「ETV特集 うずまきファミリーと“子育て村”」 から昔の記憶を遡る
番組を観ていたら記憶になにか引っかかる。
対象の集落をグーグルマップで探していると、茅野市へ抜ける街道筋に高遠城址公園がある。
ふと思い出したのは、何十年も前の学生時代にバスで茅野市まで抜けたことがあったことだ。
いつだったか、高遠地域の桜がきれいだった記憶もあるが、あまりにあやふやな記憶だ。
その怪しい記憶と番組の地域がオーバーラップし、さらに新たな妄想を巡らしてしまう。
学生時代にコミューンという言葉に酔ったことがあった。
武者小路実篤の新しき村のような本も読み漁った気がする。
日本中のその手の集まり、団体を取材した本な記事などにも興味を持ったことがあった。
時代が時代なら、オウム神理教みたいな怪しい団体へと繋がる危ない要素ではあった。
元々保守的な田舎出身の俺であるから、基本的な人間関係不審により、さらに大きな危機を呼び込む事象を避ける安全装置が自動的に働いた。
しかしながら、うずまきファミリーに出てくる面々は、そんな頭でっかちで身勝手な考えなど及びもつかぬほど根本から傷ついている人間関係の上に成り立っている。
自分自身が望んでも、決して届かない関係性に尊敬の念を持ってしまう。
思わず共感せずにいられない。