パリ協定にしがみつく戦略は正しいのか?
3月13日の日刊工業新聞の産業REND欄にキャノングローバル戦略研究所の杉山大志研究主幹が投稿している。氏の論評は不公平極まりない『パリ協定』にしがみついていると、日本も沈没してしまうと論じている。世界のGDPの第2位、そのうち3位に上って来る中国やインドにCO2排出削減の縛りがない状態のパリ協定は悪魔の法律と言える。京都議定書の成立はホットエアーのうま味に気付いたロシアが土壇場で批准したことで成立した。その後の日本は排出枠を数兆円もの金を出して購入して、帳尻を合わせた。パリ協定ではその轍を踏まないようにしていたが、ズル賢いEUや中国やインドに翻弄されているようです。杉山氏は「米国と新たな枠組みを組んで、中国とインドの陰謀を阻止しないと日本の美来はない」と言っている。さりとて、杉山氏は地球温暖化防止に対して適切な対策とは何かについては言及無し。