【そんきか】第10話「支援のレシピはミッション×支援哲学+原体験?」
本インタビューは、大学院生のヒアリングをベースに、NPO法人パノラマが大幅に加筆修正及び創作と演出を施した、校内居場所カフェをわかりやすく学ぶためのコンテンツです。
なお、本シリーズ記事は300円(寄付付き価格)とさせていただき、校内居場所の運営にかかる費用に活用させていただきます。
------ちょっと前回から間が空いてしまいましたね……。前回、私の質問のせいで重たい回になってしまったのが原因かなと気にしています、すみませんでした。
石井:いやいや、「ブリッジ」という新規事業の準備をしているのと、総会の準備が重なっているというのがあって、なかなか「そんきか」の時間が取れなくなってしまっただけだよ。
小川:これまでご購読して下さっている皆さん、更新ペースを崩してしまって申し訳ありません。
------あーそうなんですね、ほっとしました。ということで、今回は軽めにいきたいと思います。石井さんが高校生だった時は、これまで話されてきたような居場所ってありましたか?
石井:後楽園球場(現東京ドーム)のライトスタンド裏かな。ポップコーンの売り子をやってて、学校をさぼってもバイトには行ってました。声が大きくて背も高かったからポップコーンがよく売れて、社員さんに可愛がられて、人生ではじめてスポットライトを浴びているような感覚だった(笑)
------それまではどんな子供だったんですか?
石井:勉強も運動もできない子。そういう子は怒られることはあっても全然褒めてもらえないし、まあモテない。そんな自分が、後楽園球場では修学旅行で来てる中学生に「一緒に写真撮って下さい!」なんてチヤホヤされたり、お金の管理なんかの重要な業務もやらせてもらって、人生ではじめて承認された充実感があった気がする。
------その居場所の原体験は、パノラマが今やられている居場所づくりに活きているのでしょうか?
石井:う〜ん、聞き手くんはそういうつなげ方したがるよね。残念ながら、正直これっぽっちもないです。でも、結果として教室では目立たないけど、カフェではボランティアさんたちの人気者みたいな生徒はいて。考えてみたら、あの頃の僕の構図に近いものになっていますね。
小川:そういえば、ある先生がカフェで楽しそうに遊んでるやんちゃな生徒のグループを見て、「あいつら、あんないい笑顔をするんですね」と言っていたことがありました。教室では反抗的で授業を妨害したりして、あんな表情は絶対に見せないって言うんですよ。私はその笑顔しか知らなかったから、びっくりしたのを思い出しました。
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