アートベンチャーエヒメにアートコミュニケータ(通称:ひめラー)として参加することになりました
art venture ehime は、愛媛県と東京藝術大学が連携して行う、アートを介して人や地域を繋ぎ、さまざまな地域課題に取り組んでいくアートコミュニケーションプロジェクトです。
その担い手となるのが通称「ひめラー」と呼ばれるアートコミュニケータ。全国から一般公募で選ばれます。
私はこのプロジェクトの存在を全然知らなかったのですが、ある日Instagramを見ていたら「ひめラー募集」の広告が上がってきて。いつもは開かない広告を開いてそのまま応募を決めたのでした。
おそらく、常日頃、自分が住んでいる地域に対してなにか私らしい形でできることはないだろうか?とアンテナが立っていたからだと思います。写真もアートの一種ですので、アート自体にも関心がありました。それらがあったので、いつも考えすぎて動けない私にしては珍しく、ピンときて即行動!ができたのでした。
はたして無事に選考に通り、先日、初回オリエンテーションの日を迎えました。どんな人が集まってるのか、これからどんなことができるのか、ドキドキしながら参加してきました。
ひめラーの活動内容
ひめラーは、8ヶ月くらいかけて「基礎講座」と「実践講座」を受けて、ファシリテーション力などを身につけます。ゆくゆくは、ひめラー同士で企画して新しいプログラムを作っていったり、最長3年の任期終了後もアートコミュニケータとして自発的に自らのフィールドで活動していくことを期待されています。
前身となる活動は、12年前。東京都美術館と東京藝術大学の連携で始まった「とびらプロジェクト」です。同様のプロジェクトは、札幌、青森、長野、茨城、岐阜、山口、川崎など、全国各地で行われているそうですが、全県範囲で行うのは愛媛が初めてとのこと。運営側にとっては、ひとつチャレンジ要素であることが伝わってきました。
どんな人が来てたのか?
オリエンテーションでは、残念ながら全員とお話しする時間はありませんでしたが、ざっと見渡しただけでも多種多様な方々が集まっていることがわかりました。
年齢層も幅広いですし、県内も南予・中予・東予(※)の各地から、また県外からの参加者もいました。
※愛媛県は南予・中予・東予の3つのエリアに分けられます。私は東予エリア。
会話をした人の中でも、舞台のお仕事をされている方、性教育や産前産後に関わるお仕事をされている方、公務員さん、児童館関係の方、在宅でECサイトのお仕事をされている方、関東から移住された方、子ども食堂に関わる方、、、などなど、一人で複数のことをされてる方も多かったので、本当にここには書ききれないほどのいろんな特技や背景をお持ちの方が集まっていました。これだけいれば、どんな問題でも誰かが解決できそう(笑)。
今後プロジェクトを通してもっと深く知り合っていくのが楽しみです。
フラットであたたかな雰囲気
全体を通して、フラットであたたかな空気を感じました。それは主に、運営側の姿勢から感じるものでした。
「このプロジェクトは、人材育成ではなくコミュニティ作りである」という話が冒頭にされました。運営側がひめラーに何かお願いしてやってもらうというものではなく、お互いに持っているものを差し出しながら、一緒にコミュニティを育んでいくものだということです。
そのためか、いくつか約束事は規定されているのですが、トップダウン式に言い渡されるというよりは、やりながら実態に合わせて全然変更していく余地はあるよという雰囲気です。
なんか、これがとても居心地よかったです。あまりこう言う雰囲気には慣れていないし、コミュニティを育む活動ということも実はまだボヤんとしてつかめていないのですが、これはやっていくうちにわかるのかな。わかりたい。体に染み込ませていきたいって思いました。
課題意識を持つ
ゆくゆくはひめラー同士で企画をしていくのですが、そのときのために自分の「課題意識」を尖らせておきたいと思いました。
私はよく言えば柔軟で、環境に合わせて考え方を変えて順応していける面があるのですが、悪い言い方をすると、不満を見て見ぬふりして「ない」ものにしてしまう面もあります。だから今は「世の中に対する課題意識」にすぐアクセスできなかったりします。
すでに活動している他地域のアートコミュニケータさんは、自らの「得意なこと、好きなこと、課題に感じていること」からすばらしい企画を立ち上げて活動されていました。その事例を見せていただき、私は鈍った「課題意識」を揺り起こしておきたいなと思ったのでした。
この一年がとても楽しみです。ひめラーとして学んだことを、またこちらでも記していけたらと思います!
今日も読んでくださりありがとうございました。