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Sorara

2024.9.28
京都の風情あるお寺で開催された生演奏によるダンスパフォーマンス公演。
2年ほど前に観に行ったときは5月で初夏の風景だったこともあり萌えいづる生命力のようなものを感じていましたが今回は秋の訪れを感じさせる9月末の開催でしたので成熟した雰囲気の中での公演だったように思います。
序盤にお一人ずつ出てこられたときは緊張感に包まれた雰囲気でしたが院の廊下から外の中庭に出ていかれると自然に溶け込まれていく感じがしました。時々お衣装の布地が風にゆらゆらしているのが気持ちよさそうで見ていてとても好きでした。
そのあとお二人が少し速めの激しめの動きになった時、偶然にも庭の真ん中の木が風にあたってざわざわっと動き、まるでお二人が風を起こして木を揺らしているようでした。タイトルを見たらちょうど「Wind」のところでしたのでお二人の踊りが自然まで動かしてしまわれたのかな…と感じました。
そのあとのゆっくり踊られている時に美香代先生が高い木の枝に当たって葉っぱがはらはらっと落ちてきたシーンがまた美しかったです。
のぞき穴の時はこちらものぞかれているようで少しだけ恥ずかしいようななんとも言えない気持ち。お二人はのぞき穴から何をのぞかれていたのでしょうか? その先に見えるもの想像すると興味深かったです。
最後の「まあるい」シーンはお二人がせりふはないのに楽しく会話をされているように見えました。仲のいい姉妹とかずっと幼いころから一緒に遊んでいる幼馴染とか。それでもラストは奉納の舞のような何かを捧げているような祈りみたいにも見えました。少しそれますが白い丸いのが大きなお米を表していて昔の人たちが秋になると豊作奉納の舞とかをされていたのにも通じるのかなと思ったりもしました。ちょうどこの夏のコメ不足とか秋に差し掛かっている時の公演でしたのでそんなこともちらっと頭に浮かんだりもしました。
観る人やタイミングによって色々な感じ方ができたのかなと思います。
踊りだけではなく生演奏も素晴らしくて聞き入ってしまいました。

#Sorara #京都永運院 #ダンス公演 #能管 #パーカッション



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