日本製鉄㈱とトヨタの迷走??
日本製鉄㈱は洋上風力発電設備対応の厚板専用ラインを君津と大分に新設するようです。名古屋製鉄所の厚板工場を2年前に廃止したばかりなのに。
日本製鉄㈱は本家本元の高炉+コークス炉、焼結機でのCO2排出量の低減は30%ほど目途がついたとプレスリリースしているが、その先は暗中模索の状況にあります。落語の「風が吹けば桶屋が儲かる」は各ステップの効果を聞き流していると因果関係の矛盾は無いように聞こえてしまう。
私は製鉄所でエネルギー管理システムの機能管理を始めた頃、「風が・・・が儲かる」のロジックの矛盾に陥ってしまった。SEだった人からフローチャートを作れば、そのような矛盾から解放されると助言を受け、試しに実践したら問題解決ができました。
日刊鉄鋼新聞の記事「水素還元用焼結鉱の開発」
水素ガスの吹き込み比率を高めると焼結鉱の中にありました。水素ガスが侵入して組織が脆くなるそうです。高炉の中に投入された焼結鉱は溶融寸前まで形状維持が望まれているが、その前に焼結鉱が脆化(粉化)すれば、炉内通気抵抗が炉況悪化となる。それを防止するために水素吹き込み費を高めても脆化が起きないような焼結鉱製造法の基礎研究に日本鉄鋼協会が取組むとありました。
トヨタの迷走は
FCV(ミライ)の市販車を他社に先駆けて発売するも水素を充填する水素ステーションや水素サプライチェーンの整備が進まず、デッドロックに乗り上げている。中国やそれに追従するEUの迷走に惑わされて右往左往している。
豊田章男会長の朝令暮改の方針に部下はついて行けずに、型式認証試験で取り返しのつかないミスをしてしまった。
トヨタは水素エンジン車に御執心ですね。液体水素を入れる燃料タンクの容量アップのために円形断面から楕円断面にしたと新聞報道あり。-253℃の極低温の水素の冷熱源をどうするのだろうか??
現在はLNGの冷熱減があるが、電力会社の動向次第では貴重な電力を使わざるを得なくなるが。