【ナイキ】 世界最大のスポーツ用品メーカーの理論株価は?(2022年5月期)
こんにちは。りろんかぶおです。
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では、ここから本題です。
今回は、世界的スポーツブランド”ナイキ”の競争優位性と理論株価を分析していきたいと思います。
<りろんかぶおコメント>
りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★★
・ナイキは世界一のスポーツシューズ、スポーツウェアメーカーです。ナイキの競争優位の源泉はなんといっても「ブランド力」。ナイキ製品は売上マージン(売上―原価)が40%を優に超えますが、この超高収益率はブランド力という無形価値から生み出されております。
・筆者自身もナイキが大好きですが、その理由は、ナイキのあのロゴに対して「かっこいい」、「クールだ」、「洗練されている」、というイメージを持っており、それを身に着けることにワクワクするからです。よく街中でも歩いている人の靴をついついチェックしてしまいますが、ナイキを履いている人ってほんとに多いです。
・このような「なんかかっこいい」に、ナイキのブランド戦略が詰まっております。ナイキのような消費者向けの企業では、ブランド戦略が非常に重要で、ナイキは自社製品の抜群の機能性を生かして、多くのスポーツのトッププレイヤーと独占契約をして、プレー中にナイキ製品を身に着けてもらい、それをテレビで見る多くの人達にナイキブランドを植え付けております。筆者はスポーツ観戦も好きですが、注目されるゲームでは必ずナイキブランドを目にします。
・更に、ナイキはランニング文化を最初につくった企業でもあり、スポーツシューズやウェアが使われる機会を生み出す、Demand Creationにも非常に積極的です。これからAIやロボットの時代に移行する中、人々の働く時間が徐々に減っていき、スポーツなどのエンタメに費やされる時間が増えていくであろうことを考えるとナイキの業績は今後も引き続き伸びていくことが容易に想像できます。
・既に強力なブランドにより、大きな競争優位性を発揮しており、今後もブランド戦略を間違えなければ、この競争力は今後も維持・向上していくだろうと考えられます。
<理論株価>
57.97ドル(2022年5月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後2%(米国の平均インフレ率)で成長していくと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。
NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!
<セグメント毎ビジネスモデル>
・スポーツシューズ
・スポーツウェア
・スポーツ用品
・コンバース(ナイキブランド以外のシューズブランド)
<決算情報>
・売上は46,710百万ドルと前年対比4.9%増。地域別では北米、EMEA、アジアでの売上が増加し、中国の減収(ロックダウンや供給制約の為)が一部相殺。増収の要因は主に値上げによるもので数量はフラットか少し減った。
・純利益は6,046百万ドルで前年対比5.6%増加。オンライン販売を中心に利益率の高い直販の割合が増えマージンが増加したことと、ドル高の影響はうまく為替ヘッジで乗り切ったこと、税率が前年対比で下がったことが主因。
・ナイキは中国において強烈な成長を見せていたが、2021年3月に「自社のサプライチェーンで中国のウイグル族や少数民族出身者に対する強制労働は行われておらず、新疆ウイグル自治区産の原材料も使用していない」とする声明を発表したことで、中国で抗議の声があがり不買運動につながっている。2021年3月~5月の四半期は前四半期対比で売上は減少しており、中国の動向は今後も要注視。
<財務情報>
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りろんかぶお
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