【そんきか】第8話「パノラマが目指している居場所とは?」
本インタビューは、大学院生のヒアリングをベースに、NPO法人パノラマが大幅に加筆修正及び創作と演出を施した、校内居場所カフェをわかりやすく学ぶためのコンテンツです。
なお、本シリーズ記事は300円(寄付付き価格)とさせていただき、校内居場所の運営にかかる費用に活用させていただきます。
-------法人設立6周年おめでとうございます。第7話は無料公開だったんですね。これまで閉じたところで3人でお話ししている感じだったので、急に視線を感じちゃって、恥ずかしくなってしまいました。
小川:ありがとうございます。3月12日に無事6周年を迎えることができました。石井さんがなぜ第6話と6周年記念をかけて無料配布にしなかったのかと凹んでいました(笑)。
石井:あとからダジャレを思いついて、「あ〜っ!」みたいな悔しさが込み上げて来ちゃって。まあ、6年目もどうぞよろしくお願い致します。
-------はい、お願い致します!では、ちょっと仕切り直し的な質問になるかもしれませんが、パノラマさんは、どのような居場所を目指しているんでしょうか?
石井:う〜ん、そういう大きい質問が苦手なんだよな……。
小川:はい、そういう質問にちゃんと答えられないといけないんでしょうけど、答えにくいですよね(苦笑)
-------あれ、また的外れな質問しちゃいましたかね?(汗)
小川:いやいや、的は外していないと思います。
石井:そうだな〜、ひとつは、そこに行けば自分自身の成長を望めるというか、気づきのある居場所っていうのかな。それともうひとつは、そういうこととは関係なしに、ただまったりとくつろげる居場所。そういう充電と放電みたいなものが、両方あるのがいいんだろうなという気がします。スイッチを入れたり切ったりできるような居場所かなあ。
小川:川崎市立定時の「ぽちっとカフェ」のコンセプトもそういうことでしたよね。
石井:そうそう、あれはカフェマスターの鈴木健さんから、ネーミングの依頼があって僕が考えたんだけど、我ながらいい名前だなって思いますね。
小川:上昇志向の自己啓発的な居場所っていうのは気持ち悪いです。やっぱり充電だけではなく、放電もセットじゃないと居場所じゃないですよね。
石井:充電だけだと、居場所じゃなくて教室なんだよね。
小川:ダラっとしてても怒られない場所って意外とないですしね。それと、スイッチを切って緩んでる時だから、こっちの言葉がポーンと入ることがあったりしますよね。
石井:ガードが下がっているからパンチが当たるみたいなね。そういうときにしか出てこない話や、そういうときにしかこちらも言えない言葉ってあるんだよね。本音が出たり、言えたりするっていうのか。本番じゃない、楽屋トーク的なのりだよね。
小川:はい、上下関係がなくて横並びな感じがします。逆にスイッチが入ってるときだからぐっと背中を押せたり、意外な夢を聞けたりもしますよね。そういうのもいいなって思います。そういうことって、普段を知らないと、その意外性に気づけないと思うんですけど、カフェって普段を知れるので、押したり引いたりができるんだと思います。
-------それは、居場所スタッフが放電というOFFタイムを受容し共感しているから、ONタイムの意外な一面が見れたり、スイッチを押したりすることができるっていうことですよね。なにかスイッチを入れるコツはあったりするんでしょうか?
ここから先は
¥ 300
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?