【セールスフォース】 顧客管理システムの雄の企業分析・決算(2022年1月期)
こんにちは。りろんかぶおです。
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では、ここから本題です。
今回は、顧客管理システムの雄、セールスフォースの競争優位性分析です。
<りろんかぶおコメント>
りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★☆
1. 企業概要
・セールスフォースは1999年に設立された、クラウドベースの顧客管理システム、営業支援システム、マーケティングオートメーションを提供する企業。
2. 業界展望
・クラウドベースの業務効率化システム業界は、今後も年率13%で拡大していくことが予想されており有望。
3. 個別企業競争力
・このように、業界としては需要が拡大していくことが予想される中、セールスフォースの競争優位性とは何か?
・セールスフォースは業界の先駆者として、現時点では競合他社と比較して良質なシステムになっているかもしれませんが、基本的にはサービス内容は模倣可能です。よって、長期的に見るとシステムの”質”は差別化要因になりません。
・但し、セールスフォースには大きな競争優位性があると考えており、それは先行者利益です。セールスフォースのビジネスが先行者利益が大きいと考える主な理由は以下です。
1.顧客管理システムというのは業務プロセスの基盤となるのものなので頻繁に他社サービスに乗り換えるものではない。
2.いったん使い方に慣れてしまうと他社への乗り換えには抵抗感がある。
3.大量の重要データを格納するので、他社に乗り換えた際にその一部でも失われるリスクがあると思うとなかなか乗り換えられない。
・つまり、セールスフォースのビジネスは乗り換えコストが非常に高いため、いったん顧客を囲い込んでしまえば安定的に収益を上げることができます。
・更に、下図の通りセールスフォースは業界の圧倒的No 1であり、システム導入を考えている顧客はまずセールスフォースのシステム導入を検討するはずです。
・基本的には法人の使うサービスは価格の安さよりも、評判が重視されるので、他の企業がセールスフォースを使っていて便利だと言っていれば、その時点でセールスフォースは他社と比較して圧倒的優位に立っているわけです。
・そういう意味では、セールスフォースは既存顧客からも安定的な収益が望め、新規顧客獲得も他社と比較して優位に立っているため、競争優位性が高いと考えることが言えるでしょう。
<理論株価>
現在成長途上の企業ゆえに将来の成長率の予測が困難で計算不可。
※1 DCF法の概要はこちらご参照。
NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!
<セグメント毎ビジネスモデル>
1. Sales
CRM(Customer Relationship Management)システムを使った営業支援。顧客とのやり取りや、販売データ等、あらゆる顧客データを一元管理することで業務効率化を行い、それらのデータを基にしたAIの分析を活用して生産性を向上させるシステムを提供。年間契約の毎月払い。
2. Service
コールセンターやチャットサポートなどのカスタマーサポート用のシステム。商品を購入した顧客が抱える問題を、AIチャットボットなどを活用しつつ、迅速かつ効率的に解決していくシステムを提供。年間契約の毎月払い。
3. Marketing and Commerce Cloud
顧客データなどをAIが分析し、emailやウェブ、モバイルなどを通じて、各顧客に個別で最適なマーケティング方法を提案。またEコマースのプラットフォームも提供。
4. Platform and Other
・Customer 360 Platform:企業のデジタルトランスフォーメーションを加速
・Productivity:書類やスプレッドシートなどとCRMデータを結合
・Slack:ビジネスコミュニケーションツール
5. Data
・Integration:クラウドでもオンプレミスでも、顧客のシステムやアプリケーション、データ、デバイスをつなげる
・Analytics:ビジネスデータをAIが分析
<決算情報>
・売上は26,492百万ドルと前年対比24.7%増加、新規顧客、既存顧客のアップグレードに加え、買収したSlackの売上2021年7月から計上(584百万ドルの貢献)。セグメント別ではPlatform and Otherが36%増収、地域別では欧州が34%増収で牽引。
・純利益は1,444百万ドルで前年対比64.5%減少、売上増に伴い営業利益は増加するも、保有上場株の値上がり益が前期2,170百万ドルだったのが今期は1,211百万ドルに減少したこと、前期は組織変更に伴う無形資産の海外子会社間の移転で税金の戻しがあったこと(ネットで1,511百万ドル)が主因。
<財務情報>
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