イスラエルとガザの紛争が収まらず、拡大の傾向に
流浪の民であるユダヤ人が安住の地を切望するのは第2次世界大戦中に起きたナチスドイツの人種撲滅(ホロコースト)に依るところが大きい。英仏の無責任な戦後処理でユダヤの人々はイスラエルの地を追われそうになったが、辛うじて踏みとどまった。第1次、第2次中東戦争でイスラエルの基盤が固まったようですが、今度は故郷を追われたパレスチナの人々の苦難の歴史が始まった。大国間の妥協の産物であるガザ地区とヨルダン川西岸と言うモザイク地域にパレスチナの人々は押し込められてしまった。イスラエルの国民はガザ地区もヨルダン川西岸も自分達の土地だと言う気持ちが強くて両地区に入植を試みている。
イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の聖地(エルサレム)があるために、話がややこしくなっていることは日本人には理解できないでしょう。日本人は仏教の聖地があるインドにも中国に出かけているし、キリスト教の総本山があるバチカン市国を観光を兼ねて訪問する。中国の儒教は江戸時代まで政治経済の基本思想としていた。
ジハード(聖戦)と特攻隊との違いは?
ユダヤ教徒が「ジハード(聖戦)」という言葉を使って自爆テロを行うことを正当化しているようだが、これはどうも間違った解釈のようです。
日本軍が太平洋戦争末期に爆弾を抱えた戦闘機で米国艦船に突入する作戦を強行したが、効果も少なく、有意ある若者の命を無駄にしたことは明らかです。パレスチナの過激な指導者が「自爆テロは犬死ではなく、天国に行ける」と誤った教えを若者に吹き込んでいるのではないか???