Now And Then
“だって、居場所がない人達が集まってきているんやもん“
サークルなんか入らなくていい、いっぱいバイトしてひとりで好きなこといっぱいやるんだ!
大学の入学式の日に、私はそう思っていました。
しかしその想いは、履修登録で打ち破られました。
ぺらぺらの紙に小さい文字で沢山の授業があって、その中から自由に選べるのに私の学部では選べない授業があったり、逆に絶対取らなきゃいけない授業があったり、そもそも履修とか単位とか急に言われてもよくわかんないよ……。
自分の専攻学科にもいわゆるよっとものような人はいたけど、履修登録をがっつり手伝ってもらう勇気は当時の私にはありませんでした。
とりあえず友達を作らないとやばい!と思い、軽音サークルに入ってみたいらしい同じ学科の男の子を誘いました。
彼は私とは別のサークルに入りたくなったみたいで、勧誘をしてくれた先輩と共にどこかへ行ってしまいました。
途方に暮れながらキャンパス内をフラフラしていると、かわいい2人組の先輩に勧誘を受けました。
私はその日、チャットモンチーのバンドTシャツを着ていました。
向こうはそれで話しかけてくれたようでした。
学部と学科を聞かれ、その先輩方と全く同じだったので、これは!と思い、割とやましい気持ちでブースについて行くことにしました。
ブースでの話は長くなりそうだし記憶も曖昧なので割愛しますが、もう一つのキャンパスでチャットモンチーのコピーバンドのステージがあるから、少し遠いけど良かったらみに行くといいよ!みたいなことを言われました。
少し迷ったものの、帰ってもやることがない&当時少し波長が合わない高校の同級生が訳あって居候していたこともあり、あまり家に居たくなかったのでまだあまり慣れていない電車に揺られ、長い長い坂を登りステージへと辿り着きました。
そこでは私を勧誘していた先輩がドラムを叩いていて、お洒落な人がベースを鳴らしていて、サークルの人達が数人で楽しそうに踊っていて、漫画から出てきたかのような赤髪で可愛くてかっこいい太陽のような人がのびのびと歌っていました。
それを見て私は、今のサークルに入ろうと決意しました。
実際入ってみると楽しいことも沢山あったけど、人前で泣いちゃう位嫌なことも沢山ありました。
会長と仲のいい同期の男の子と飲みに行って、辞めようか相談する夜もありました。
やっぱり辞めたい、やっぱり続けたい、を何度も繰り返して、結局サークルには4年間在籍し、かけがえのない時間を過ごせたと思います。
この人達と一緒に生き続けて良かった。
冒頭のセリフは、私が死にそうになった朝に家まで駆けつけてくれた子と長電話をしていて、私のサークルについて話していた時に言っていたことばです。
本当にそうで、辞めちゃったら私にはきっとなーんにもなくなっていたと思います。
出会えて良かった、みんなほんとうにありがとう。
これからもよろしくね◎
早起きは気持ちがいいけどこの時間ぐらいに眠たくなってきちゃうんですよね。
おやすみなさい。
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