【開催レポート】3Dアート鑑賞を通して、自分なりのものの見方を知ろう!
「VR / メタバース」空間でどんな遊び、学びがつくれるか。
角川ドワンゴ学園では、定期的にVRヘッドセットを使ったワークショップを実施しています。
2022年3月2日に開催したのは、「3Dアート鑑賞を通して、自分なりのものの見方を考えるワークショップ」。
3D空間上に現れた彫刻の台座を自由な発想で作成することで、生徒それぞれが美術作品をはじめとするものの見方を考えました。使用したアプリは、Meta Quest 2で使える「Cluster」です。
アプリ内機能の「ワールドクラフト」を用いて、自由に創作活動をしました。
ワークショップの企画・運営にあたっては、株式会社MIMIGURI様にご協力いただきました。
1. 動き出したダイアナ
ワークショップが始まって、早速VR空間上に現れたのは、彫刻・・・?
彼女の名前は「Diane(ダイアナ)」というフランス、ルーブル美術館に保存されている彫刻です。
生徒は突如出現したダイアナ像を注意深く観察して、いろいろな方向から鑑賞していました。
すると突然、ダイアナが動き始めたのです!
動き始めたダイアナは、VR空間上をさまよい始めました、、、どこか落ち着いていられる場所を求めるかのように。
ここで、出された問いが「ダイアナが落ち着く『台座』を作ってあげよう!」。
お題にもとづいて、生徒たちは透明の箱や、置物などワールドクラフト内で使える機能をフル活用して、個性的な台座を作りました。
気に入った台座を見つけるとダイアナはハートを送ってくれました!
ダイアナさん、意外とチャーミングなところがあるのかも?
他にも、神殿のようなものを作ったり、アトラクション的な要素を盛り込んだ台座を作ったりと、本当に個性的な台座が出来上がっていきました!
2. 進撃のダイアナ 〜巨大化した彫刻にふさわしい台座を作れ!〜
生徒たちが熱心に台座を作成していたところ、ダイアナがそばに見つかりません。
周りを見渡しても見当たらないなあと思っていると、大きな影が横切りました。そう、彫刻のダイアナは巨大化していたのです!巨大ダイアナがどれくらいのサイズ感かというと、、、
歩いているアバターと比較すると一目瞭然。とてつもなく大きくなっていました・・・!
さて、ダイアナが巨大化してしまったので、先ほど生徒が作った台座には収まりません。生徒たちは、自由な発想で、ダイアナに届く高さの建造物を作成していきます。
生徒の作品1
こちらは、いろいろなオブジェクトを生成して、それを伝って登っていくアトラクション的な建造物。
それぞれのオブジェクトの形・空間をうまく活用してダイアナが近くに来ることができるスペースも確保されていますね。
ただダイアナさんは少し窮屈で身動きが取れなくなってしまっていました(笑)。カラフルなパラソルや、アーケードゲームなどオブジェクトの種類も様々で素敵ですね!
生徒の作品2
こちらは、階段や透明な箱を延々とつなげて出来た建造物。
実際に上ってみると、ダイアナお顔のすぐ近くまで行くことができました。
空中迷路のようなこの建物、空間を縦に使ったおとぎ話に出てきそうですね!
3. 生徒の感想
果たして、バーチャル空間(VR)内で、彫刻を対象にして創造することは、生徒にとってどんな体験だったのでしょうか。参加した生徒から届いた感想を見ていきましょう。
4. 終わりに
今回のワークショップでは、生徒自身が主体的に楽しみながら、それぞれ独自に建築物を作成していきました。それだけではなく、生徒同士でコミュニケーションをとり、インタラクティブに制作しており、VR空間内で他人と協力しながら作品・建築物を作ることへの可能性を感じました。
角川ドワンゴ学園では、これからもVRやさまざまなテクノロジーを使ったワークショップを開催予定です。注目が集まる「VR / メタバース」空間でどんな遊び、学びがつくれるか。これからも情報発信いたしますので、ぜひご覧ください!