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伝説の存在しないフェス「無いフェス」は本当に伝説的なフェスだった
2024年7月21日。
愛知県みよし市の市街地から少し外れた山間。
この場所で伝説のフェスが行われました。
その名も「無いフェス」。
そしてこの伝説の無いフェスに私は演者としてトップバッターで出演しました。
そもそも参加自体が初めてだったこの無いフェス。
これまではセッション形式で配信で開催していたそうですが、初めて実体化した伝説の無いフェスは本当に伝説的なフェスでした。
無いフェスの成り立ちと出演の経緯
そもそも無いフェスって何なのか。
何が無いのか。
と疑問に思った方もいると思いますが、無いフェスというのは去年までは配信で行っていたフェスで、実体化したものではありませんでした。
そとそも無いフェスというのは、イベントバー・エデン名古屋の元店長、塩さんの熱い想いによって始まったイベント。
この時の想いについては塩さん本人がnoteに記しています。
まだエデン名古屋の店長になる前の話です。
そんなこんなで、配信で始まった無いフェス。
去年まで私は存在も知りませんでした(SNSで見かけたかもしれないけど気づかないぐらいでした)。
しかし今年は気合いの入り方が違って、今年の4月には無いフェスについての説明の投稿が私の目に飛び込んできました。
何これ!楽しそう!行きたい!出たい!
そう思いつつも、エデン名古屋の常連なわけではない微妙な立ち位置の自分が出て大丈夫なのか?
そもそも楽曲自体には自信があってもガチガチで音楽活動してるわけじゃないし歌は音域狭いしアレンジは適当だし。
こんな自分が出るのはなー、と思いつつ、とりあえず参加だけしてみることに。
結局、グループチャットに「やりたい気はあるけどー」みたいな投稿の下書き状態で送信できずにいる中、あることを思います。
エデン名古屋の新店長、たけのこさんはコブクロ大好きで昔の曲も全部知っている。
たけのこさんとコブクロやったら、結構なクオリティになるのでは?と。
そこでたけのこさんに出演を打診。
受けてもらい、無いフェスへの出演が決まりました。
当初は自由時間で歌うぐらいでいいのではと思っていたのですが、無いフェスの盛り上がりぶり、たけのこさんの本気ぶりを見るうちにこれはガチのステージで出ようと決断。
せっかくの機会なのでがっつりやることに決めました。
ゆるめに参加していたバンドサークル、アコギサークルがなくなりステージで音楽をする機会を3年間失っていた自分。
いつの日かガチガチな人を恐れて自分の演奏を聴かせることに怖さまでありました。
そんな自分にとっていい機会になるかもしれない、と演者としての出演を決めた無いフェス。
これがまさか、こんなことになるとは…笑
あれ、ガチのフェスじゃね?
無いフェスは基本的にお客さんを含めオープンチャットを連絡手段として連絡が行きます。
その後もオープンチャットに続々と参加者が増えて気づけば70人以上になっていました。
そんななか発表されたタイムテーブル。
我らがタケナカ(というグループ名でやりました)の出番はトップバッター!
11時半~
11時半!!!???
そう、それだけ出演希望の方もたくさんいたのです。
鼻の持病と喉の弱さ、そした酒焼けで基本的に午前中は喉が死んでいる私。
これは当日は気を使うぞーと一層気が引き締まりました。
そんなこんなで話が進んでいく無いフェス。
あるときは音響について。あるときは照明について。
正直最近アコースティックしかやってないし作曲もライブもゆるゆるしかやってこなかった自分にとっては何のこっちゃわかんなかったのですが、みんなの要望や協力でどんどん無いフェスが本格的な音楽イベントに成長していきました。
タイムテーブル発表時にはホームページも公開。
グッズも販売。
ってこれ下手なフェスよりフェスじゃねえか!!ってなりました笑
ホームページは開催直前まで進化を続けましたが、本当にすごいんですよ!
これ見てるだけでテンション上がりますよね!
フードの出店もいくつか決まり、いよいよガチのフェス感が漂ってきました。
あれ、いよいよガチのフェスじゃね?
気軽に参加表明したタケナカですが、このすごいイベントを成功させるために、トップバッターとして下手なパフォーマンスはできない、と気が引き締まる思いでした。
結局当日の参加アンケートは70人超え。
もはやわけがわからないレベルですが、こんな機会普通に生きてたら絶対ないと思うので、本当に楽しみでした。
無いフェス開幕!
