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9年ぶりに大好きなバンドが帰ってきた話

2022年10月11日、SOPHIAが復活した。
私の大好きなSOPHIAが9年間の活休を経て、帰ってきた。

noteで私の心が壊れた話とか爪を噛むのを辞めた話とか書いたのだが、その記事の「大阪に行くために頑張った」はSOPHIAの大阪城ホール公演の話だし、爪を噛むのをやめたきっかけはSOPHIAの武道館の復活ライブだ。
そこまで頑張れるSOPHIAの話は書いた方が多分今後の人生のためになると思う。
因みに私は中高、バンギャル全盛期とずっとブログを書いていて、未だに自分で読めるようログを取っている。「高校生の時のブログを読んだら当時行ったSOPHIAのライブの記録があるかも!」って読んだら「充さんかっこよかった」「トモくん可愛い」とか語彙力が赤ちゃんレベルの記録しかなかった。馬鹿か。

私がSOPHIAと出会ったのはMステで「黒いブーツ」を歌っているのを見た時だった。当時Mステは好きな人が出るとか関係なく絶対見ていた。そういう時代だ。
めちゃくちゃにかっこいいボーカルがめちゃくちゃにオシャレな曲を歌っていてビックリした。
当時なのでもう24年くらい前なのだが、小学生の頃から重度の厨二病を拗らせていた私に「黒いブーツ」はめちゃくちゃ刺さった。あと松岡充のかっこよさもめちゃくちゃ刺さった。
少し前に「街」が流行っていたのは知っていた。でも「街」のリリース時私は小学校3年生くらいで曲の良さに気づかないくらいのガキだった。
今地元を離れて生活していてふと「街」を聞くと泣きそうになるくらいではあるのだが、ガキ過ぎて全然曲の良さに気づかず素通りしていた。そんなSOPHIAの「黒いブーツ」は「街」とは全然違うタイプ過ぎてそれにも驚いた。

そこから猛烈にSOPHIAを聞き始めた。
とは言え当時小学生なので、近くのレンタルCDショップに行ってそこにあるだけのSOPHIAのCDを借りてテープに録音して聞いていた。
中学生になって、お小遣いも増えてSOPHIAのCDを買うようになった。SOPHIA以外のCDも買っていたしこれも限度があるのでSOPHIAの CDを持っている人から借りてMDに入れていた。多分私が初めて買ったSOPHIAのCDは「理由なきnewdays」だと思う(記憶があやふや)。充さんがドラマに出ると聞いて毎週楽しみに「人にやさしく」を見ていたし何故か紙にイラスト付きで感想を書いていた。当時から二次創作していて、それも紙に書いていたしつくづく気持ち悪いな……と思ってしまう。
「人にやさしく」の充さんは「太朗ちゃん」という役で、太朗ちゃんは星野真里さんがやっていた女の子が好きな設定で太朗ちゃんがその子に告白してフラれる話は猛烈に心が痛かった。充さんはその後朝ドラにも出ていたが、それは確か主人公と結婚する役であまりに辛くて見られなかった。拗らせすぎている。
充さんは多分「人にやさしく」放送後くらいに黒澤優ちゃんと結婚した。私はその時別時空で黒澤優ちゃんが大好きだったので好きな人と好きな人が結婚したのはめちゃくちゃに嬉しかった。ドラマではフラれる姿を見るのも嫌だったのに自分が好きな女優とマジで結婚するのは嬉しいとか、オタクは本当に都合がいいな。

