たのしくいたい。
楽しくいたい。いつだってそう。きっとずっとそれだけで、嫌な事もうるさい事も寒い事もなければ、ただ穏やかに素直で居られたのかもしれない。心とか、体とか、なんのバランスがどうとか、少しずつ掴めてる気になっていた。なんだかそんな事が馬鹿みたいに思えるくらい、やっぱわたしの心も体も、わたしの物じゃないみたい。
今日も休日で、ご飯食べた後眠くなってお昼寝をした。ふと目が覚めて、まだ眠れそうだったけれどトイレに行きたくて起きようとした。いつも通り膝をついて、その時点で違和感はなかったと思う。なのでそのまま立ち上がろうとした。自分の物ではなくなってしまったかのように足に力が入らなくて、立ち上がれなかった。ふらつくだとかでなく、ただ壁に向かって傅くような体制で、どうにか立とうと壁に手を付きながらでも無理だった時、わたしの頭は真っ白になった。幸い、もう一度横になってから、落ち着いたのかなんなのか、その後数分経つ頃にはなんとか立って歩けるようになったが、足に違和感や痺れのようなものはなかなか取れず、さすがに心配になって病院に行った。結果からいうと、脳に異常はなく、問題ないとの事だった。念の為血液検査もしてもらい、結果は1週間後と言われた。
わたしは最近、食事や睡眠を意識して生活をしていて、何となく少しずつよくなっているだとか、そんな風に思っていた。血液検査の結果次第ではあるけれど、現時点で脳の以上はなく、もしこの後出る血液検査でもなんの問題もなければ、ただのストレスだとかそういうものになるのかなと思ったら、情けなくなった。
眠るのが怖い。立ち上がるのも。また動かなくなったらどうしよう。もう二度と動かなくなってしまったらどうしよう。やっぱりわたしの体はわたしの物なんかじゃなくて、コントロールなんて出来ないのかもしれない。
わたし、もっとしたい事がある。
世界中を旅してみたいし、色んなところを巡り歩きたい。カメラを買って、旅行先の色んなものを撮って、現地の物を食べる。
お母さんに家を買ってあげたい。その為にお金が欲しい。休む訳にはいかない。もっと働かなければいけない。
漫画や絵も描きたい。自己満でいいからいつか個展を開いてみたいし、創作同人を刊行したい。
馬鹿みたいにでかい夢から、しょうもない小さい夢まで。
色んなものをみて、その全部使って何かを作りたい。でも作りだすと楽しくなって、生活の全てがどうでもよくなってしまう。仕事なんて本当にしたく無くなってしまう。ご飯も食べないといけないし家賃も払わないといけない。仕事は辞められない。だから自分のやりたい事をいつも後回しにする。体力を温存する。2足のわらじは、わたしには無理だから。甘えだと言われても、それで壊れてしまったのだから。と、思う。思っていたけど。
でももし、もう次目を空けた時、また体が動かなかったら。今度は手が動かなかったら。もう二度と動かなかったら、絵を描くなんて出来なくて、仕事や生活を優先して、やりたい事出来ないまま、精一杯生活して、それで人生を消費して、本当にいいのか、と、思ってしまった。
本当にやりたい事がしたい。やりたい事しかしたくない。仕事なんかどうでもいい。絵が描きたい。好きな事を話したい。思いっきり歌って叫びたい。心から世界を楽しみたい。全身で愛の中に飛び込みたい。理想が好きで、それに向かって生きていたい。馬鹿なことを本気で信じて、最後になんも残らなくても、どうせ体は使い捨てだから、消耗品だから、どう生きてもいずれ尽きるんだから、ならやっぱり、したい事がしたい。
この気持ちわたしの事だからすぐ消えるかも。でも、足の倦怠感は今も消えずにある。わたし、生きてたい。生きていたいです。楽しいことがしたい。それだけがしたい。これから、叶えたい事に向かって体を使いたい。馬鹿みたいに信じてみたい。馬鹿みたいだけど馬鹿でいたい。笑われても自分のために生きたい。
今日は強く強くそう思いました。生きていきます。どうにか。