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志村信裕|自己紹介

自己紹介をまとめた記事です。
内容は随時更新する予定です。
◎2025年2月13日最終更新版


プロフィール

志村 信裕 (しむら のぶひろ)
1982年、東京都生まれ。2007年、武蔵野美術大学大学院映像コース修了。2016ー2018年、フランス国立東洋言語文化大学(INALCO)客員研究員としてパリに滞在。現代美術作家として、身近な日用品や風景を題材にした映像インスタレーション作品を各地の美術館、芸術祭で発表する。これまで国内外のアーティスト・イン・レジデンスにも多数参加し、拠点を移しながら制作スタイルを更新させてきた。2013年から2015年まで山口市に滞在し、山口情報芸術センター[YCAM]のシネマで35mmフィルムの映写に携わった経験から、ドキュメンタリーの手法を取り入れた映画/映像作品を制作するようになる。忘却された土地の記憶を喚起させるような主題を扱い、綿密なフィールドワークを元に、独自の視点で歴史を編み直すようなプロジェクトを手がけてきた。近年では特に、地域に残されたフィルムなどのアーカイブをインスタレーションに取り込むなど、映像メディアが孕む記録性や時間性に焦点をあてた試みを探求している。主な作品収蔵先に愛知県美術館、静岡県立美術館、山口県立美術館など。現在、千葉県香取市を拠点に活動。

ホームページより

はじめまして。現代美術作家として活動している志村信裕と申します。
美大では映像を専攻していて、在学中から映像を扱ったアート作品をずっと制作してきました。初めて個展をしたのが2005年だったので、かれこれ20年間ほど表現活動をしています。

生まれ育ったのは東京の郊外、東大和市と呼ばれる、限りなく埼玉県所沢市に隣接した長閑な地域でした。東村山市出身の志村けんと親類なのかとよく聞かれますが、まったく関係はありません。

美大卒業後、杉並区に一時期アトリエを共同で借りていましたが、その後は横浜市黄金町、山口県山口市、フランス・パリ(文化庁の助成金で滞在していました)、千葉県佐倉市、現在は千葉県香取市を拠点に活動しています。
これほど活動の拠点が移り変わる作家も珍しいと思います。

コロナ禍直前の2019年から、香取市にある築100年以上の古民家をアトリエ兼住居として改装し、金継ぎをしている妻・志村いづみと暮らしています。


活動内容

作品は、主に美術館や芸術祭で発表されることが多いです。
作品の表現方法は、大きく分けると二種類あり、映像を使ったインスタレーションと、ドキュメンタリー映画のような映像作品を制作しています。
インスタレーションでの表現は大学三年生の時から始めて、最も長いあいだつづけているので得意としています。そのため、世の中では「映像インスタレーションの作家」として広く認識されているような気がします。

映像インスタレーション

こだわっていることは沢山ありますが、必ずプロジェクターを使い、空間に映像を投影することで、作品として完成するのが特徴の一つです。
作品を見たことがない人からは「プロジェクションマッピングですか?」とよく質問されますが、プロジェクションマッピングではありません。

近年で最も大規模なインスタレーションを展示したのが、KAAT神奈川芸術劇場の劇場空間で展開したKAAT EXHIBITION 2021「志村信裕展|游動」です。水・光・月をモチーフに、8つの映像インスタレーションを発表しました。
NHKの「日曜美術館 アートシーン」でも紹介してもらいました。


フィルモグラフィ

10年前からドキュメンタリーの手法を用いた映像作品も制作するようになりました。これまでに、短編二本と長編一本を作ってきました。
インスタレーションとは違って、制作には膨大な時間がかかりますが、その分だけやり甲斐もあり、今後も長編の映像作品を作りたいと考えています。

  • 見島牛(2015年、20分)- 監督・撮影・編集 山口県立美術館蔵

  • Nostalgia, Amnseia(2019年、45分)- 監督・撮影・編集

  • Afternote(2024年、79分)- 監督・撮影・編集


ワークショップ

美術館をはじめ、公立のギャラリーやアートスペースから依頼されることが多く、他のアーティストと比べても、よく頼まれる傾向があります。
対象は、子どもから大人まで対応し、主催者の希望にあわせて内容を考案します。ここ数年でアイデアやノウハウが、だいぶ蓄積されてきました。
2016年から二年間にわたるフランスでの海外研修以降、美術教育への個人的な関心も高まり、今後もワークショップの開発には興味があります。

これまで行ってきたワークショップの例
「自分のアバター(分身)を見つけよう」 千葉市美術館(2025年予定)
「アートってなんだろう?」香取中学校(2024年)
「自分のアバター(分身)を見つけよう」 横浜市民ギャラリー(2024年)
「影を集める」千葉市美術館(2023年)
「モノと語り」トーキョーアーツアンドスペース(2023年)
「アートと動物」山口県立美術館(2022年)
「鏡をつかって絵を描こう」小金井市立はけの森美術館(2022年)
「アートと動物」佐倉市立美術館(2022年)
「影を撮る」千葉市美術館(2021年)
「Retrace 一里を歩く」アーカススタジオ(2020年)
「アートってなんだろう?」佐倉市立美術館(2020年、2022年)
「自分のお金をつくろう」群馬県立近代美術館(2013年)


記録映像

パフォーマンスなどの記録映像も、依頼をされて撮影することがあります。
この映像は、コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎によるパフォーマンスを8ミリフィルムで記録したもの。2021年に島根県立石見美術館で開催された展覧会 「コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎 ノノ かみと布の原郷」で、上映展示しました。


執筆

執筆を依頼されることもあります。
最近では、マガジンハウスのウェブマガジン〈こここ〉に依頼されて、美術家、デザイナーのブルーノ・ムナーリの創造性について寄稿しました。


artscapeから依頼されたこんなテーマの寄稿も。ご笑覧ください。


ウェブ上で読める紹介記事(抜粋)

有り難いことに、ウェブメディアで作品や活動について、紹介してもらえる機会が増えてきました。ここではいくつかの記事を抜粋します。

ARToVILLAの連載企画「作家のB面」に取り上げてもらい、前後編にわたって、これまでの活動について深掘りしたインタビューが掲載されました。


カーサブルータスにもよく活動を紹介してもらっています。
いつも取材してくれるライターの皆さまに感謝しています。


朝日新聞GLOBE+に掲載された評論。執筆してくれたのは、長年作品を見てくれているキュレーターで、東京藝術芸術大学准教授の荒木夏実さん。


美術手帖の展評。2019年に千葉県立美術館で開催された個展について、キュレーターの畑井恵さんに執筆してもらいました。


これからやってみたいこと

  • 本の出版
    いつかこれまでの活動や考えてきたことをまとめて、単著を出版したいと思っています。本の完成を楽しみにしてもらえたら、励みになります。

  • 建築と一体となった常設展示
    普段は、会期限定の展覧会でしか見れないインスタレーション作品を発表していますが、20代の時に直島で体験した「家プロジェクト」のような、その場所に行けばいつでも体験できる常設作品を制作してみたいです。

  • MV(ミュージックビデオ)
    美大の映像学科を志望した動機の一つは、MVを作ってみたかったから。いつか自分でも作ってみたいです。

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志村信裕|アーティスト
作品制作のための取材をはじめ、アーティストとしての活動費に使わせていただきます。

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