お金持ちからもっと税金をとるべきなのか?
こんにちは。りろんかぶおです。
私は31歳でFIREを達成し、noteでは「サラリーマンでも若くしてFIREするための具体的な方法を発信」しています。
私がFIREしようと思った理由や、経緯については以下でまとめています。
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では、ここから本題です。
今回のテーマは「お金持ちからもっと税金をとるべきなのか?」
これはテレビなどでよく議論されるテーマですね。
私の個人的な意見としては「普通のサラリーマンと同じような条件になるように税率を上げてもいい」と思ってます。
今回はその理由と具体的な税率について説明します。
1.前提知識
まず、お金を稼ぐ人を労働者と資本家の二種類に分けます。
資産を数百億以上持つようなとんでもないお金持ちというのはたいてい資本家です。
自身で起業した会社が大きくなったり、親から受け継いだ資産を引き継いだりした人たちです。
多くの場合、彼らは自身の資産を株式で持っています。
つまり超お金持ちのメインの収入は保有株からの配当や株式の譲渡益です。
日本の税務申告は、総合課税と分離課税の二種類があります。
そして株の配当や譲渡益は分離課税申告することが可能です。
この場合収入の額を問わず税率は約20%固定(所得税+住民税)です。
一方、サラリーマンの給料は総合課税申告です。
年収4千万円を越えると最高税率55%(所得税+住民税)が適用されます。
これを踏まえた上で、お金持ちからもっと税金を取るべきという人たちは、
「サラリーマンの最高税率は55%なのに、金持ちの資本家たちはいくら稼いでも税率20%というのはおかしい!!分離課税の税率ももっと上げるべきだ!」
というものです。
2.抜けているポイント
上記の主張には一つ抜け落ちているポイントがあります。
それは、分離課税の20%というのは株主にとって二回目の税金支払いなのです。
では一回目の支払いとは?
それは法人税です。
株主というのは会社の所有者です。
そして会社は稼いだ利益に対して法人税約30%を支払ってます。
つまり、株主というのは稼いだお金に対して、法人税約30%を払って、その残りを配当として受け取った時にさらに20%の税金を支払っているのです。
よって、株主の実質税負担は44%です!(1-0.7×0.8=0.44)
二重課税とは言え、サラリーマンの最高税率が55%なのに、株主の実質負担税率は44%というのは確かにおかしい気もします。
個人的な意見としては株主の収入に関しても、累進性を持たせてもいいと思います。
実質負担税率(法人税+分離課税)がサラリーマンと同じような税率になるように分離課税の税率を調整するというのはありだと思ってます。
3.富の再分配の必要性に関する議論
上記のように株主収入もサラリーマンと同様の税率になるとすると、株の配当収入が1億円の人も、100億円の人も同じように税率55%が適用されます。
こうなると年間で100億円を稼ぐような人からはもっともっとたくさん税金を取って、貧しい人に分配していくべきだと主張をする人が出てきそうですね。
確かに、インターネットが普及した資本主義社会では資本家が青天井に資産を拡大させていけるようになりました。
資本家と労働者間の不平等を是正するようにある程度の富の再分配は必要だと思います。
一方で、頑張って努力して新たな価値を創造した人にはそれなりの報酬があるべきだと思います。
頑張らない人が頑張った人に養ってもらうような社会では、人々のやる気をそいでしまいます。
また、かつて社会主義国家が失敗したように社会全体が沈没していくことでしょう。
また、お金持ちというのはものすごい行動力があって、先見の明があって、世の中を便利にする新しい価値を創造する才能を持ち合わせています。
そういう人から国がお金を奪い取って国にその資金の使い道を決めさせるより、すごい才能を持った人たちにどんどん事業を拡大してもらったり、新しい事業を作っていってもらった方が雇用が生まれ、結果的に社会全体にプラスになると思います。
そもそも、税率が固定だとしても、収入に応じて納めなければいけない税金は増えます。
稼いでいるからといってもっともっと税率を上げるというのはそこまで追求すべきではないと思ってます。
4.結論
上記の議論を総合的に考えると、自分が税制改革するのであれば、以下のような変更をするのかなと思います。
「株主に係る税率(法人税+分離課税の税率)が、サラリーマンに係る税率(総合課税の税率)と同程度になるように、分離課税の税率を調整する」
「最速でFIREしたい方限定!若くして最速でFIREするためのノウハウを大公開!完全攻略ロードマップのテンプレ付き!」については以下でまとめていますので是非こちらもご覧ください。
以上
りろんかぶお
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