クリニックの訪問看護事業を訪問看護ステーションに④(みなし訪問看護を行う診療所・クリニックのキーマン)
2018年にクリニックに入職し、2020年6月にクリニックの「みなしの訪問看護」から、訪問看護ステーションを設立しました。(資金工面は院長)
今回は、クリニックにおける「外来看護」と「みなし訪問看護」についてのお話です。
クリニックは、月〜土曜日の9−19時が診療時間。外来看護師が2名、訪問看護師が2名という体制です。
1、外来看護の役割
2、みなし訪問看護の役割
3、外来看護師と訪問看護師という分断
4、「みなし訪問看護」を行う診療所・クリニックのキーマン
5、所感
1、外来看護の役割
私の入職したクリニックは、内科・心療内科・膠原病の患者さんに対応しています。また、2019年からは皮膚科も開始されました。
外来看護業務は
採血、点滴、薬剤注射(皮下注射、筋肉注射)、医療材料管理、滅菌物管理が主な業務です。
先生は、午後の時間を使って在宅診療を行っているので、午後の患者さんに必要な物品用意も行います。
2、みなし訪問看護の業務
訪問看護ステーションにおける訪問看護業務と相違ありません。
みなし訪看のメリットとしては、当院医師が主治医の患者さんについては指示がタイムリーで、日常会話の中で患者カンファレンスができること。
また、訪問看護ステーションの常勤換算数は2.5人以上が規定されていますが、「みなし訪問看護」では看護職員の「常勤換算基準」がありません。
デメリットとしては、周囲のケアマネージャーさんに「当院医師が主治医でないと訪問看護を受けられない」と、思われていることです。
訪問診療は2週間に1度です。その間に、訪問看護を実施することにより、主治医はより詳細な患者情報を得ることができます。
また、患者・家族にとっても主治医と訪問看護師が同事業所ということに
「安心する」とお声をいただいていました。
3、外来看護師と訪問看護師という分断
職員によっては、「外来専従が良い」「外来も訪問看護も両方やりたい」と意見が分かれます。本人の「好きなように」働いて頂くためにできるだけ希望の業務に従事していただきました。
ただし、「全ての看護職員が平等に休暇を得る」ためには、全ての看護職員が外来も訪問看護も業務を担う必要がありました。
4、「みなし訪問看護」を行う診療所・クリニックのキーマン
「みなしの訪問看護」を行う診療所、クリニックの看護師は外来業務・訪問看護業務を実施できることが望ましく、(外来時間の間ずっと処置がある訳ではない為)また、両方の業務とマネジメントが出来る人間が必須であると感じていました。
また、外来受付事務の業務内容や、訪問診療・看護事務内容も把握し、適切に人事評価し職員をモチベート出来る人も必要です。
5、所感
私のクリニック業務の2年間は、訪問看護業務に専従したい想いが有るものの、院長の理念や考えを各職員に理解を落とし込む業務や地域の他事業所との連絡調整に時間を要し、職員のマネジメント・モチベート管理への時間は少なかったことが反省点。「そこは院長の業務だろ」との声もありそうですが、院長は診療と経営に集中していくべきだと私は考えていました。
取り留めのないまとめ方で、文章表現が下手くそですが
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回は、「みなし訪問看護」事業所の訪問看護利用者層についてにします。
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