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バフェットが5大総合商社を買い増し!元商社マンでバフェット研究家の私が徹底解説!
こんにちは。りろんかぶおです。
私は31歳でFIREを達成し、noteでは「サラリーマンでも若くしてFIREするための具体的な方法を発信」しています。
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では、ここから本題です。
1.バフェットが5大商社に追加投資!
・11月21日、財務省に提出された報告書によると、バークシャーハサウェイの子会社であるNational Indemnity社が、日本の5大総合商社に対し追加投資していたことが明らかに。
・同社の保有割合は以下(前回→今回)。
三菱商事:5.04%→6.59%
三井物産:5.03%→6.62%
伊藤忠商事:5.02%→6.21%
住友商事:5.04%→6.57%
丸紅:5.06%→6.75%
・バークシャーは2020年8月、5大商社に投資していることを初めて公表。当時の投資総額は5社合計で6000億円ほど。長期保有意向で、株価次第で持分比率をそれぞれ最大9.9%まで引き上げる可能性ありと語っていました。
・バフェットからのレターでは以下のコメントあり。
日本と5社の未来に参加することができてうれしく思う。日本の5大商社は世界中に多くの合弁事業を保有しており、今後もそれらのパートナーシップ拡大していくだろう。将来的に相互に利益になるようなことがあればと望んでいる。
・ちなみにバフェットが5大商社に投資してることを明らかにした2020年8月末から現在までの各社リターンは以下の通り(円建て)。
青:三菱商事(+101%)
水色:三井物産(+127%)
紫:伊藤忠商事(+68%)
黄:住友商事(+83%)
ピンク:丸紅(+171%)
![](https://assets.st-note.com/img/1669355153039-KS1YtGNjwn.png?width=1200)
・各社共にめちゃくちゃ上がってますね!!原油価格高騰と円安が各社の利益を爆増させてます。
・また、三菱、三井、伊藤忠に関しては、バークシャーの上場株投資先トップ15(2021年末時点)にもランクイン(以下)。総合商社への投資がバークシャーにとって重要なポーションを占めていることがわかります。
バークシャーの上場株投資先上位15社(2021年末時点アルファベット順)
![](https://assets.st-note.com/img/1669355857010-OfznM5Ijti.png?width=1200)
2.バフェットが5大商社に強気な理由
・一方、これまでバフェットを分析してきた身として、バフェットの総合商社への投資は理解に苦しみます。
・バフェットは投資する際、その企業のビジネスに永続的な競争優位性があるかどうかを非常に重視します。
・ゆえに、バフェットの投資先は消費者に愛されるブランド企業が多いのです。(アップル、コカ・コーラ、アメリカン・エクスプレス、クラフト・ハインツ等)
・一方で現在の総合商社は投資会社です。世界中の事業や企業に幅広く投資しているコングロマリットゆえに、アップルやコカ・コーラなどのように会社としてわかりやすい競争優位性があるとは言い難いです。
・しかし、強いて理由を探すなら総合商社が”資源で儲けている会社”という点です。
・バフェットは近年、シェブロンやオキシデンタルペトロリアムなどの石油会社に巨額の投資を行っています。
・昔から石油のようなコモディティ企業への投資には否定的だったバフェットですが、もしかしたら今回の高インフレが長期化することを想定し、高インフレ下でも強い石油株に投資しているのかもしれません。
・だとすると、原油や天然ガス、鉄鉱石、石炭など、大半の利益を資源で稼ぎ出す総合商社への投資というのは現在のバフェットにとって絶好の投資先ということができるでしょう。
3.5大商社の今後の展望
・総合商社に勤めていた身としては、各社の先行きには悲観的です。
・第一に、現在は資源バブル及び歴史的円安の状態なので、資源&外貨で稼ぐ総合商社の業績はかなりの下駄をはいてる状況です。
・資源価格や為替レートは一本調子で上がり続けるものではなく、需給で価格が決まるため、買われすぎたものは必ずその巻き戻しがあります。
・その巻き戻しが起こるフェーズでは総合商社の業績もかなり調整を余儀なくされるでしょう。
・また、商社は元々、貿易仲介ビジネスが主流でしたが2000年以降、事業投資に大きく舵をきり、資源の分野で大成功を収めました。一方で、近年は事業投資の分野でも行き詰っています。
・商社は事業に投資を行うとき、知見の浅さから事業主体にはなれないので、常に主体を担ってくれるパートナーが必要です。かつては、商社のように巨額の投資ができて、日本の低金利の融資を引っ張ってこれたことにバリューがあったので、事業主体のパートナーからも評価を受けて共同出資が実現しました。
・しかし、昨今はそれらのメリットも薄れ、わざわざ大したバリューもないのに、異常にリスクを嫌い、それでいて高いリターンを要求する、いわばめんどくさい商社をパートナーに引き込みたいと思う事業主体が激減してきています。
・つまり、コバンザメのように良質資産の株主に入れてもらい、甘い蜜を吸ってこれた今までとは環境がガラッと変わってしまい、今ではそもそも投資できる対象が激減しているのです。
・更に、投資の幅を広げて、事業だけではなく企業への投資も行っていますが、異常にリスクを嫌う保守的な体質もあって、うまくいっている投資は多くありません。
・また、最近では人材の流出も著しいです。総合商社は扱う案件が巨大化しすぎてしてしまったが故に、若手に与えられる裁量はかなり限られています。そんな中、裁量を求める優秀な若手は次々にベンチャー企業等へ転職していく傾向が顕著です。
・このような理由から、現在の商社の将来性には悲観的です。。但し、投資の神様であるバフェットは当然これらの要素は考慮済みで投資をしているわけです。果たして総合商社は今後どうなるのか要注目です。
以上
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りろんかぶお
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