依らしむべし、知らしむべからず(1)
山口県上関町がわずか半年で中国電力の中間貯蔵施設建設を受け入れると町長が表明したとなっているが、4年前から受け入れの是非を町長、町幹部、町議会が検討して来た事実が判明した。反対派議員の言い分では町長は議員全員が賛成しないと受け入れをしないと明言したがそれを現町長は無視した。この話には伏線があり、原発建設を推進する計画があり、町民が賛成、反対に分かれて大騒動になったことがある。福島原発事故の影響で原発建設は凍結されて、町民も分断の傷が癒えてきている。建設受け入れ表明でも多額の交付金を手にした上関町は箱物建設に奔走しただけで、過疎対策等の将来計画はなおざりにして来た。箱物の維持管理費等が重荷になった今、中間貯蔵施設建設は願ったり適ったりではないか??
国は原発建設で町民を分断し、また中間貯蔵施設建設で町民を分断する心算か??
わが国はGHQから下げ渡された民主主義の理念を理解せず、感情論で分断状態に陥りやすい。そこには官の「依らしむべし、知らしむべからず」の歪曲した姿勢が透けて見えます。
上関町は中間貯蔵施設建設の是非を町民に諮り、賛成派と反対派の意見をぶつけ合う場を設けるべきだった。ただ、秘密会にすれば自分達に都合が良い案に導けると助平根性が見え見えです。