わが国のエネルギー政策は行き当たりばったりで官僚の頭の中を見てみたい

超高効率の火力発電(原発も同じ穴の狢です)は高効率になっても復水器から海水に膨大な熱を吐き出してしまう仕組みに変わりがない。じゃあ太陽光や風力は排温水を出さないので地球に優しいかと言えば、装置を製造したり、廃棄する時にエネルギー(主に電力)をゼロに出来るのだろうか?
浜岡原発が稼働している頃に原発から排出される温排水を利用した魚の養殖場も見学した。3.11の後、排水口近くの海の中を調査した人の報告では「熱帯系の魚の姿が見当たらない」となっておりました。海の色が変われば、一般の人でも気付いたと思うが、僅かな温度上昇はダイバーにしか分からない現象ですね。
火力発電所や加熱炉や熱処理炉から排出されるCO2を地中に埋設して保管する計画がいつのまにかメタネーション(CO2と水素でメタンガスを合成する)することで、CO2循環に化けている。
メタンガスと言えば都市ガスでおなじみで、ほぼ全量が天然ガス(=メタンガス)なので一般市民にはその是非を理解できていない。もっと凄いのはNとHで構成されるアンモニアガスを燃やしたり、大気中のCO2を濃縮してメタネーションする計画です。手詰まりになって、CO2を減らしても地球温暖化は抑制できないと言い出しそうですね。

JERAの武豊火力について徒然なるままに

3.11の後、暫くして武豊火力発電所を見学する機会があった。火力発電所に向かうバスの中で中部電力の社員が老朽化し、効率も低下している豊明火力は電力需給がひっ迫した時、短期間運転をしていることを力説していました。中部電力の社員が「老朽化、老朽化」と念仏を唱えていた設備の状態は名古屋製鉄所のそれに比べて健全な状況だと見えました。武豊火力をリプレースするにあたって、値段が安く、長期の供給が可能だと言われていた石炭を選択したのは我が国政府の先見性のなさが露呈してしまった。環境大臣はNGOから『化石賞』を何度も贈呈されるも意に介しなかった。爆発・火災事故の調査結果の説明会で住民から石炭焚きの武豊火力の必要理由を問われるもJERAの関係者は明確な返答が出来なかった。

石炭が見直されたのは原油と違って可採可能量が多く、露天掘りできることから安価に使用できる点です。オーストラリアなどで行われている露天掘り鉱山の写真や動画を見たことがことがあるはずです。最近はコマツ等の建機メーカーの遠隔・無人操縦のコマーシャルを目にしたことと思います。
日本の場合、地下深く坑道を伸ばし、軍艦島のように海まで伸ばすしかないので落盤事故や採掘費用が経営を圧迫した。石炭もパウダー状に粉砕すれば油やガスと同じ位燃焼性が向上する。天然ガスもわずかながら産出するが、日本が必要とするが物の数ではない。


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