日本のものづくりに異変が生じている
日本のモノづくりには第一次世界大戦中に欧州に代わって世界に製品を供給したが、技術力不足で粗悪品を供給した思い出したくない記憶があります。「安かろう、悪かろう」と言う評価が定着してしまった。
戦後は「安くて、品質が良い。その上、寿命も長い」と言う考える経営者も多く存在した。開発途上国の追い上げに過剰品質の保証が重荷になってしまい最近の品質や環境データのごまかしにつながってしまった。あのVWでも環境データの改ざんをした事実を重く受け止めて、足元を見直す勇気を関係者は持っていたのだろうか? 理財局の局長が国会に何度も召喚され、「改ざんを強要した覚えはないのか?」と質問されるたびに「ありません」と虚偽の返答にもデータ改ざんが許されると言う気風が見え隠れする。
今日のニュースに大型トレーラーと軽乗用車2台が絡む事故で2名が死傷した。軽自動車は原型をとどめない程破壊されていた。被害のひどさはダイハツの側方衝突破壊試験は全く用をなさないと感じました。総重量が数10トンを超える大型トレーラーと軽自動車が混合して走る道路行政がこの様な悲惨な事故を招くのです。鉄鋼メーカーはハイテン化に走り、自動車メーカーは軽量化と安全性確保のジレンマに悩み、データ改ざんに走ります。過剰品質に助けられて、品質保証体制にほころびが生じていた。日鉄系の分析会社の不正を同社や日鉄に申告するも無視されてしまった。