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NPOは「ネットワーク」から「ノットワーク」の支援へ
NPOの活動において「ネットワーク」は重要だ。だが、関係者が増え、広がっていくことでネットワークの網目は大きくなる。するとNPOの支援からこぼれ落ちてしまう人たちが出てきてしまう。そこでネットワークではなく「ノットワーク (knotworking 結び目)」をつむぐ活動が必要になってきた。
例えば虐待を防ぐだめに、地域のNPOは、学校や児童相談所、保育所などと協議会などネットワーク組織をつくることがある。支援は強化されたようにもみえる。だが、ネットワークの構成機関が増えれば増えるほど、主体性が薄れていき責任者不在になるものだ。
ノットワークの支援は、二者間での関係性を築いていく。地域の一人ひとりが、地域の子どもや、親たちと結び目を作っていくことだ。二者間での関係性を結び、必要なくなればほどき、ふたたび結ぶ。臨機応変につながりを形成していくのだ。
ネットワークの問題のもう一つは、組織の担当者が変わることだ。人が変わるなかで信頼関係をきずくことは難しく、最初は活発だったネットワークもだんだんと機能しなくなっていくケースはよく聞くことだ。個々の関係性であるからこそ、お互いに主体的に継続的に関われる。大事なことは行為の主体性だ。
そしてもう一つ。ノットワークをつむぐ際に、大事なことが支援する側とされる側の関係性にならないこと。お互いに相手に思いをはせることだ。
NPOの活動も広がり、社会での認知や役割も増してきているのだろう。だが、ノットワークの活動であったNPOも、徐々に行政と組み、企業と組み、ネットワークを拡大し、組織が大きくなっている団体も多い。
それによって、NPOだからこそできる一人ひとりに寄り添う支援が形骸化していないだろうか。今こそ必要なのがノットワーク。結び目をつくること。「私とあなたの関係性」を築くことなのではないだろうか。
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