月次報告書【24】 2020年11月
NPO法人わっかは滋賀県米原市で古民家の開放を通じた居場所づくりを中心に、若者たちの生活・就労サポートなども必要としてもらえたら行っている団体です。
毎月、活動報告をしていますので、読んでいただけると嬉しいです。そして、活動のことをいいなって思ってくださいましたら、FacebookやTwitterなどをフォローしてください!
わっかのミッション
だれもが、まるごと受けとめられる社会をつくる
わっかは、だれもが、まるごと受けとめられる社会を目指して活動を行う団体です。
子どもを取り巻く環境について
子どもたちは、思うがままにすごす時間や、まるごと受けとめられる経験が少なくなっています。
いまの子どもたちは、自分では変えることができない社会環境や大人の意識の変化により「思うがまま」に過ごす時間や、まるごと受けとめられる経験が少なくなっています。
大人の価値観による評価、他者との比較や数字で表せる結果で、子どもの存在を条件付きで認める場ばかりになり、さらには、地域社会においても、その子のまるごとを受けとめてくれる存在も少なくなっています。
また、学校、学習塾、習い事、スポーツクラブで多忙な毎日を送り仲間も時間も空間もなくなりつつあります。
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放課後児童クラブ さかっこクラブ
さかっこクラブのミッションは「期待しない保育」を実現することです。
期待しないと言うと、とても後ろ向きでマイナスイメージをもつ人も少なくないと思いますが、期待しないって、とっても大事で大切な意味があるんです。そもそも期待するってどういうことでしょうか。
期待ってどこから生まれるかって考えると、期待されているその子から生まれてくるものではなくて、その子をその様に期待している大人から生まれるものなんです。
それは、期待の中に見ている人の価値観やいわゆる主観が含まれている可能性が高いということです。そうなると、期待されているその子がその期待通りになる必要って実はないんです。
だって、そうなってほしいのは、その様に期待している大人であって、その子どもがそうなりたいと思っているかは別問題なのです。あくまで、人生は子ども自身のモノであって、大人が決めつけたり、押し付けたりするものではないのです。だから、その目の前の子どもに期待を寄せること自体が間違っているのです。
どう生きるも、その子たちの自由なのです。まだ、大人のようにできないことはあっても、子どもは生まれ出たところから、すでに一人の人間であり、はっきりと存在しているのです。そこに年齢も性別も経験もありません。あるのは人としての生命の尊厳だけなのです。
だけど、子どもの人生は大人によって簡単にねじ曲げられてしまいます。だからこそ、私達大人は子どもの人生を保障する義務があると思います。彼らが自らの人生を謳歌できるように支えることは必要になってくるでしょう。だけど、そこに上も下もありません。経験値の差で子どもが劣っていることにもなりません。私達大人は、子ども達が自分らしくあることができるように最大限のサポートをし続けることしかできないのです。
期待はせず、でも、その子が自分らしくいられるように関わりながら、子ども達一人一人が人生の選択をしていくのを見守り続けること、それは子どもが育つ最高の場をつくることにつながっているのだろうと信じています
期待はしない、でも、彼らを信じています。ボクらは子ども達がどんな人間に成長していくのか、いつも楽しみにしています。成長がみられるだけで、本当に素晴らしいことなのだと今改めて感じています。
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あいまいな世界を分断するもの
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お弁当・おかず作りを通じて
毎週金曜のおばあちゃんお弁当+若者へのおかずのお届け
最近は魅せ弁というものが流行っているようですね。
野菜の寄付をいただいたので
早速使わせてもらいました。
お弁当の注文をいただきました。売り上げは次への若者のお弁当・
おかずのお届けにつなげます。ありがとうございます。
注文いただいたお弁当は「あったかいお弁当だった」と言われました。若者へ届けているご飯もそうであれば嬉しいなと願い、またご飯を作ります。
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月ようわっか
