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8領域21ニーズ方式(竹内式)アセスメントについて ①総論

こんにちは、ケアフルの管理人です。
いつもみていただきありがとうございます。

今日からしばらくは
「8領域21ニーズ方式(竹内式)アセスメントについて」
についてご紹介します。

新人職員が入ってきたときのための研修資料として活用出来たらと思い、記事として残しておきたいと思います。

その前に、なぜ
「8領域21ニーズ方式(竹内式)アセスメントについて」
を活用した方が良さそうなのかを書きたいと思います。

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[総 論] (目的)
○ケアマネジメントを正しく理解すること
○自立支援を核に仕事をすすめること

1.ケアマネジメントの正しい理解

ケアマネジメントとは・・・
自立した日常生活を営むという目的のために、その人にとって最もふさわしいサービスが利用でき
るよう支援する仕組みです。
○自立支援(ADLなどの機能のみでなく人としての自立)
○生活の質の向上(を図ることを目指してサービスを提供)
○利用者主体(本人の言動を表面的にとらえるだけでは利用者主体とはいえない。
利用者の真の希望は何かに着目)
ケアマネジメントでは、「○さんの自立とは?」「○さんの生活の質を向上させるとは?」を常に意
識して考える。

【方法】 ⅰ)問題(ニーズ)の発見 【アセスメント】
ⅱ)問題を解決するサービスの提供 【問題解決型サービス】
ⅲ)サービスのマネジメント
【ケアマネジメントのプロセスとケアマネジャーの役割】
“ケアマネジャー=ケアをマネジメントする者”
生活全般の解決すべき課題

2 ケアマネジャーとしての専門性

[プロのケアマネジャーの基本原則]
● 要望型ケアプランとは決別する。
● 「ニーズの知識」を身につける。
● 「ニーズ」の有無を判定するために必要な情報は何かを習得する。
● 情報を集める「技術」を身につける。
● 他の職種の意見・評価を聞く。
● 介護の現場に足を運ぶ。

3 要望型ケアプランの問題点

プロとして問題解決のプランを示して理解してもらう。

〇要望
※「要望」とは、意見や意向とは異なる意味で使われていることに注意

例えば、「歩きたい」ということばをそのまま鵜呑みにするのではなく、「歩きたい」と本人が話す言葉の意味を考えることが、ケアマネジャーとして大切です。

「歩けるようになったら、何がしたいですか」とアセスメントを続けた結果、その人の「歩きたい」は、「トイレに一人で行きたい」という意向であったりします。

***要望型ケアプランの問題点 ~ある例から~***
相談内容:介護者

①風邪から体調を崩し、トイレに間に合わずおむつが必要になった、おむつ交換が大変

●要望型ケアプラン:おむつ交換のためにヘルパーを派遣する

ADL はどんどん低下し、問題解決にならず常時おむつが必要となるなど事態の悪化を招く

②風邪から体調を崩し、トイレに間に合わずおむつが必要になった、おむつ交換が大変

●問題解決型ケアプラン:おむつが必要になった原因は何か 原因を探る

原因は? 閉じこもった生活で足腰が弱ってしまった。

解決に向けて 原因を探り、「活動的な生活」「おむつ外しはできないか」を考える。

◎その際、まずは要望への対応を行う場合もあるが、真の問題を見落とさないように注意する必要があります。

4 ケアマネジメントの流れ

(1) アセスメント
情報を収集し分析することで、自立した日常生活を営む上で解決すべき課題を明らかにする作業です。
情報を集めただけではアセスメントになりません。
情報収集:解決すべきニーズの特定 【より良い状態を念頭に!】

(2) ケアプラン作成
① 問題解決・自立支援のためであること。
② ケアプランをたてたとき、これで“何が解決できるか”を自己チェックすること。
③ 予後予測はできているか。(数ヵ月後の状態を予測して、期間を決める)

(3) ケアへの介入
① 現場へ足を運び、状況(状態)の確認をする。
② 個別支援計画を確認する。

(4) モニタリング
① 計画どおりにサービスが実行できているのか。
② 短期目標は達成されているか。
③ 本人・家族がサービスに満足をしているのか。
④ 新たなニーズは発生していないか。

(5)再アセスメント
① モニタリングの結果、状況の変化や新たな課題は生じていないか。
② ケアプランの変更が必要か。
③ ケアプラン変更にあたり、ニーズ把握のために再アセスメントを実施する。

Check!
□正しい情報収集ができていますか?
□アセスメントが情報収集だけで、終わっていませんか?
□ニーズに添った支援内容になっていますか?
□サービス利用が優先のケアプランになっていませんか?
□利用者本人にとっての自立支援につながるケアプランになっていますか?

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ケアマネジメントを行っていくに当たり……
自立支援に向けたプランを作成をするためはどんなことが必要なのだろうか?

管理人は、その人のことを良く知ることが必要なのだと思います。
つまり、アセスメントをきちんと行うことが必要。

しかし、利用者様もケアマネの質問に延々と答え続けるのも
体力的にも精神的にも負担がかかります。

管理人も会社から支給されたアセスメントシートを端から順番に一つずつ聞いて行って叱られた過去もありました。やみくもに聞いて、相手に負担がかかってしまったなと反省しています。

つまりは、どうしたらよいのか、、

ポイントをしっかりと抑えて聞き取りをしていくと良さそうな気がしませんか?

そこで8 領域2 1 ニーズ(竹内式)の登場です。

★8 領域2 1 ニーズとは★

アセスメントでは様々なアセスメントツールが使用されていますが、一定の形式によるアセスメントツールの各項目をチェック・確認すればニーズが発見できるわけではありません。

ケアマネジャーとして「ニーズとは何か正しく知ること」「ニーズを発見するために必要な情報は何かを知ること」「情報を集める技術を身につけ、実際に用いること」「基礎知識を習得すること」などが必要となります。

(ここで使っている)ニーズとは、より良い生活(自立性とQOLの向上)を達成するために解決すべき問題のことです。

(参考)
「8領域21ニーズは、衣食住など、いわば生活を成り立たせるための手段、つまり「手段的ニーズ」と呼ぶべきものです。

「これらの充足なくして実際に生活は成り立たないか、健全さを
大いに失ってしまう。」

と竹内先生の著書で言われております。

次回から、竹内式の8領域21ニーズについてご紹介していきます。
ではまた。

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