1日1文章「今までありがとう」
それは急な出来事だった。いつも通りに過ごしていた私の前にある日突然起きたこと。大切な人の死。それを聞いた当時は実感さえ湧かず、涙を流すことはできなかった。あまりにも突然で終わりは呆気なかった。私の見えないところでいつの間にかいなくなってしまった存在。「さよなら」なんて言えなかった。
胸にぽっかり穴が空いたようで力が入らない。たくさんの思い出を置いて跡形もなく消えた。何も返せない自分に対し悔しくて落ち込むこともあるけれど、それはきっとあなたは望んでないこと。だから前を向いて笑顔で前に進まなくてはいけない。あなたの分まで一生懸命生き抜く。それがあなたへの恩返しになると思うから。
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