第922号【のぶさんのひとり言】《ローマ帝国滅亡》2022.9.11.
秋田県美郷町秋を感じる日曜日、自転車こぎをしていても、半袖シャツに感じる風が気持ち良い。
次から次へと世相が騒がしい。ここ数年コロナ感染症からはじまり、コロナ禍東京オリンピック開催有無、戦争勃発、国内円安インフレ、銃撃事件、教会問題、東京オリンピック贈収賄、そして国葬儀、通園バス園児死亡事件。次から次へと世相が騒がしい。すべて人から派生する事。
ローマ帝国はなぜ滅亡したのか? ローマ帝国滅亡論は諸説色々、ある諸説では、「経済の衰退」、「国家の衰退」、「文明の衰退」の3つで語る事が出来るそうです。文明については、衰退ではなくて変質とも言われています。
経済の衰退は、インフラの劣化、道路や水道橋と言った老朽化に、メンテナンスする事ができなかったと言う事。また当時は奴隷制があり、物事を合理化しなくても、奴隷にやらせておけばいいという考え方があり、新しい技術イノベーションを起こそうと言う考えが無く、ローマでは新しい技術イノベーションが育ちにくかったとも言われています。
帝国の衰退は、徴税を行うローマ帝国の皇帝の求心力が下がってしまい、軍隊が力を持ち、そして軍隊を制御できなくなったと言う事。3世紀のローマは、軍人皇帝の時代だと言われ、軍人をうまく制御できなくなり、また財政基盤の不安定も重なり、国家を維持していくことが困難になってしまったと言われています。
文明の変質は、多神教の時代から世界公民を扱う一神教の時代になった事だそうです。この事が重要で、もともとのローマは、物事の考え方に関して非常に寛大で、他人の考え方も認める社会から、クリスチャンという唯一の世界市民だけを認めるといった社会に変わってしまい、そこには大きな文明の変化があり、人々のものの考え方や行動規範というものが大きく変わってしまったと言われています。
経済の衰退、帝国の衰退、文明の変質が絡み合い、ローマ帝国は滅亡したと言われています。何か近い国の現在の衰退ストーリーにも似た感じがしてしまいます。この歴史の学は企業経営にも当てはまる事で、健全な財務の構築借金をしっかり返済し、権威主義的なリーダー組織では無く、多くの人の意見を聞ける多様性の組織の実現が無ければ、持続的成長は出来ないと言う事が歴史からも学べます。
さ~今週も頑張りますか、頑張りましょう。
◇歴史とは、学び直しでリスク減。
◇滅亡は、人の意見が聞けません。