変形性膝関節症のお話

膝が痛いと感じることはありませんか？ 中高年になると膝の痛みを感じる人が増え、 変形性膝関節症といわれる疾患が割合として大きく占めます。
この記事では、変形性膝関節症とはどのような病態なのかをお伝えしていきます。
変形性膝関節症の症状は急に現れのではなく、過去の既往や日常の生活背景により何年にもわたって少しずつ進行していくのが特徴です。
今回は変形性膝関節症の症状について、段階を追って解説していきます。

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症とは、関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下、 過去の大きな怪我などに軟骨部分に負担がかかりすり減った結果、 痛みが生じる病気です。
軟骨がすり減った分、膝関節の骨と骨のすき間が狭くなって内側の骨があらわになり、 骨のへりにトゲのような突起物ができたり、骨が変形したりします。 また、関節をおおっている関節包（かんせつほう）と呼ばれる膜の内側に炎症が起こるため、黄色味がかった粘り気のある液体が過剰に分泌されることで、 いわゆる「膝に水がたまった」状態になります。
比率としては 1：3 で女性の方に多く発生し、年齢を重ねるにつれて変形性関節症のなる人も増えていきます。
本症例は、原因がはっきりしない一次性と、過去の怪我などによる影響で原因が特定できる二次性のものに分けられます。
そのうち多くを占めるのは、筋肉の衰えや肥満などのさまざま症状が複雑に絡み合って発症する一次性変形性膝関節症です。

変形性膝関節症の症状

初期症状は起床後、からだを動かし始めたときに膝のこわばりを感じます。起き上がったり、歩き出そうとしたりすると、なんとなく膝がこわばる、重くて動かしにくい、はっきりわからな いような鈍い痛みを感じるなどの自覚症状が現れます。しかし、しばらく体を動かすと 自然と治まるため、あまり気にならない場合が多いようです。
もう少し症状が進むと、 正座や階段の上り下り、急に方向転換したときなどに痛みを生じるようになります。 ここで変形性関節症の特徴的ともいえるのが動きはじめに痛みを訴える「初動作時痛」が 確認できるということです。膝の曲げ伸ばしの角度に関しては比較的制限などはなく問題がないと言える状態と言えます。

中期症状では、しばらく休んでいたら治まっていた膝の痛みが、なかなか消えなくなります。 正座や深くしゃがみこむ動作、階段の上り下りなどが、膝の痛みがつらくて難しくなっていきます。
関節内部の炎症が進むため、変形度合いも進み、膝周辺が腫れて熱感も生じます。関節液の分泌量が増えるにしたがい水が溜まりやすくなり、関節がすり減って摩擦度合いも 大きくなるため、歩くときしむような音や尾根がすれる感じを訴えることもあります。
この時に膝の角度は完全に伸ばし切ることが難しくなり、仰向けで寝た際に膝が軽く曲がり手のひらが入る状態になっています。

末期症状にまで進行すると、関節軟骨がほとんどなくなり、骨同士が直接ぶつかるようになります。この段階になると、初期・中期段階でみられた症状がすべて悪化し、日常生活での普通に歩いたり・座ったり・しゃがんだりするのも困難になります。
また、痛みが常にある状態が続き、行動範囲が狭まることで精神的な負担も大きくなって いきます。 膝の角度に関しては、顕著な制限が見られ仰向けで寝た際に握りこぶしの状態でも入るくらいの隙間ができてしまいます。
その他にも変形性関節症の方の特徴は、進行度に進むにつれえて O 脚に変形していくという特徴があります。

変形性膝関節症の治療

当院で行う「変形性膝関節症」の治療はまず日常生活動作の確保として患部の痛みと可動域の改善を行っていきます。主に立位時の姿勢やカラダの重心の位置や歩行分析などの評価を行い、現状での運動パターンから徒手アプローチを行う部分を選択します。

変形性膝関節症になってしまった方は、関節の変形が元通りに戻ることはありません。 そのため、今のカラダの状態で負担のかからない身体の使い方を覚え、負担のかからないバランスに導くことが重要と考えております。

変形の進行度・可動域の制限が強く日常生活が著しく制限が出現している場合は、人口関節の置換手術をおすすめします。
上記のように場合は専門医へ一度相談してみましょう。重症例の場合、当院では信頼のできる医療機関へご紹介させていただきます。

当院では「変形性膝関節症」という局所的な症状をクライアント様のカラダ全身を診て、日常姿勢の修正から症状の改善を目指しております。
そのために、必要な運動や日常生活でのカラダの使い方などをアドバイスいたします。
ご来院の際は、当院独自の治療メゾット「施術×トレーニング」でお身体の変化を実感してくださいませ♪

当院の変形性膝関節症に対する独自治療メゾットの一部を公開