毎週月よう日の放課後に必ずひらかれる場です。参加費無料・申込不要。カリキュラムやプログラムは一切なしで「ルールがない」がルールです。子どものみちくさできる場所、子どものたまり場として場をひらいています。
毎週月曜日 15:30 - 20:00
子ども26名(20名)、おとな4名(0名)
※()内の人数がご飯を食べた方(持ち帰りも含む)
11月2日 子ども5名(4名)、おとな1名(0名)
メニュー:ごはん、チキンステーキ、豆腐と油揚げの味噌汁、ポテトサラダ
11月9日 子ども6名(4名)、おとな1名(0名)
メニュー:ごはん、白菜とネギの味噌汁、サゴシの照り焼き、さつまいもとかぼちゃの煮物、小松菜のおひたし
11月16日 子ども8名(6名)、おとな1名(0名)
メニュー:ごはん、わかめと油揚げの味噌汁、れんこんとパプリカのきんぴら、タラのスパイス焼き
11月23日 おやすみ
11月30日 子ども8名(6名)、おとな1名(0名)
メニュー:ごはん、白菜と豚肉の煮浸し、さつま揚げ、ほうれん草の味噌汁
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平日わっか
毎週火〜金よう日に開いている場です。参加費無料・申込不要。月よう日と同じように、カリキュラムやプログラムは一切なしで、ただ開いている場です。そんな場所に集う人たちと、ゆったりとした時間を過ごしています。
毎週火曜日〜金曜日 13:00 - 17:00
子ども31名、おとな12名
下校中の小学生。もともと親子で、冒険遊び場や、日曜日のわっかにきてくれていました。兄弟で思いっきり遊び姿が印象的で、わっかの自由な雰囲気を自分たちで表してくれる、そんな子です。
しばらくすると、月曜日のわっかにも子供だけで来るようになりました。また、コロナで一斉休校になったときは、平日の昼間に毎日のように一緒に過ごしていました。そこでも、元気の有り余っている彼らの雰囲気、また、そうかと思えば、のんびりと本を読んでいる姿を見せてくれていました。
そして、いま、わっかの開いている時間に来ることはほとんどありませんが、下校中に歩きながら、足をとめることなく、それでも「だいのすけー」と大きな声で叫んでくれます。「はーい」と返事をしても、そのまま歩いて行きます。
それでも、ほとんど毎日のように声をかけてくれる、しかも、あだ名で呼んでくれるのは、とっても嬉しくって下校時間になると下校の道を眺めています。
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かめラボ
子どもたちの「○○したい」にできる限り全力で応える場。ある少年は「教員の人事異動を予想するプログラムをつくりたい」と言いました。いまは、姫路城がすきな少年が、マインクラフトで姫路城を作成するのを応援しています。
毎週金曜日 17:30 - 19:00
子ども16名、おとな4名 (のべ)
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日ようわっか
月に1回程度、お昼に古民家を開放しています。お休みの日なので、ここに、くるのは小学校高学年まで、親子連れが中心です。親子できていた子が大きくなったら一人で「月ようわっか」にくるということもあります。
ときどき日曜日 10:00 - 14:00
子ども6名、おとな3名
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さいごに
今年さいごの、月次報告です。みなさまにお届けできること、とってもうれしいです。いろいろ、ほんとにいろいろありましたが、報告書をご覧いただくときは、願わくば、ほっとできる、そんな紙面になればと思って作成しています。
だからといって、どう感じながら読んでくださっても、構いません。古民家を開けているときと同じで、ほっとして過ごしてほしいなと思いつつも、こうやって一緒に過ごしていることで十分じゃないかと感じさせてもらっています。ですから、これを読んでくださっているみなさんが、これを今よんでくださっていることで、十分に嬉しいです。できれば、みなさんが、ほっとして読んでくださっていることを願いながら。
次回は新年にお届けします。みなさんにとって来年がみなさんの望むものになることを祈っています。
団体名
NPO法人わっか
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