【そんきか】第4話「校内居場所カフェが光を当ててしまった影」
本インタビューは、大学院生のヒアリングをベースに、NPO法人パノラマが大幅に加筆修正及び創作と演出を施した、校内居場所カフェをわかりやすく学ぶためのコンテンツです。
なお、本シリーズ記事は300円(寄付付き価格)とさせていただき、校内居場所の運営にかかる費用に活用させていただきます。
-------前回は、石井さんが田奈高校に入る母体となっていた横浜パーソナル・サポートサービス(PS)が廃止されてしまい、存続の危機に直面したというところで、いつものように小川さんに切られてしまいましたが……。
小川:そういう役割だってことでご理解いただければ幸いです(汗)
石井:今日も、どこで切られるのかを意識して、3000字くらいのまとまりの良いトークを目指しましょうね、聞き手くん!
-------えっ!?
小川:いいんですよ、聞き手くんは気にしなくて、こっちで編集しますので。どうぞ、はじめて下さい。
-------はい。では、存続の危機についてお願いします。
石井:いつだってうちは存続の危機ですけどね(苦笑)。まあ、普通の団体は資金が底をついたら撤退しちゃうんだろうけど、ぼくは引けない戦いを勝手にしていたんですよ。というのも、2015年に厚生労働省は地域若者サポートステーションの学校連携事業に、けっこうな予算を急に付けたんです。その結果、全国のサポステが「キャリア教育やりませんか?」と高校の門を叩いたわけ。
小川:へえー、そんなことがあったんですね。
石井:そう、あったんだよね。多くのサポステは高校に追い返されたんだけど、いくつかの高校は門を開けて連携が始まったわけ。でも、理由はわからないけど17年度にはバッサリ予算が切られた。まあ、投資に見合う成果が出せなかったんだと思うけど。結果として、せっかく入り込めた学校から梯子を外されたサポステが一斉に撤退したわけ。学校からしたらなんだったんだって話しでしょ?
小川:外部連携の推進派の先生たちは、反対派を説得したりもしたでしょうしね。サポステのスタッフだってやり甲斐を持ってやっていた人たちだっていたでしょうし……。
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