ボールを受ける前にすること〜見ること編〜
※ボールを受ける前という前提で話を進めたいと思います。
こんな悩みや問題を抱えている選手の参考に少しでも参考になればと思います。
・よくプレッシャーを受けてる場面がある
・すぐにボールを奪われる(奪われそうになる)
・パスミスが多い
さっそく結論
自分のマーク(守備者)のベクトルをみること
※ベクトルとは"方向"と"強さ"
もちろんボールを扱う技術が原因のこともありますが、それよりも「見る」ことの重要性を感じてもらえればと思います。(私自身はボール扱いは並程度ですが、「見る」ことの本質を理解したことで格段にプレーが変わりました)
ベクトルを見ることができれば、自分のマーク(守備者)がどんな守備をしようとしているのか?が分かってきます。
例えば、
「トラップした瞬間を狙ってきそうだな」
「インターセプト狙ってるな」
などが言語化できます。
「いつ見るのか?」
さて、「何を見る」が明確になったところで、次に「いつ見るの?」といったところ言語化していきましょう。
全く関係のないタイミングで見ても、自分がボールを受ける前にマークがどんな守備をしようとしているのかが把握できていないと、結果は同じになってしまいます。(見てるはずなのに、ボールを奪われる…)
こういった現象が起きてしまいます。
解決ポイントは、「いつ見るのか?」
結論
マーク(守備者)がボールウォッチャーのときに見る
守備者は基本的に、パサーがボールを蹴る瞬間には必ずといっていいほどボールウォッチャーになります。この原則をまず理解しましょう。
(私自身、いま思えばこんな原則も知らずにプレーしていました。もっと早く知りたかった…)
逆にパサーがボールを蹴らない時間(トラップしてるとき、ボールを運んでるとき)は、ボールと自分を同一視しています。
このときに、どれだけマーク(守備者)を見ても、自分にボールが来るときにマークがどんな守備をしようとしているのかは把握できません。
ボールを受ける前(直前)の情報が必要!!
直前の情報を得るには、マークがボールウォッチャーの瞬間に見ることがポイントになってきます。
ここで多くの選手はマーク(守備者)と同じようにボールウォッチャーになってしまいます。(守備者と同じ景色を見てしまう)
「どう見るのか?」
マークがボールウォッチャーの瞬間(=パサーがボールを蹴る瞬間)に「どう見るのか?」を考えていきましょう。
実際にやってみると分かると思いますが、これがなかなか難しい。マークを見ようとするとボールが見にくくてトラップミスをしまう、パスがズレたときに全く反応できない。などデメリットが出てきてしまいます。
(ミスするスポーツですから、ズレたパスもカバーする必要がありますよね。)
「眼球で見る」
"周りを見る=首を振る"という考えになりがちですが、眼球だけチラッと見れば良いのです。(もちろん反復して練習する必要はあります)
マークがボールウォッチャーのとき=自分を見ていないとき
このときに、自分はチラッとマークを見ておく。ボールを受ける直前の情報で、どんな守備をしようとしているのかを予測する。
あとは、ボールが自分に転がってくる時間にも最終確認としてマークが予測通りの守備をしてきているのかを確認する。(ここでも眼球がポイント)
ここまで「見る」ことができれば、
・よくプレッシャーを受けてる
・すぐにボールを奪われる(奪われそうになる)
・パスミスが多い
このような悩みが格段に減ると思いませんか?!
まとめ
今回は、「何を見るのか?」「いつ見るのか?」「どう見るのか?」を解説させていただきました。
こういったことを感覚ではなく、言語化してプレーすることが最短で上達するコツだと考えています。
日頃の練習の中でも意識するだけでトレーニングできるので、ぜひ意識してみてください。
「見る」ことが習慣化し、言語化ができるようになると「見える世界」が変わりますので!