SOPHIAの何が好きだったかってもう全部と言えば終わってしまう。強いて細かくいうと「曲の幅が凄い」「歌詞のセンスが天才」「松岡充のカリスマ性」だろうか。「黒いブーツ」で好きになったけど、その後に出た「STRAWBERRY & LION」とか「理由なきnewdays」とか「KURUKURU」とか言い始めるとキリがない。全然曲調が違うので新曲が出るたびドキドキしていた。とにかく新しく曲が出るのを楽しみで中学生、高校生の時はずっとSOPHIAを聞いていた。
高校生でマジでメンタルを病んでいた時代はSOPHIAの「ビューティフル」の「死にたくなる程嫌なことなんて一つもないぜだから今日も空っぽで日が暮れる」という歌詞で大号泣した記憶がある。未だに「ビューティフル」は大好きです。
高校になってDVDの時代になって、SOPHIAのPV集を買った。何でそれがめちゃくちゃ欲しかったかって「STRAWBERRY & LION」のPVが放送禁止になったのだ。確か出演していた安達祐実ちゃんの死刑のシーンがアウトだったのだが、その時の充さんが喪服みたいな黒服で本当にかっこよくて大好きだったのにすぐに放送禁止になってテレビで見られなくなってしまった。多分初めてアーティストのPV集を買ったのはSOPHIAだ。
高校生の時初めてSOPHIAのライブに行った。なんでかほぼ記憶にないのはあまりに眩しかったのかなとか思っている。ひまわりを持って行ったのは覚えている。あとSOPHIAの「愛の讃歌」を聞いたことくらいしか本当に覚えてない。なんでだよ。

上京して一人暮らしを始めた心の支えの一つはSOPHIAだった。初めての一人暮らしで寂しさの限界突破をしていた時のSOPHIAは刺さりすぎて聞いてよく泣いていた。好きすぎて苦しいくらいまであったし、人に「SOPHIAが好き」とかもあんまり言わなくなった。自分だけが好きな世界で生きているので十分だった。

そこからしばらくして私はマイナーなビジュアル系にどハマりして、全国追い回すバンギャルになった。その時期くらいから、自分でSOPHIAと距離を取り始めた。というか、全国どこでも行くバンギャルになってSOPHIAを追う余裕が全くなくなってしまった。
「SOPHIAは解散も活動休止もしないから大丈夫、いつか自分が戻るだろう」と過信していた。
新曲とか追えなくなったとはいえ情報だけは入手していた時期、キーボードの都さんがガンになったと聞いた。今は色んな治療法があって、それがあるからこそ今都さんは復帰しているが都さんがガンになったと聞いた時に「都さんいなくなっちゃうのかな」ってマジで思った。都さんがいないSOPHIAはSOPHIAなんだろうかとか考えていた時、SOPHIAから「活動休止」の発表があった。

何にも考えられなかった、あんなに売れているんだしSOPHIAは解散も活休もしないなんて甘えていた自分がすごく恥ずかしくなって、悔しかった。SOPHIAの活動休止は自分で受け止められなさすぎて、活動休止最後のツアーにもライブにも行けなかった。それが9年前の話(年越したから10年前?)、でも私は何年か前から自らSOPHIAから離れていたので実際は12年くらい自分の中でSOPHIAがいなかったことになる。

SOPHIAの活動休止中も充さんは積極的に活動していたし、それは見ていた。でも私はSOPHIAが好きで仕方ない人生だったせいで、SOPHIAを永遠に待っていた。
これは本当に個人差があるし、そういう人もいるんだなと思って読んで欲しいのだが私はめちゃくちゃ好きな人でも、そのバンドのその人が大好きなので別活動をされても興味が持てない。メガマソというバンドを追いかけ回していた時も、ギターの涼平くんが大好きだったけれど涼平くんのメガマソ以外のメンバーとの活動には全く興味がなかった。メガマソの涼平が大好きだったので、メガマソのツアーは全国どこへでも行くのに他の活動でめっちゃ地元に来ても興味が持てず行かなかった。
同じようにあんなに大好きで仕方ない松岡充という存在は「SOPHIAの松岡充が好き」であり、SOPHIA復活まで一度たりとも会いに行く気が起きなかった。まあ我慢できなくて一回だけ舞台観に行きましたがすみません。

