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「はじめての旅先通信」とHotmailの時代

1997年、海外から随分長いこと離れてのひさしぶりの赴任は、どこからともなく湧き上がる不安に満ち満ちていた。

何でもいいから単純に海外に関する情報を欲していた。

そんな中、ある雑誌に、ヨーロッパの貧乏旅行者の間で「Hotmail」が連絡手段として活用されている旨の記事を発見した。

Hotmail(ホットメール)の意味が全く理解できなかった。

その頃、パソコン通信を楽しむ限られた人達しかその便利さを知らなかったのではないだろうか。

当時の文書を調べ直してみた。だが、残っているのは全てFAXするため文書ファイルだった。

POPメールとWEBメールの違いも理解できなかった。

プロバイダーからもらうPOPメールアドレスを主に使用していた気がする。

いつからWEBメールを使い出したのかも思い出せない。

その頃、出版された本が「はじめての旅先通信」。

日本でもホットメールの存在が徐々に広がっていた。

回線は、常時接続にはまだ程遠く、いかにダイヤルアップを繋げられるかだった。

一部のマニアだけが、海外からパソコンを使っていかに通信していたかの努力の跡がはっきりとわかる。

残る記憶とアドレス帳からすると、ヤフーメールが初めてのWEBメールだった様。

時代は、GOOGLEの趨勢とともに変わり、Gメールに変わった。

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