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骨太の方針2022を読んでみて。”新しい資本主義”って結局なに?財政健全化目標はどうなった?

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では、ここから本題です。

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6月7日に「骨太の方針2022」が閣議決定されました。

今日は骨太の方針を読んだ感想です。

細かい話は抜きにして、主要な論点を二つだけ取り上げますね。

新しい資本主義って何?


骨太の方針では、新しい資本主義は以下のような解釈になったみたいです。

・社会課題の解決に向けた取組それ⾃体を付加価値創造の源泉として成⻑戦略に位置づけ
・官と⺠が協⼒して計画的・重点的な投資と改⾰を⾏い、課題解決と経済成⻑を同時に実現

要は、「お金儲けをしながら社会課題を解決しよう」ということだと思います!

例えばデジタル化を促進して、いろんな無駄を省いて、人やモノの移動を最小限にして、二酸化炭素排出も減らして、気候変動にも貢献しようというもの。

或いは、太陽光発電で発電収入を得ながら、気候変動に貢献しようというのもありますね。

これを実現するために、人、科学技術・イノベーション、スタートアップ、グリーントランスフォーメーション、デジタルトランスフォーメーション、に重点投資するというもの。

こんな感じです。

出典:内閣府

まあ結局、政府が補助金を出して、社会課題解決を進めるっていうことで、別に何ら新しいことではないと思うな。

特に目に留まったのは”人”への投資の以下三点。

「多様な働き方推進」

「ジョブ型の雇⽤形態、裁量労働制、副業・兼業、選択的週休3⽇制度」が挙げられていて、こういうのはぜひ進めてもらいたい。

日本の労働者の環境って労働者の生気を吸い取るものばかり。労働者を活気づけるのは超重要。

「賃上げ、最低賃⾦の引上げ」

最低賃⾦が全国加重平均1000円以上になることを⽬指すみたいですね。

個人的にはそこで規制を設けるよりも、解雇規制を緩和すれば、労働市場の流動性が高まって、自然と賃金は上がると思う。

日本のこの「規制による不備を更なる規制で解消する」という文化、もうやめませんか?

「資産所得倍増プラン」

これは、NISA、iDeCoの拡充で国民の資産所得倍増を目指すもの。

これは投資家としてはうれしい動き。

NISA、iDeCoの拡充は税収減につながって財務省が嫌うと思うので、中途半端にならないことを願う。

積極財政派と緊縮財政派の綱引きの結果は?

個人的に一番気になっていた財政政策方針。

結果は以下↓

財政健全化の「旗」を下ろさず、これまでの財政健全化⽬標に取り組む。経 済あっての財政であり、現⾏の⽬標年度により、状況に応じたマクロ経済政策 の選択肢が歪められてはならない。必要な政策対応と財政健全化⽬標に取り組むことは決して⽭盾するものではない。経済をしっかり⽴て直し、そして財政 健全化に向けて取り組んでいく。

積極財政派と緊縮財政派の殴り合いの結果、やや積極財政派が健闘したかなと思う。

積極財政派にとっての一番の成果は、昨年明記されていた「2025年のプライマリーバランス黒字化目標」が消えていること。

これは安倍元首相がかなり頑張って動いたみたいですね。

「財政健全化の「旗」を下ろさず」という緊縮財政派のこだわりが見えたり、
「経 済あっての財政」という積極財政派のこだわりもみえ、
最終的には「必要な政策対応と財政健全化⽬標に取り組むことは決して⽭盾するものではない」という両論併記。

官僚の表現力はすごい。

個人的には当然、積極財政派です。

最終的には、財政の規律は「収支の均衡」から「インフレ率の均衡」に移る日が早く来てほしいと願うばかりです。

自民党の中でも、安倍さんや高市さんを筆頭に、こういった考えの人がかなり増えてきている印象で、徐々に日本の経済に光が見え始めてきた気もします。

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