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2025年2月期 航空無線通信士 出題予想:英語

 2025年2月27日(木)に航空無線通信士の試験が行われます。出題科目の中に英語が含まれます。英語の問題の一部は最近の航空宇宙業界に関連した話題から出題されています。今回は出題の可能性のある話題を探っていきます。


予想1:ISSからの帰還

 2024年6月に国際宇宙ステーション(ISS)に2人の宇宙飛行士が到着しました。当初は1週間のみの滞在予定でしたが、宇宙船(BoeingのStarliner)に問題があるとされ、当該宇宙船での地球への帰還が延期されました。地球への帰還は2025年2月頃の予定とされましたが、2025年3月に延長されています。
 ヘリウム漏れとスラスターの問題があるとされています。スラスターとは推進システムのことで、姿勢制御や軌道の微修正を行う役割を持つものです。この問題を解決できない場合、SpaceXのCrew Dragonを利用して取り起こされている2人の宇宙飛行士を帰還させることとなりました。Crew Dragonは2024年9月にはSpaceX Crew-9 missionによってISSに到着し、新たに2人の宇宙飛行士がISSに加わっています。2024年2月11日には、SpaceX Crew-10 missionを同年3月12日に実施するよう準備中であるとNASAから公表されています。
出典:https://blogs.nasa.gov/crew-10/2025/02/11/nasa-spacex-update-crew-10-launch-crew-9-return-dates/
 ISSに2人の宇宙飛行士が取り残されていることについては、例えば以下のような報道があります。この報道は2024年8月のものであり、試験問題にするには良いタイミングでもありますし、2025年2月は地球へ帰還できる見込み時期でもありました。そうしたことから、試験問題に採用されてもおかしくはないものと考えます。

VOA Spacecraft Problems Could Keep NASA Astronauts at Space Station until February

予想2:火星の解析

 火星を探査していたインサイトの情報に基づいて火星の地震活動が解析されています。NASAによるば、インサイトは1,300回以上の火星地震を記録したとのことです。このデータは火星の地中深くに液体の水が存在することを示唆しています。
 水は生命を維持するために必要となる物質であると考えられていますので、火星に水が存在することは火星に何らかの生命が存在しているのかもしれませんし、または過去に存在しているのかもしれません。
 惑星に関しての試験問題はいくつか見られますので、こうしたことも事前に抑えておけるとよいかと思います。
 これについては例えば以下のような報道があります。

VOA New Study Suggests Mars Has Large Underground Ocean

試験対策

 ISSに関する話題については、上記記事を参照するとともに、以下の事項を確認しておけるとよいと思います。
 ●2人の宇宙飛行士の当初の滞在予定期間:1週間である。
 ●地球に帰還できなくなった理由:宇宙船に問題が生じたため。その問題はヘリウム漏れ、スラスターの問題である。
 ●Starlinerの飛行が注目された理由:初の有人飛行であったため。
 
 火星の解析に関する話題については、上記記事を参照するとともに、以下の事項を確認しておけるとよいと思います。
 ●どのようなデータを解析したか:地震に関するデータを解析した。
 ●火星の地中には何が存在しているか:水が存在している。
 ●火星表面に水が見られないのはなぜか:大気が薄くなったため。

最後に

 これはあくまでも予想です。ですが、航空無線通信士の試験は航空宇宙に関連する事項が多く出題されます。そしてその話題はそれ単独でも非常に興味深いものです。こうした内容を題材にすれば、科学技術の知識を蓄えるとともに、英語の勉強にもつながると思います。
 試験に挑む方々の努力に敬意を表します。


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