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四十肩・五十肩のお話

世間一般でよく聞く「四十肩・五十肩」について、解説をしていきたいと思います。
皆さんもご周知のとおり、中高年の方に多く出現し肩の関節の痛み・可動域制限を訴える疾患です。整形外科などでは肩関節周囲炎とも診断される疾患ですね!

発症原因は、実はわかっていないことが多く、カウンセリング時によく耳にするのが朝の起床時に「背伸びをした際に痛みが出た」とのことや「物を取ろうと腕を伸ばした」際に痛みが出たなど、様々な理由がありました。
当院にご来院されるクライアント様では性別差はあまりなく、日常生活の背景に多くの共通点が見受けられる印象です。


四十肩・五十肩の症状


はじめは「なんとなく肩に違和感がある」程度であったものが、「少し動かすだけでとてつもなく痛い」や、「夜寝ていて痛みで起きてしまう」などの強い症状を呈するようになることが多いです。
人によっては痛みのために1,2時間以上眠れないという状態が数か月から1年以上続くことあります。
一度痛めてから、肩が動かせない期間が長くなったり、治療の開始が遅くなると肩関節に関節拘縮が出現し日常生活が制限がされることもしばしば。。。。

肩関節拘縮による可動域制限(拘縮期)

肩関節周囲炎の症状には3つの段階があります。


・炎症期(患部の痛みによる可動域制限が主体)

 
    2週~12週程度で痛みが一番強いつらい時期になります。(個人差あり)
 安静にしている状態でも痛み強く出現するほか、就寝時の寝返りなどでも
 痛み(夜間痛)が見られ睡眠障害も起きます。
 洗濯物を干す動作、上に置いてある物を取るなどの挙上動作に制限が
 見られ生活に支障をきたす時期となっています。その他にも女性では髪を
 結ぶ(結髪)動作、下着のつけ外し(結滞)で顕著な可動域制限及び痛み
 が出現します。

・拘縮期(肩関節周囲の軟部組織の癒着による可動域制限が主体)
 
 3週~12ヶ月程度。安静時の痛みは炎症期と比較し軽減されるが、
 夜間時痛は継続して見られることもある。
 痛みによって肩関節を動かせなかったことで、筋・関節包など患部周辺の
 軟部組織が癒着を起こし動作に制限がかかる時期になります。

・回復期

 回復期では痛みや可動域制限が徐々に改善され、日常生活でも支障が
 少なくなる時期となります。


類似疾患では



※肩関節周囲炎では主に炎症期で症状が酷似
していて注意しなければならない疾患があります。

「石灰沈着性腱板炎」と言い突然夜間時の痛みを始めとし、激痛で肩関節が全く動かせないなどの運動制限も見られます。
2~4週で症状が軽減することもありますが半年以上症状の変化がない場合もあります。
病院でレントゲン検査で比較的簡単に発見することができますが、そのうち痛みが引くだろうと治療開始を遅らせると上記のように拘縮による可動域制限が長引くことになります
何より炎症期の痛みが非常に強いので、医療機関でステロイドの注射を打つことで早期での可動域訓練や運動療法を開始できます。

石灰沈着のXP画像(女性)


当院の治療



当院では「四十肩・五十肩」という症例に対し、まず炎症期の激しい痛みを抑える治療をすすめていきます。(場合によっては、整形外科を受診していただき注射を打ってもらってから施術介入することもあります。)

炎症期が過ぎた後は日常生活で最低限必要な可動域を確保(外転120°、挙上140~160°)し運動療法を中心に更なる可動域改善を目標に段階を踏んでストレッチなどの指導を行い改善に努めます。
これらの症例は炎症期をどれだけ短く過ごせるかがカギとなってきます。
痛みを我慢すればするだけ、治療も長引きやすく何よりご自身の日常生活が強く制限されます。
お心当たりがあれば早急に治療開始をおすすめします。


当院ではクライアント様のカラダ全身を診て、日常姿勢の修正から症状の改善を目指しております。そのために、必要な運動や日常生活でのカラダの使い方などをアドバイスいたします。
ご来院の際は、当院独自の治療メゾット「施術×トレーニング」でお身体の変化を実感してくださいませ♪


当院の「四十肩・五十肩」解消の独自治療メゾットの一部を公開

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