オリンパスE-300、E-500、E-620

もともとE-300とE-620を手元に置いていたのですが、出来心でE-500も入手。YouTubeで何かとCCD機に関する動画がおすすめされてきた影響です。

冬空がコダックブルーに最適であること、そして最近の画像処理ソフトのノイズ処理が大幅に進化したことがこれらの機材に向き合い直した主たる理由です。

簡単なテストを実施しました。画像を上げることはしませんが、基本的に初期設定をNaturalー彩度0ーコントラスト0にして、ISO、絞りを揃えて青空を含む景色を撮影し、比較しています。
個体差の可能性も含んでいただき、一旦結果をお知らせします。

【コダックブルー・オリンパスブルー】
E-300=ディープブルー
E-500=よりナチュラルブルー
E-620=E-500とE-300の中間

E-300は比較した他機と比較して露出がかなりアンダーに出る傾向。露出補正なしでもディープブルーの空になります。1/3段アンダーにすれば、記憶色のコダックブルーに。できる限りブルーを出そうという処理を画像処理エンジンがしてくれます。
ただし、実用的には撮影後にソフトで露出を少し上げてあげないといけないでしょうか。必要に応じてノイズ低減を使ってカラーノイズを軽減してあげると良いです。

E-500はE-300に比べて露出は普通(適正)だと思います。ブルーの発色はE-300譲りですが、E-300が油絵的とすればE-500は水彩的。
ただし、露出を1/3〜2/3段アンダーにすればE-300のそれに近づきます。それでも少し水彩的ではありますが。
見方を変えれば、E-500は普通に使えるカメラと言えるでしょう。E-300よりもあっさりしていますが、汎用性は高いと思います。

E-620はLiveMOS機。ただしその発色はE-500とE-300の中間と言えます。この時期のオリンパスはLiveMOSを使いこなせており、オリンパスブルーを生かしつつ汎用性のある絵作りを目指した、そう推測できます。こちらも露出を1/3段アンダーにすればE-300に近づきます。

【解像感】
E-300<E-500<E-620
E-300は多分ローパスの影響が強い、ないしシャープネス中立の場合の先鋭度を抑えた仕様になっているのでしょう。このあたりはプロやセミプロ、ハイアマチュアの層を意識して仕上げたことが推察されます。
E-500は解像度という意味ではE-300に対して一皮剥けた印象です。
E-620は画素数がE-300・E-500の800万画素に対して1200万画素に増えた効果が出ています。

【ノイズ】
この部分は別途厳密に調べるべきだと思います。ただ試し撮りをした印象としては、E-300の暗所でカラーノイズがかなり乗ります。ISOが低くても暗所に出てきます。
E-500の暗所にもノイズが乗る印象でしょうか。もちろん、E-620でもISO1000くらいになるとノイズが気になるかと思います(要検証)。

オリンパスはフィルムの代替としてE-Systemを考えていたと思います。フィルムといえば、ISO(ASA)100〜400が実用範囲。ISO800程度まで耐性があればまずは良し、と考えていたのではないでしょうか。

E-300やE-500の画像についてはISO100でも暗所のノイズが気になることがあるかもしれません。この場合、画像処理ソフトでノイズを除去すれば事足りますが、CCD機の画像を楽しむのであれば、レタッチの段階で暗部を持ち上げることを極力回避し、コントラストの高い形でレタッチをまとめるのが本筋ではないかと思います。LiveMOSになったE-620も含め、フォーサーズ機の生かし方は、ポジフィルム風のパキッとした画像にあると思います。

【使い分け】
ということで今後の使い分けはこんな風になります。

短時間の散歩がてら個性的な写真を撮りたいならばE-300。
日帰り旅行に出かけたいなら、E-620ないしE-500。

ひょっとして作品ネタも仕込むかもしれないなら、E-620。

800万画素であれば、200dpiでプリントするとするとA3サイズにちょうどなり、多少拡大をして適切にレタッチすればA2までは行けると思います。

せっかくですので、晴れた休日にもっと持ち出してあげたいです。

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