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子どもとどう話す?
「今日2番だった!」
子どもに突然「今日2番だった。」と言われたら…。
あなたはどう答えますか?関係が近ければ近いほど〝あなたのことは分かっているよ″と振る舞いたくなるものですね。
「1番は誰だった?」
「すごいね!」
「悔しいね。」
などと答えてしまっていてはいないでしょうか?
お気持ちはとてもよく分かります。ですが、このやりとりが思いがけず子どもに
『いつも勝手に決めるからやなんだ!』
『やっぱり分かってくれない!』
『どうせ分かってもらえない。』
と思わせてしまっているのです。
子どもとの会話で大切なのは
①登場人物は子どもが決める
②子どもの気持ちは子どもに言わせる
③子供の方がたくさん話す
が重要なポイントなのです。
「1番は誰だった?」
これでは登場人物が本人だけでなく、1番だった子が追加されてしまいます。それだけではなく、内容によっては本人より1番だった子が話の主人公になってしまうことも。
「すごいね」
親しい子どもや自分の子どもならつい褒めたくなるもの。話を聞き終わってからの感想ならば、この言葉もとても有意義です。
「悔しいね」
「すごいね」同様にその子のことを分かっていれば『2番では悔しいに違いない』と思ってしまうこともあるでしょう。これも話を聞き終わってからの感想なら有意義です。
そしてこれらの声掛けでは、返事がイエス・ノーになってしまいがちなことが残念です。
では、何と答えれば子どもは『話して良かった!』と思えるでしょうか。
子どもが自分から話してくるときは、たいてい聞いてもらいたい時です。よく「うちの子は学校の事とか全然話してくれないんですよ。全部忘れてしまうのかなぁ…」と相談を受けます。でも、その子に学校のことを聞くと色々と話してくれることがほとんどです。
残念ながらこのケースでは、子どもがあなたには話をしても意味がない・話がいがないと思い込んでしまってることが考えられます。もちろんあなたが嫌いなわけでもなく、あなたが悪いわけではないのでご安心を。ただ、チャンスを逃しているだけなのです。
なら何と言えば良いのでましょうか?
大切なのは〝子どもがなぜそれを話すのか?″です。上に書いた例のほとんどは『私ならこの子がこの話をする気持ちを分かっている』という勘違いから出てしまう言葉です。あなたがその子の一番の理解者であることは間違いありません。だからこそ、あなたに2番の報告をしたのです。
だからこそ、あなたにはじっくりと・しっかりと聞いてほしいのです。これは大人も子どもも同じですね。
例えば「なにで2番だったの?」と返事をしてみて下さい。すると出来事の内容を自由に話しやすくなります。
また「2番でどう思ったの?」という返事も有効です。これなら出来事の流れや自分の気持ちを「なにで」と同様に自由に話せると同時に、そう思った自分について振り返ることができます。
一通り自由に話せたように感じところで初めてあなたの感想を伝えてあげてみて下さい。また、本人が求めないならアドバイスは禁物です。
これでは聞いてる自分はモヤモヤしそう…。と思われるかもしれませんが、まずは子どもがスッキリすることが1番です。
子どものスッキリした顔と、次の日の笑顔を見れば徐々にモヤモヤは晴れると思います。