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【読書録】銃・病原菌・鉄(上)(下)ジャレド・ダイアモンド著

人類の長い歴史が大陸ごとに異なるのは、それぞれの大陸に居住した人びとが生まれつき異なっていたからではなく、それぞれの大陸ごとに環境が異なっていたからである。

下巻 エピローグ

と閉めるに足る説明を上下巻にわたって綴ってもらえている本書はピュリッツァー賞、国際コスモス賞、朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位を受賞した2000年出版のものの文庫化されたものです。


2017年に本屋で平積みにされていたのを見つけて購入し、
人生で初めて読了できた世界史の本、ということで大事にしてきました

なんとなくまた読みたくなって、今回の読了となりました。

タイトルについては

さまざまな民族のかかわりあいの成果である人類社会を形成したのは、征服と疫病と殺戮の歴史だからである

上巻 プロローグ

とあるように、人類の歴史に影響を与えたものの象徴を3つ並べたものです

新しい文化がどこかで花開くとして、
花開くにはどういう要素が必要なのか、
その要素は全部がそろっていなければだめなのか、
ある程度そろっていればいいのか。

文字や道具を発明した文化があったとして、
それが広まるにはどういう条件が必要なのか。
どういう地形がいいのか、気候はどうなのか。

などなどいろんな要素を丁寧に説明してくれるので、なんだか大長編です。

丁寧すぎて全然話が進まぬ!と思うかもしれないので
読まれる際は十分に時間を確保してお読みください。
タイパ!コスパ!と言われるかもしれないですが
著者がこの結果にたどり着くまでの調査研究期間と比べたら
読む時間はコスパ最強だと思います。

おしまい

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