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世界をより良く変えるためのデザインの授業 with FabCafe
今回のnoteではFabCafe /ロフトワーク様に実施いただいたワークショップ「デザインってなんだろう?」についてご紹介していこうと思います。
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「デザインとは、単なる視覚や感覚のことではない。 デザインとは、どう機能するかだ。」 -故 スティーブ・ジョブス Apple創業者
一般的に「デザイン」とは、創造のためのビジョンやプランを生み出すプロセスだと言えます。 私たちが選ぶ洋服や、学校の友達とつながる最先端技術など、日々の生活の中でもデザインの創造物を間近に見ることができます。
しかし、デザインとは、ただ単にきれいなもの、かっこいいものをつくればいいというものではありません。サステナブルデザイン、ファッションデザイン、車のデザイン、プロダクトデザイン、ゲームデザイン、システムデザインなどは「アート」とも言えるかもしれません。
けれどデザインは本当に「アート」なのでしょうか? そもそもデザイナーはどのように「デザイン」するのでしょうか? 世界をより良く変えるために、デザインはどのようなツールやフレームワークを提供できるのでしょうか?
生徒達へのよびかけは、このようなリード文で始まりました。
「デザイン」という言葉の定義は近年大きな広がりをみせている中で、今回は様々な分野で活躍する経験豊富なデザイナーにその仕事について直接お話を伺い、実際のデザイン思考ツールを使って、生徒達自身が気になる課題にどう取り組むかについてブレインストーミングを行いました。
どんなワークショップだったのか
ゲストの講義を中心に、進行はzoomとmiroを行き来しながら行われました。
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STEP 1:チームキャンヴァス&5W1Hワーク
チーム単位でTeam Canvasのフレームワークを取り入れたグループワークに挑戦。5W1Hというワークでは一人一人が自分が抱く社会の課題を書き出しました。
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STEP 2:ゲスト講義
今回はイギリス、アメリカ、日本のタイムゾーンを跨いで、3名の特別ゲスト講師にお越し頂き、ご自身の活動紹介とそれぞれが考える「デザイン」についてお話いただきました。質疑応答でも様々な視点からの質問が飛び交い「デザイン」に対する認識がみんなの中で拡張していく様子が伺えました。
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STEP 3:アイディエーション
ゲストのお話を受け、再びの個人ワークでは、アイディエーションにチャレンジ。生徒達には「とにかく量を出そう!」と呼びかけました。
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STEP 4:発表!
最終発表ではグループごとにお互いのアイディエーションを共有してもらい、フィードバックをし合い記念撮影!4時間半のプログラムのエンディングとなりました。
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一貫したデザイン・ランゲージ
今回、生徒達へのプログラム告知のキービジュアルやワークショップのバナーを手がけてくれたのはyagi wataruさん。告知資料、zoomの背景、miroデザインなどに散りばめられた、イラストレーションやフォントが与えるプログラムの「イメージ」には一貫性があり、自ずとその場の空気やランゲージに影響を与えていました。
生徒からの感想
デザインは紙面や映像などに限られていると思っていたけれど、もっと自由な視点で考えることが大事だと思いました。
人間だけでなく全ての生き物に共感し、気持ちを考えてデザインすることの大切さ。
国際的に活動されているデザイナーの方々の話を聞けて、あまり目を向けていなかった海外留学や進学に少し興味が湧きました。また、コミュニケーションが苦手でグループワークに不安を感じていたのですが今回のプログラムに参加したことで勝手がわかって前進できたと思います。
デザインと一括りに言っても、本当に色んな形があるんだなと思えた。
「デザイン」ってなんだろう?
それぞれの人が自分視点でその意味を定義できる今、学びのデザインを考えていく上でも、ますます分野横断的なインプットとアクティビティを取り入れ、抽象と具体を行き来しながら思考を巡らせることが、クリエイティビティを鍛えるひとつの糸口なのかもしれません。