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私がWAKUTOKI…それは感性に惚れる時

それは新緑の5月。青学WSD31期の対面講座の初日のことでした!

青山学院大学社会情報学部教授の苅宿先生の授業で「日本人として海外へ出ること」というドキュメンタリーが紹介されていました。

VTRの中では、サッカー日本代表で活躍されていた長谷部 誠選手、内田 篤人選手、川島 永嗣選手の3人が、

海外チームでプレーしていることで直面する差別や偏見に対して「それは絶対に言ってはいけないことだ!」とチームメイトや観客に対し、強く訴えたエピソードが語られていました。

特に苅宿教授が注目された点は、ゴールキーパーの川島選手が、アウェイでの試合の際「カワシマ!フクシマ!」と、東日本大震災に見舞われた福島を揶揄するようなヤジを飛ばされたことに対して激怒し、ファンと審判に猛抗議をした時のエピソードでした。

『当たり前が違う世界で、対立を乗り越えるためには、自分が考えていることをハッキリと示すことも必要になる』

何でもかんでもハッキリ言えば良いというわけではないが、「ハッキリと自分の意見を言わない」=「相手の主張を認めたこと」になるという文化の中では、自分の考えを明確に伝える必要もある。

それは、ワークショップデザイナーとして知っておくべき大切なことであると苅宿教授は仰っていました。なぜならば、それが相互理解につながるからです。

ワークショップは、ただ仲良くなって終わり!…じゃなくて、お互いが納得する答えを見つけるために、お互いがやっていることを、ちゃんと説明して、共有するということが、とても大事。

たしかにワークショップの場で気を遣って「大丈夫!大丈夫!σ(^_^;)」と肯定だけしていても何も生まれないし、何も変わらないのだと「はっ」と考えさせられました。

苅宿教授が仰ったことは大変納得感がありました。でも一方で、わたしの中には、なぜかとてつもなくモヤモヤした気持ちも残っていました。

ワークショップデザイナー自身が、自分が考えていることをハッキリと示すことも必要になる場面ってどんな時???

「わからない」(°_°)

わたしには全く想像がつきませんでした。

***

講座が終わった後、WSD受講生は決まって『聖地』と呼ばれる居酒屋へと場を移し、講座の振り返りや自己紹介などで盛り上がるのですが…、わたしはお酒を飲んでいても、生まれたての問いが頭から離れませんでした。

そしてわたしは、ほとんどの人が初対面という状況にも関わらず、思わず自分のモヤモヤを吐露していました。

すると…

「参考になるかわからないけれど」

わたしの右斜め前に座っていた男性が、自分の体験を語ってくれました。

聞けば、福島県で震災の被害を受けた地域の若者を対象としたワークショップを行なった時、ある地域の生徒たちが、原発の被害を受けて避難を余儀なくされた生徒たちに対して、無神経すぎる意見を発したのだそうです。その主張はあまりに身勝手な解釈で、人を傷つけ、場の空気を悪化させるほどのものだったそうで…。

そうした主張を黙って聞いていたファシリテーターの彼は、悲しい気持ちをこらえることができずに、その場で涙を流しながら、滔々と自分の想いを訴えたんだそうです。

「この場は自由に意見を言っていい場ではあるけれど、その言葉は隣で座っている彼らに対して、あまりにも無神経すぎるんじゃないか?この空間は誰かを傷つけるためにあるんじゃない」

生徒たちは、大人が悲しむ姿に大変驚き、とても動揺したようでした。

「そして今の意見は、本当に自分で見聞きしたことなのかな?」

続けて意見を言った生徒たちにそう話し向けると、これらの酷い言葉を発していたのは周囲の大人であり、大人のやっかみや妄想が子どもに大きく影響を与えていたことが観えたそうです。

そこから対話を重ねた結果、その生徒たちは「何が本当に起こっていることなのかをしっかり調べ、自分の意見を持つ」と宣言してくれた、ということでした。

もし仮に、その場の責任者であった彼が、自分の感情を表現せず「こういう意見が出ても仕方ないよね・・・」と、場に起こった波風を無きものとして扱っていたら….。

いったいその場は、そこに集った生徒たちは、どんなことになっていたのでしょう。

"ワークショップデザイナーが、自分が考えていることをハッキリと示すことも必要になる場面"とは?

という青学WSD31期の授業初日にわたしをモヤモヤさせた問いに対し、実体験のシェアを通じて、100点満点以上の納得度で応えてくれた彼。

それがマッチこと、相内 洋輔でした。

「この人・・・!」

それはまさに、わたしのなかで

はじまりの予感が湧いた時でした!!

今思えば、彼の感性にわたしが惚れ込んだ瞬間だったのかもしれません(笑)

それからマッチとのご縁は面白いように数珠つなぎとなり、現在に至るわけであります。

***

一生懸命伝えようと思ってどれだけ頑張っても、自分が意図したことじゃない想いが伝わっていくこともあるし、それによってズレが生まれてしまうことも沢山あります。

それぞれの当たり前が違う中で生きていくのは、複雑過ぎて、とても難しいことです。

それでもわたしたちは、ワークショップデザイナーとして、つまり機能するコミュニケーションをデザインする専門家として、人の可能性が最大限に引き出される場をつくり続けていきたい!

***

…じつは同日。

私はもう1人、感性に惚れた人物に出会ってしまっていたのでした。

つづきはnoteで♡

こんなに気が多い私ですが、ワークショップのご依頼も、たくさん頂けると大変嬉しく思います!!ぜひ、お声がけくださいませ(-^艸^-)


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