そんなこんなで当日を迎えた無いフェス。
この日の最高気温は37℃予想ということで、また1つ暑さという大きな敵がやってきましたが、そんな暑さへの憂鬱より会場を見たときの興奮の方が凄かったですね。
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塩さんの顔ハメパネルまである!
普段こういうの、自分が入って撮ることはしない人ですがこの日だけは入っちゃいました!
前夜祭に行けなかったのでステージで確認できるのは本番直前のリハのみ。
まあアコースティックだし大丈夫やろと思いながらステージの下見に行くと、ちょうどもちもちこんちさんのオープニングアクト的なステージが始まりました。
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ちなみにこれがステージです。
いや、これはもうライブハウスですよね。
高まります!!
本番前にも貴重な体験
ステージを見て、こんちさんの演奏を聴いて高まったところで、近くの公園まで発声練習へ。
今回のステージの最大の懸念は、午前中だから声が出るかということ。
普段午前中はめちゃめちゃ声の出が悪いのですが、今回は11時半に照準を合わせるべく、今年初めて土曜夜にお酒を飲まず、朝は6時に起床。
そして発声練習もこのタイミングできっちり行いました。
公園で声出してみた結果。
朝からめっちゃ声出るーー!!
本番に向けてまずは快調な滑り出しを見せました。
公園での発声はたけのこさん、2番目で出演するまつりさんもそれぞれ離れた位置で行っていたのですが、まつりさんの発声という名のギター弾き語りがもう路上ライブしてる人のそれすぎて…!
遠くから聴こえてくる演奏が良すぎて、多分自分が通りがかりでも近づいてくだろうなという感じでした。
というわけで近づいて聴き入っていたら、何か一緒に歌います?とまさかのセッションのお誘い。
恐縮ながらコブクロの「風」をハモらせていただきました。
実はコブクロの風って自分が中学の時にギターを始めたときに最初に練習した楽曲なんですよね。
ギターは持ってきてなかったので、まつりさんのギターでハモリ。
自分のルーツを他の人のギターで合わせる!なんだか不思議な気分でした!
というわけで思いがけず豪華な発声練習ができた公演前。
アーティスト同士のこういった交流もフェスの醍醐味ですね!(ってプロみたいなことを言うな)
リハでハプニング
そしていよいよステージリハ。
マイクの高さも容易に調整できそうなので、ラストの轍では立って練習できるっぽい!
準備は万端!
とりあえず声出しがてら本番でやらない風見鶏をワンコーラス歌いました。
そして1曲目の夢唄もワンコーラスバッチリ!
最後にスタンディングで轍の練習!
Aメロだけやって準備完了!
と思いきや、何とたけのこさんの歌い出しのタイミングが合わない…
練習では散々合ってたので合わなくなり、自分が見本を見せるというまさかの展開…笑
その後たけのこさんバージョンでしっかり合わせられて、何とか事なきを得ました。
リハでやっといて良かったー笑
ちなみに本番はバシバシに決まった熱めのMCで行きましたが、リハはMCというか、ちょっと喋る時はいつものツッコミどころが多いふわっとした感じになったので、各方面からツッコまれまくりでした笑
いよいよ本番
塩さんの開会宣言!
「熱狂はトラブルを生みます」という名言も飛び出し、いよいよ無いフェスがスタートしました!
1曲目に披露したのはコブクロのインディーズ時代の楽曲「夢唄」。
メジャーデビュー後もライブで披露されることはあるのですが、音源化されているのはライブ盤のみ。
原曲はインディーズ時代のアルバムでしか買えない隠れた名曲です。
今回は20年以上前にライブで、バックバンドなし、2人だけで披露されたバージョンをカバーしました。
ということで最初はアカペラスタート。
初めの音を全く出さずに演奏を始めるなかなか攻めた入りでしたが、バッチリでした!
たけのこさんも何気に音感すごいですよね。
MCでも言いましたが、
改札抜ければ そこにはレールのないでこぼこ道
この部分の歌詞が無いフェスやなーって感じでピッタリですよね。
1曲目はさすがに緊張するかなと思ったんですけど、不思議とほとんど緊張せず、たくさんのお客さんの前で演奏する喜びを感じながら演奏することができました。
発声もしっかりしてたので午前中にも関わらず喉が絶好調。
夜に話した時に、めっちゃ声出てたね、って言われるぐらいでした!
この曲が有名だったら、ラスサビの歌詞の
夢を叶えるいちばんの方法 君に教えよう
という歌詞を
無いフェス催す~
とかに変えたかった笑
ちなみにラスサビでは普通にコードミスりましたが、お気づきいただけたでしょうか?
