見出し画像

#4 歴史分析(24.06.20)

こんにちは!那須塩原市企画政策課のみっちーです。
2度目の登場ですが、まだまだnoteに慣れず、投稿まで約1か月経過してしまいました、、、

前回は「#3 地理構造分析(24.05.28)」の投稿をしましたが、今回は4回目のミーティングのレポートをします!
(↓もしよろしければ#3もご覧ください)

#4 歴史分析では、あらためて那須塩原市の歴史を深堀してみよう!ということで、那須野が原博物館の学芸員・坂本さんと一緒に歴史分析をしました。私たちが歴史を理解し、現在と比較することが今後のブランディングの大きな肝になると考えています。

・目的:那須塩原市の歴史の事実を再認識し、現在との共通点・交差点を見つけ、今後の目指す方向を探る
・手段:歴史分析
・方法:那須野が原博物館で収集した情報(歴史マップ)をもとに議論する

ということで、今回もレポートしていきます!


歴史マップについて

まず、今回使用した「歴史マップ」について解説します。
このマップは、上半分がの動き、下半分が自然の動き、そして左から右にかけて過去から未来への動きとなっています。中央に近いほど、より那須塩原市に関係のある情報になっています。
(文字が小さくてすみません、、)

那須野が原博物館の情報をもとにした「歴史マップ」

①みんなの共有物~入会地~

キーワード1つ目は「入会地」。入会地って知っていますか?
わたしはお恥ずかしながら初めて聞きました。(授業で習うらしいです)
学芸員・坂本さんによると、入会地とは簡単に言うと「共有の原っぱ」のことで、 その原っぱ周辺の村人たちが共同で使う土地のことだそうです。例えば、建物を建てるときに使う茅(かや)や、牛や馬の飼料を収穫するため、野火(のび)などをしながら原っぱをみんなで維持・管理していたそうです。

むかしの那須塩原市には、東原と西原(現・西那須野)という2つの大きな原っぱが存在していたそうです。原っぱは土壌の性質上、水がしみこんでしまい稲作に不向きであるため、入会地として使用されていたようです。

いろんな文化・考え方を持つ人間が土地を共有してたたき合う、ひとつの境界物になるものが昔からあった、ということに面白さを感じました。

なんにもないように見える土地でもポテンシャルがあり、文化の合流点として豊かになってきたという歴史に気づきました。

②出入り自由

その後、入会地を含め、開拓されていくわけですが、その開拓の役割を担っていたのは、意外にも那須塩原の外からきた人だった、という歴史もわかりました。

「開拓の地」ときくと、そこに住んでいた人たちだけで土地を切り開いてきたイメージをしてしまいますが、開拓を先導していたのは日光市出身の印南文作、鹿児島県出身の三島通庸や松方正義、山口県出身の山縣有朋など、市外出身の方々でした。
むしろ、このような那須塩原市出身ではない人たちがいなければ那須塩原市は発展してこなかったかもしれません。

那須塩原市以外の人が那須塩原市の開拓を先導してきたという歴史というのは、現在にも当てはまるのではないかと考えました。
例えば、移住したいなと思っている人が気軽にきて、やってみたいこと・新しいことに挑戦する。そして、その人たちが那須塩原市の文化の先駆けとなっていく。
この動きが、那須塩原市"らしさ"のひとつであることが分かりました。

このような「来るもの拒まず」の精神がある一方で、「出るもの追わず」の精神も同時に持っていたように思います。

③真っ白いキャンバス

①②の話をふまえて、那須塩原市って真っ白いキャンバスみたいだよね、という意見が出ました。いっけんマイナスな感じもしますが、「色がない」ということが、ある意味、那須塩原市の特色=那須塩原"らしさ"なのではないかと考えました。

地元の人が地元にこだわりすぎていない雰囲気がある。だから外から来た人も住んでみようって気持ちになる。
現に移住者の方から、いわゆる「田舎の人間関係」が意外とないよね、と言われます。近所の人の距離感が近すぎるとか。そういうウェッティーな人間関係が嫌で都会に行く若者が多い時代ですが、那須塩原市にはそれがないことが多いということに気づきました。

そういう人間関係って全国で見ても東京くらいじゃない?
那須塩原市の類似都市ってもしかして東京なんじゃない??
とテンションがあがるプロジェクトメンバーでした。

振り返り

歴史を深堀することで、那須塩原市"らしさ"に気づけました。
色がなくて、みんなが自由にかかわれるまち。
この特色をどう生かしていくか、このプロジェクトをとおして、みんなで考えていきましょう!

次回に向けて

次回は、待ちに待ったインタビューです!
ゲストに室越 礼一さんをお迎えし、那須塩原市について幅広くお話をお伺いします!

目的

室越さん自身を深堀し、今後のブランディングに必要な要素を見つける。また、現在までの分析や議論の内容とのすり合わせをおこなう。

アジェンダ

  • 室越さんを深堀する(歴史・生活・将来・想い・・・)

宿題

  • 室越さんについてデスクリサーチを行う。

  • 引き続き、#1~#4の分析や議論をもとに、国内外の類似都市・競合都市についてのデスクリサーチを進めておく。


以上#4でした!
歴史の勉強が苦手なので、頭をフル回転させた1日でした。。。
けど、地元の歴史を知るって楽しい!(ポジティブ)
では、また!


那須塩原ブランドニットプロジェクトに関するご意見やご感想、お問い合わせなどございましたら、以下のフォームにてよろしくお願いいたします。