僕の中での夢の国。

夢の国といえば、ディズニーランドと答える人が多いだろう。
しかし、私の場合は違う。
私の中で、夢の国は国営ひたち海浜公園だ。

国営ひたち海浜公園とは、茨城県ひたちなか市にある国営の公園で年間来園数は200万を超え、350haもの広さを誇る。これは東京ドームの約74倍、ディズニーランドの7倍にもなる。
この来場数は、春のネモフィラ、秋のコキアといった観光名所があるのはもちろんだが、夏にはフェスが開催されるからだ。

この開催されているフェスが、私がこの場所を夢の国と謳う要因である。
そのフェスこそが、ROCK IN JAPANだ。

ROCK IN JAPAN(以下ロッキン)とは、2000年より毎年8月に開催されている日本最大級のフェスである。現在は4日で約200組のアーティストが参加し、来場者は25万人を越える。
そんな大規模のフェスこそが、夢の国なのだ。

フェス当日は、入り口のゲートでチケット確認を行い、入場する。これはディズニーと同じだと思う。
そのゲートを潜った先の世界が、もう現実とは別世界なのだ。
至るところで音楽が流れ、ノッていたり、ゆっり聴いていたりする人がいる。一方で屋台が一面に並んでおり、美味しそうなご飯を食べて、お酒を飲んでいる人がいる。中には仲間でわいわいしている人もいれば、カップルで仲睦まじい様子もみられる。
楽しみ方は自由で一人ひとり違った楽しみ方をしている。何より最初に述べた音楽が至るところで演奏されているところが何よりも現実を引き離している。
音楽を聴くことは、日常生活でも良くあることでスマートフォンで聴くのもあれば、テレビやネットで音楽が流れることは少なくない。しかし、生の演奏があらゆる場面で聴くことができることは、日常生活においては少ない。
音楽は、思っているよりも日常に溢れていて日々の生活を彩っている。この曲を聴けば、あの場面を思い出すなんていうエピソードは誰しも持っているであろう。特に青春時代に聴いていた音楽はより、そのエピソードは濃いものになっているはずだ。
そんな音楽を、生で聴ける。それがフェスの最大の魅力なのだ。

何せ、200組ものアーティストが参加しており自分が知っている音楽は必ずある。
それが多い、少ないはあるにせよ必ずグッと来る音楽がそこにはあるのだ。

そういう思い出に浸るのも良し、
最近気になる音楽をみてみるのも良し、
誘われてたまたまみるのも良し、
色んな選択肢で音楽に触れることができる。

そんな空間が1日中続いていて、きっと日常と引き離してくれる特別な時間になるだろう。
私はこの魔法にどっぷり嵌まり、この場所に初めて行ってから早7年。毎年、必ず訪れている。

「パリピの集まりでしょう。」
「音楽に詳しくないし。」
と思うかもしれない。でも人見知りである私も気軽に楽しめたし、(何より1人でも楽しい)バンドを知らなくても何も問題ない(Perfume、星野源、ゆずなどテレビでよくみるアーティストも出ている)。

確かに、場所は近いとは言えないし暑いし人は多いしどんな感じかわからなくて怖い。と感じる人もいるでしょう。
でも、一歩その世界踏み出したらきっとあなたは次の一歩を踏み出しているでしょう。

それに楽しみは、音楽だけではない。
ご飯も、お酒も、遊びも色んな楽しみがある。
私は音楽が大好きで、色んなアーティストのライブをみるのが好きだ。
でも、それだけでなく何よりもみんなが楽しそうに笑顔でいられるあの空間、雰囲気が好きなのだ。

これからフェスシーズンが始まる。
もし、少しでも気になるのであれば是非夏の予定にフェスを加えてみてほしい。

そんな人が増え、フェスの魅力を知ってもらえるようなことが増える。
そして私の文字で、色んな人が色んなフェスに参加するようになる。
これが私の夢である。

フェスの写真を撮り、雰囲気を伝えて文字にしていこうと思う。
今回載せたのはスマートフォンやアプリで気軽に綺麗な写真が撮れる世の中で、敢えて現像するまでどんな写真かわからない不便なインスタントカメラの写ルンですで撮影した写真たち。
私の青春時代にはスマートフォンなんてなく、この写ルンですが当たり前だった。
今では簡単には撮り直せて、何枚でも撮れるけどこういった不便さも魅力の1つなんじゃないかなって思っている。
こういった面倒くささも、悪くないだろう。

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