NHK・プロジェクトX「オウム地下鉄サリンと科捜研・闘いの真実
オウム真理教の教祖やその信者が地下鉄でサリン生成物をまき散らした事件から30年になります。その時までは警視庁は容疑者を拘束し自白させることに重点をおいていた。科学捜査研究班の存在はお飾りに過ぎず、研究班のメンバーはやる気を失っていた。🚇サリン事件が発生し、教祖や信者がサリンを生成したという論理構成を遠山の金さんのような頑固頭では無理であったが、科捜研のメンバーの中に論理を組み立てれる人が居て、その人に白羽の矢が立った。サリン合成のプロセスの途中で残留する中間生成物に気付いて、上九一色村の科学品製造プラントから中間生成物を確保した。サリンをオウム真理教が製造したという論理構成が成立した。
警察の自白偏重主義は今でも健在であり、其の例として大川原化工機が製造した乾燥機が輸出禁止条項に抵触すると告訴、後に告訴取り下げと言う大失態を見ても分かります。
サリンは大気中に放出した後、比較的短時間で分解するので、証拠保全が難しい。長時間分解しない中間生成物に着目した研究員の功績は大です。その功績は総理大臣表彰に値するが、警視庁の間抜けさがばれては困るので表彰されなかったようです。
中間生成物と言えば、水俣湾にチッソはまき散らしたメチル水銀も中間精製物であったとある研究者のレポートに書いてありました。