正直SOPHIAはもう復活しないと思っていた。充さんも武道館で同じことを言っていた。あっという間に何年も経ってしまったし、復帰した都さんも他のバンド始めちゃってるし、クロちゃんはラーメン屋し始めたし、多分復活はないんだろうなと思ってしまっていた。それならいっそ解散して欲しかった。私は何年経ってもSOPHIAを待ち続けていたし、その間メンバーはそれぞれ他の活動をしているし、なんかもう辛かったので一生活休するなら解散して欲しいとか思ってしまっていた。

2022年3月「SOPHIA復活のお知らせ」が飛び込んできた。
マジでマジで大泣きした。
私が大好きだったSOPHIAが帰ってくる、私の大好きなSOPHIAの松岡充が帰ってくる、信じられない気持ちと嬉しくて発狂しそうな気持ちでもう自分が混沌とし過ぎて涙が止まらなかった。当然復活ライブは行くに決まっていた。
じわじわと復活に向けてTwitterアカウントが動き始めたり、今の今までどこにいたんだろうといったクロちゃんがSNS始めたり、復活ライブに向けてもう楽しみで仕方がなかったし私はなんの曲をされても絶対に泣くとしか思えなかった。
復活ライブで充さんが「ただいま」と言った瞬間、感情が宇宙に行って涙が止まらなかった。ただ泣いたのはその「ただいま」を聞いた瞬間だけで、結局「ビューティフル」を聞いたところで私は泣かなかった。
とにかく、とにかく楽しかった。
目の前にSOPHIAのメンバーが5人揃っていて、充さんがSOPHIAの歌を歌っていて、幸せで楽しくて堪らなかった。これまた記憶無くなるやつやんって思った。高校生の時行ったライブがほぼ記憶ないのは楽しすぎたんだろうか。伏線回収にも程がある。

武道館ライブで「2023年1月大阪城ホール公演」が発表された、発表された瞬間「絶対に行く」と決めた。
私はここ10年くらいで女性アイドルの追っかけもしたし、舞台俳優の追っかけもしていたが全て「自分のペースで追う、無理はしない」と決めていたので気軽に遠征はしていなかった。行ける場所に行く、無理はしない、10年くらいそういうスタイルで生きてきたはずだった。でもSOPHIAが大阪城ホールでライブやると言われた次の日にはSOPHIAのファンクラブに入って大阪行きの新幹線とホテルを探すのに必死になっていた。

私はSOPHIAが活動休止を発表した時の恥ずかしさと悔しさを忘れたことがないし多分忘れられない。もう一生SOPHIAに会えない人生で、永遠に後悔をし続けるんだと思っていた。
でもSOPHIAは戻ってきてくれた。ありがとう。
もう「永遠」なんてないことを知っている私は、大阪城ホール公演後に発表された3月のツーデイズライブをすぐに申し込んだ。
思えばSOPHIAはだいぶ昔から「永久未来続くことなんてありはしない」と歌っていた。本当に本当にその通りで、今日の繰り返しで明日が迎えられる可能性の方が少ない。
奇しくもそれを歌っていた大好きなバンドで実感してしまったので、SOPHIAに関しては死ぬまで後悔しないように生きていたい。
もちろん昔と違って私も結婚したし、仕事もしているし、全国ツアーとかあったら全部行くとかは無理だと思う。でも、行ける場所は行こうと思っている。

こんなブログ読んでくれている人は恐らく何かが強烈に好きな人だと思う。推しであったり、本命バンドであったり、対象は様々だとは思うが好きなものに対して後悔をしない人生を送ってほしい。
もちろん無理して追うと逆に疲れてしまったりするのも分かるので、無理はしないで。
でも「明日その人がいなくなるかもしれない」という気持ちは忘れないで好きという気持ちでいて欲しいなと思っている。

改めておかえりなさいSOPHIA。
ダーリン、あなたがいれば何もいらない。




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