ここでも動じなかったのが成長ということで…笑
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そしてMC。
つかみの「無いフェス盛り上がってますかー」の反応がよすぎて、MCも順調に進みました。
DOORの紹介で今年岡林打たんからなーって声が出たのは予想外でしたが(確かに1割台だけど笑)
適度に緩まりつつ、DOORへ繋ぎました。
2曲目のDOORはDOOR ~The knock again~というベストに収録されているバージョン。
この曲ももともとインディーズ時代の曲なんですが、シングルバージョン、ベストバージョンとどんどん進化を遂げて、めちゃかっこよくなってるんですよねー。
もともとたけのこさんの十八番だったこの曲を満を持して披露させてもらいました。
自分はサポート役でしたがめちゃめちゃ熱のこもった演奏ができたと思います。
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DOORのあとはあっさり盛り上げてラストに入るつもりでしたが…
たけのこさんタンバリン持つの忘れたり持ってきたけどリズムよくわからなかったりとちょいとグダグダに…笑
自分がギター叩きながら喋るの厳しかったから無茶振りしすぎました…
でもこの日の自分は冷静で、グダグダになってもしっかりMCで盛り上げて曲に入れました。
この日の自分最高すぎる。
ラストの轍。
この曲もDOORと同じくインディーズ時代からの楽曲で、シングル、ベストと進化しています。
今回演奏したのはベストバージョンの轍-Street stroke-。
2番の崩し方とかがカッコイイんですよね。
そしてアウトロが長くかっこよくなってます。
轍はスタンディングで演奏することにしましたが、これがマジでして良かったです。
前日にストラップつけたので、ほぼぶっつけのスタンディング演奏だったんですけど、楽しい楽しい。
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気合いも入るし、かなり熱量の入ったパフォーマンスができたんじゃないかな。
まだ3曲目の一部の動画しか見てない(SNSで上げてくださってた方のやつ)けど、3曲やった中でいちばん早くフルで見たいやつです。
自分でも雑でいいから撮影しとけば良かったなー。
そんなこんなで終演。
ここまで、出し切れたライブは人生で1度もなかった。
良かったよーという声に対して自信を持ってありがとうございます!と答えられたライブは1度もなかった。
これまでも身内向けの緩いライブしか出たことなかったけど、間違いなく、断トツで自分の人生史上最高のライブができたと思います。
技術的にはほかの出演者たちに遠く及ばないけど、パッションだけは誰にも負けないライブをしたいと思って、その通りのライブができました。
たけのこさんも魂の歌唱ありがとう!
めちゃめちゃカッコよかったです!
暑すぎるけどフードが美味い!
自分の出番も終わり、あとはフェスをエンジョイするだけ!!!
何組か演奏を聴いてからフードエリアに移動しましたが、フードの充実ぶりには驚かされました。
カレーの出店は事前にわかっていましたが、それに加えて豚の丸焼きやらスパイシーチキンやらサザエやらもう訳分からん!!
おまけにビールサーバーまであって、こんなんお酒進むやんという感じです。
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ただこの暑さ。
酒を飲むにはなかなかきつい暑さで、ポカリ飲みまくってもなかなかきつかったですねー。
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そんなこんなで酒と暑さでダラダラしてしまい、もう少しライブも見たかったのですが半分ぐらいしか見れず…
まあ外での会話も楽しかったし、酒に食事に楽園でしかなかったから(暑さは地獄だけど)後悔はないですけど、体が2つあれば良かったなーと思いました。
まあこう思うのもフェスの醍醐味ですね!
燻製もめちゃ食べたかったんですが、タイミングが合わず1回売り切れからのまた売ってるときにはもうダラダラモードになってあまり食べれず、ささみをむさぼるのみでした…
もう酒飲むのもきつくなってきた時間帯だったので酒と合わせられなかった…
キャンプサイトでは気づけばsoulmatesさんに囲まれていました。
soulmatesさんは自分がu-geneという社会人バンドサークルに入ってたときに少しだけ絡みがあって、最初に名前を見た時も、あ!ソウルメイツだ!って思ったんですけど、さすがに知り合いはいませんでした笑
それでもみんな仲良さそうで、面白い人も多くて楽しかったですねー。
バラエティ溢れるアツい出演者たち
時間が前後しますが次は自分以外の出演者について。
前述の通り、見たい気持ちはありつつご飯もーとなり半分ぐらいしか見られなかったので、今回特定の演者に対しての詳細な感想は控えさせていただきます。
できれば全員見て全員書きたかったので…。
とか言いつつ音楽の感想を言葉にするのは割と苦手なので、どっちにしても陳腐な文章になりますが笑
見られたアーティストは半分程度でしたが、本当にバラエティ溢れる出演者で、アコースティックから民族音楽、ピアノ、DJ、ロックバンドまでさまざまでした。
しかも1組1組のクオリティが高いんですよ。
多彩なジャンルをハイクオリティで楽しめる!こんなフェス最高じゃないですか?
