
書く授業をワークショップスタイルにしたら子どもが夢中に!
プリンの底の苦い部分を食べると、「苦いな〜」って思い、生きていることを実感します。WAKUTOKIのマヒトです。
権威的な教師から変わろうと思って出会ったワークショプの授業。これは、生きているなぁって実感する日々との出会いでもあったんだ。
僕が取り組んだライティングワークショップは、ナンシーアトウェルというアメリカの国語教師の実践だ。それを翻訳家の吉田新一郎さんが訳し、何人かの日本の先生が挑戦した。
その先生の1人が僕の友人だったんだ。偶然。
ライティングワークショップは至ってシンプルな書く授業。
「一人一人が作家になる」といった独立独歩の学び。学びのオーナーシップが一人一人にある。
一斉に同じものを書くわけではない。そりゃそうだ、みんな同じものを書くって、よく考えればすごい不思議だ。SNSにみんな同じことを同じ文体で書いてあったら違和感を感じるだろう。
子どもたちは、まず、ネタ集めから始める。兄弟ケンカを題材にしたり、好きな遊びを題材にしたり、人それぞれだ。
それから、ノートに下書き、修正、校正をする。最後にいろんな種類の紙から、紙を選び本番を書いて、表紙をつけて完成だ。
この学びをおそるおそる、小学3年生のクラスに持ち込んだ。そりゃびびりもする。今までと全然違うことをするんだから。
完全なる自由を得た子どもたちは、意気揚々と書き始めた。もっとやりたいの声が止まらない。
すげーーー。そして作品にはそれぞれの生きてきた証や、考えていることが表現されている。
唸った。こんなに個性的だったんだみんなは。
権威的な教師であった僕のこれまででは、先生が求めることをこなすことを子どもたちは一生懸命になり、それぞれのオリジナリティが見えなかったのに。
こうして、僕のワークショップスタイルの授業づくりが始まった。
教師になって6年がたった秋のことだった。
こんなに生き生きと学んでいるんだ。これをやっていきたい。そう思った。
そして、この後、僕はワークショップの難しさに直面していくことになる。