかに重要なアイテムがルージュじゃないんか〜い!
ってところに、一話でめちゃめちゃ惹かれた。
その後、OPが流れ始める。
「トロピカル」+「ルージュ」って、どういう感じなんだ…?
と見始めると、澄ましてる人魚も、引っ込み思案な子も、ガリ勉キャラみたいな子も、イケメンですみたいな子も全員ケツ振って踊ってやがんの。
最初はほとんど理解できないというか、これで女の子って喜ぶの?みたいな感情がかなりデカかったが、何故か回を見進めて行くごとにどんどん愛着が湧いていく。あの一見バカみてえな歌詞にあんなに意味あると思わないじゃん。
EDもめっちゃよくて、前半は踊りやすいし、曲が覚えやすい。後半曲は振りがめちゃめちゃかわいいし、歌詞がプリキュアっぽくていい。
本編なんですが
「部活を作る話」なんですよね。(映画にはハートキャッチプリキュアが出演するのも、このつながりなのかな?)
女の子に、部活を作る学園生活に憧れてほしすぎる。
この世の何処かに、トロプリを見て部活を作る中学生活に憧れてる現在小学生低学年の女の子が、存在してほしすぎる。
そんで最終回周辺がおもしろすぎる。
オタクは伏線回収が好き。
②デリシャスパーティ♡プリキュア
タイトルに「♡」が入っている。
そんなことあるか?
女の子はハートマークが好き。もちろん俺も好き。
なのにこのデリシャスパーティプリキュアには入っている。
そんなの、ズルいじゃん。(多分俺が知らないだけでハートが付いてるプリキュアはもっとある)
「メシをよく食う」がテーマになっている。
上のトロプリのほうがおしゃれ感あるテーマしてるのに、こっちはテーマが生活に即しすぎている。
でもタイトルから分かる通り、めちゃくちゃストレートにラブリーしてる。EDが可愛すぎる。プリキュアあんま追ってない感じのオタクの友人もデパプリEDは知ってるみたいだった。(作曲がアイマス系の人なのでそのへんなのかも)
話もめちゃくちゃ王道だったと思う。
敵キャラ人間だし。
好き嫌いなく食べよう!ということをもっと前面に押し出してくるかと思いきや、「嫌いなものはある」みたいなテーマの回があったり、印象に残った。
あと終盤入りたてぐらいのところから全身タイツのおっさんが語尾「にゃ〜」で喋りまくるのにずっと追いつかなかった。多様性ってレベルじゃない。
「おいしいものはバックボーンに関係なく食べて良い」みたいなメッセージを感じられた感じがあった。少年漫画的なアツさが終盤展開にあって、抵抗なく話が入って来やすかったと思う。
自分の娘に一番ハマって欲しい作品かもしれない。
③ひろがるスカイ!プリキュア
最初に見始めたのはプリキュア20周年作品の「ひろがるスカイ!プリキュア」だった。
主人公が青カラーだったり、男性プリキュアや成人プリキュアがいたりと、かなり挑戦的な作品らしい。
でも俺にはあんまり関係ない。(女児としての)親だから。
まず、一話で印象に残ったのは、「主人公の名前に敵キャラが笑わなかった」ことだった。
主人公が「わたしはソラハレワタール!」と名乗るシーンで、正直すげえ名前だな、と俺は思った。
でも、敵キャラは「なんだと〜!」みたいな感じで名前にはツッコまない。
俺は、敵キャラより小物だった。
そんな自分の小ささを突きつけられて、プリキュアを見始めた。
十二話では、そんな俺より大物の敵キャラをついに追い詰める。
でも主人公は、これまで街を荒らしたりしてきた敵キャラを、「それが正しいと思ったから」助ける。
自分はこいつより小物だ〜と思い続けながらそこまで見ていた俺は、その行為にめちゃくちゃ救われた気持ちになった。
ここで、よくあるネットミームというか、プリキュアを揶揄して言われることに「プリキュアがんばれ〜!」というのがある。
女児向けアニメに成人男性がハマっている様子を面白おかしく取り上げるような意味合いで使われている事が多い。
そして、俺はずっとそれを横目に見る感じの人生を送ってきたわけだが、
俺がそれになったのがヒロプリ23話だった。
そもそも俺がそこまで見ていたプリキュアというのは、ほぼ一話完結で、それがテンポの良さ、面白さを産んでいると思って見ていた。
しかし、22話で主人公の憧れの人が敵キャラになってしまい、その解決方法がわからないまま23話になる←この時点でものすごく新鮮で、一話からずっとヒーローを目指していた子が「わたしヒーローにはなれませんでした」って言うんですけど、そんなの「プリキュア頑張れ」しか、言う事なくない!?
そんな感じで、終始楽しんで見てた。
良い出会いと良い別れを両方与えてくれた作品だった。
EX.オールスターズF
この映画、「公開初日でヒロプリしかみてない状態」と「上3作品を見た後」で見たんだが、見た感想(というか奥行き)が段違いだった。
このあと、プリキュアを見るたびに感想が変わるかと思うとすごい。
あと俺はソラ・ハレワタールのこと娘だと思ってるので、うちのソラがめちゃくちゃいい台詞貰ってて嬉しかった。
今度ハレワタールに改名しに市役所行きます