正直この日聴いた曲で、知ってる曲はほとんどなかったんですけど、それでもつい乗ってしまうようなアツい音楽が常に奏でられていました。
やっぱバンドもやりてえなー。
と丸5年エレキギター触っていない自分は思いました。
最後の2組は塩さんがメンバーに入っているバンドが続きましたが、決して主催者が参加しているバンドだからこの順番になったというよりは、本当に最後を飾るに相応しかったと心の底から思います。
普通にプロの演奏聴いてるみたいですよね。
いや、もうこれはほかの出演者も含めて、プロアーティストのライブ来てるみたいで、本当に上質な音楽を全身で浴びることができて幸せでした。
こんな豪華な演者と同じステージに立てたこと、本当に貴重な経験だったなーと改めて思いました。
音楽を本気でやってる人はカッコイイですね。
自分ももっともっと本気でやろう。
そして終演
楽しかった1日も終わり、すっかり日も暮れて終演の時間を迎えました。
トリのvital plateauのアンコールが終わり、拍手喝采の中、塩さんの最後の「終わったぁぁ」という安堵の言葉で、このフェスが開催されたことが当たり前じゃないことだというのを改めて実感。
塩さんはじめ、さまざまな人の協力があって奇跡のような1日がここに生まれたんだと感じました。
自分は出演して飯食って音楽聴いただけで、何一つ運営には力添えできなかったけど、せめて準備してくれた人のおかげて最高に楽しかったーーーという言葉を贈りたいです。
自分史上最高を出せたわけ
自分の話に戻りますが、今回自分が圧倒的自分史上最高のパフォーマンスを見せられたのにはいくつか理由があったと思います。
緊張もほとんどなく、熱さの中にも冷静さを保つ一種のゾーンのようなものに入ってました。
これまでの自分は頭の中ではアツいライブがイメージできていても、いざ本番になると恥じらいがあって、パフォーマンスも控えめになるし、MCでは言葉も出てこなくてグダグダになるし、身内の緩いライブだからそれでも全然いいけど、自分的に満足の行くものは全く出せていませんでした。
だけど今回、まず違ったのが隣にたけのこさんがいたこと。
たけのこさんって絶対後ろ向きなこと言わないんですよ。
当初は自分も不安みたいなことをよく口にしてたんですけど、たけのこさんからはやってやるぞーみたいな言葉ばかりが出てきて、自分もだいたいそういうことしか言わなくなってきたし、成功のイメージしか持てなくなってきたんですよね。
そういう意味でもだし、歌練もめちゃめちゃしてくるし、こっちもそれに応えなきゃという気持ちにもなりました。
MCもメモ置いたりして準備したからこそ上手くいったと思うけど、そもそもそういう気持ちにさせてもらえたことが大きかった。
そもそもトップバッターってなかなか人が集まらないことが多いし、自分だけだったら絶対こんなに見に来てくれる人はいなかったと思うので、そういう意味でもたけのこさんの存在は大きかったです。
歌もクオリティが高くて、自信を持ってステージに立てた一因になりました。
そしてもうひとつ、自身としては最近通うようになったストリートピアノが自分の舞台度胸を変えてくれたと思います。
最初はミスするのを恐れて、上手い人と比べられるのが嫌でなかなか積極的に弾けなかったストリートピアノですが、今ではどこでも弾けるようになりました。
特に大きかったのが5月に行った東京都庁のストリートピアノ。
都庁のピアノはしっかり管理されていて、時間も計られているほど。
それもあってか1人1人が発表会みたいな感じで弾いててとてもハードルが高く、自分は弾く気がありませんでした。
でもせっかくだからと意を決して弾いて、手足ブルブルになりながら弾いた、あの経験をしてから、どこでストリートピアノを弾いてもほとんど緊張しなくなりました。
それが今回の無いフェスのライブにも生きた気がします。
ただでさえ3年ぶりぐらいのライブだし、結構本格的だし、絶対もっと緊張すると思ってました。
でもたけのこさんの存在もそうだし、ストリートピアノで舞台度胸をつけたのがこの日平常心で、むしろそれ以上のテンション感でライブができた要因だと思います。
一つ一つの経験が無駄じゃないんだなと気づかされました。
もう歌のテストで最低点を取った中1の頃の自分はいません。
コブクロをやったとはいえ、ロックバンドのライブに行くのも好きな自分にとって、アツく観客を湧かせる演奏をしたいと昔からずっと思っていて、そんな夢を叶えられた気がします。
30を超えてお金もなく大切な人もいない空っぽの自分で、趣味ぐらいしか輝けるものがない中、この時間だけは自分が輝いていたなと心から思える時間でした。
動画見るのがめちゃ楽しみだ!
人生の転機にもなり得るイベント
無いフェスはもちろんライブハウスとかでバリバリライブやっている人にとってもすごくいいイベントだと思います。
実際、ソウルメイツの方々もめちゃめちゃ楽しんでました。
ただ、普段ライブに出たことのないような出演者にとって、無いフェスは人生の転機にもなるような存在だったのではないかなと思います。
自分はまあ転機とまでは行かなくても本当に特別な思い出になったし、さっき書いたようにアツいライブをするのが夢だったので、夢が叶ったような気分です。
そして、自分の出番の次のまつりさんはyoutubeで弾き語り動画を上げているものの、人前でライブをするのは初めてだったそう。
多分、なかなかライブというものに一歩踏み出すのはきっかけがないと難しいと思うんですけど、そんなときにこの無いフェスという存在は大きかったのではないでしょうか。
実際まつりさんはいろんなところで歌っても通用するというか、ファンもたくさんできるような才能もあると思うし、自分の歌が動画だけでなく、ライブでも通用するということが知れたというのは、今後の音楽人生の転機になったんじゃないかなと勝手に思っています。
そういう趣旨でやっているイベントではないですが、実家というアットホーム感がありながら何十人もの前で演奏できるという特異なイベントなので、今後も出演者の転機になるようなイベントになるのでは?と思います。
これは勝手に思ってるだけの考察記事みたいなやつでした笑
感謝とお詫び
改めて、こんな最高の思い出をくれた無いフェスを作り上げてくれた皆さんに感謝したいです。
主催の塩さん!もちろん塩さんだけの力で開催できたわけじゃないけど、これだけの人を動かしたのは塩さんの人望があってこそ。
主催も準備もして演者としても盛り上げる、カッコよすぎる!!
本当にありがとうございました。
ほかの準備や進行してくださった方も、全員の名前は覚えてなくて(名前だけわかってて顔一致してない人もいて)申し訳ないのですが、当日の照明はじめ準備段階からすごく活躍されてたしばたさん、素敵なホームページを作ってくださったさとほさん、当日のPAのEQさん、当日無限に送迎していたたなべさん、そもそも家を貸してくださっている塩さんの親御さんなどなど、自分の把握してるだけでもたくさんの方々のおかげで開催されたイベントなんだなーと思います。
本当にありがとうございました。
一方で自分は出演する以外に何も手伝ったり、協力できなくて申し訳ない気持ちもあります。
特に片付けのときは何もせずひとりだけ突っ立ってる状態になってしまい申し訳ないなー。
今回は初めで分からないことが多かったけど、もし次があれば今度は絶対に何か支援しようと思います。
あと、車で来てお酒を我慢するという選択ができなかったゆえに、1人泊まる感じになって周りにいろいろ気を遣わせてしまったのも申し訳なかったです。
個人的にも祭りのあとみたいな感じでなんか沈んじゃって…
そのうえ虫が嫌いなので、塩さんの実家で泊めさせていただくとか言いながら結局逃亡して車で寝て、しかも寝れないので早朝に出発とめちゃ失礼なことをしてしまいました。
これもすごく申し訳なかったです。
お詫びもしましたが、いちばんは感謝の気持ちをいろんな方に伝えたいです。
伝説のフェスだった
伝説の存在しないフェス。無いフェス。
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これが実体化した記念すべき回に参加した私ですが、参加してみた結果、やっぱり伝説のフェスだと感じました。
実家でこの規模のフェス、できないですよ普通。
できたとしても大富豪の庭とか?
でも大富豪はここまで努力してステージを創り上げたりしないですからね。多分。
手作りだから素晴らしいんじゃなくて、手作りということを考慮しなくても素晴らしいフェスなんです。
それなのに手作りだからもう意味がわからないんです。
こんな猛暑の中でも誰も倒れたりすることなく、最後まで平和に楽しく完遂した無いフェス。
伝説の瞬間を目の当たりにしたような気がします。
そしてその伝説の一歩を踏み出すメンバーに加われてとても光栄です。
回りくどいこと書いたけど、
めっちゃ楽しかった!!!!!!!
ありがとう!!!!!